さて、木曜日の日帰り旅行の続きです。
Rheinfallを後にし、
Schaffhausenを目指して再びハイキング。
右手に悠然と流れるライン川。
左手はスイスらしさあふれる住宅を眺めながら歩きます。
ちなみにライン川は水も透明で
何よりも印象的だったのが魚影の濃さ!
結構なサイズの魚がはっきりと目視で確認できます。
ライン川に限らずどこの川や湖も
魚がたくさんいて、
釣り欲は日々高まるばかりです。
1時間ほど歩いて、無事Schaffhausenに到着しました。
この街はライン川で唯一の滝であるRheinfallをまたいで、
商船が荷物の積み替えをする必要があったのに合わせて発展した
古い町だそうです。
最初に訪れたのはMünster(直訳すると大聖堂)↓。
良いアングルが確保できなんだから、
写真はいまいちですが。。
スイス内でも代表的なロマネスク様式の教会です。
各地旅行して、いろんな教会を見てきましたが、
ごてごてした装飾過多のゴシックよりも
やはりロマネスクの簡潔なスタイルの方が好きです。
多分簡素なのは建築技術による部分が一番大きいのだとは思いますが、
金持ち趣味で権力のあからさまな主張をしているゴシックは
ちょっと胃もたれする感じ。
で、この教会はロマネスクの王道を行く教会でした。
内部の写真は基本的にどの教会もNGなので、とれませんでしたが。
しかもオルガンコンサートのリハーサルをしていて、
でっかいパイプオルガンがずーんとバッハを奏でるのも堪能。
もはや建物自体が楽器みたいで感動の嵐でしたー。
教会を後にし、さすがに疲れていたので
町のアイスクリーム屋で一休み。
ちなみにスイスの人たちはとにかくアイス好きで、
休みの日にはそこらじゅうで老若男女かかわらずみんなぺろぺろ食べてます。
休んでから次にむかったのは町を見下ろす丘に建つ
Munotという城塞。
アルブレヒト・デューラーの思想をベースに
1585年に竣工したものです。
実際明るい外から入ると
もっと暗く感じる中で、
無骨な太さのアーチの柱に支えられた円形の広いホールに
4つの天窓から光が挿す様子は、
めちゃくちゃかっこよくて、
全く初めての空間体験でした。
この円形の空間の真上は見張り台兼集会所となっていたようです↓
今は観光客用のテーブルが並んで雰囲気ぶち壊しですが。。。
で、この屋上広場を囲む回廊の合わせ柱の部材同士の接合ディテイル↓
どういう理由でこういう設計をしたかはわかりませんが、
見た目には面白いです。
ただ母材のほぞの端部がことごとく割れていました。。。
こちらの城塞も古いゆえの簡素さが逆に新鮮で、
期待以上に楽しめたので大満足。
城を後にし、
休憩がてら、カフェにて(あまりおいしくない笑)地ビールを飲み、
ドイツから走ってきたICEに乗ってチューリッヒへと帰ったのでした。
多分海外旅行中のコースとしては
この行程はかなり地味ですが、
住んでるからこそ細かいところまで楽しめる味わい深い日帰り旅行となったのでした。
すべてコーディネートしてくれたConyに大感謝です。