みどりの日


2024年は5月4日(土)でしたね。
GW後半の中日にあたります。
前後に、憲法記念日とこどもの日があります。

元々、みどりの日は平成が始まった当初4月29日。
今の昭和の日に組み込まれていました。

それが2007年から5月4日に移動したわけです。
昭和の日と入れ替わったという。

なかなか紛らわしい。

昭和の日は栗橋に行きました。

そんな行楽シーズン真っ只中。
どこに行っても賑わっていること間違いなし!

こういう日はできれば観劇したくなかったのですが……。



11時くらいに

池袋ミカド劇場到着。
開場から30分経っていますが、まだ2~3人並んでいました。
おいおい。
どんだけ人が入っているんでしょ?

SM興行の料金は通常より高めの6000円となります。
終日固定。

払って入場します。

今回はどうしても4日にする必要があったため
この日にしました。

混むのは最初から覚悟しています。
平日であればな……。

到着すると、想定通り激混み。
70~80人はいたのでは?
足の踏み場もない。
この日は2回目途中で大入りが出ました。

それを見越して今回対策しています。
前提条件として前日からというのを私はしません。
そこまでして座りたくないので。
単純に面倒なのもあり。

具体的な対策は伏せるとして
いくつか大事な要素があります。

・SM興行に来るお客さんの特性
・ミカドの建物の構造


あたり。
今回で3回目なので傾向がわかったというか。

この興行に来るお客さんで通常興行も来る人は2割くらいです。
残りの8割を中心に考えていくといいのかな、と。

出ることがままならないので今回も籠城戦術。
お手洗いにも行けないレベルの混み具合なんです。
お酒を飲むのは2回目途中までやめました。
尿意をもよおしたら、終わりなもので……。

結果的に、
ほぼ終日好きなポジションにいれましたよ。

今回も回によってステージや出べそにシートで養生していました。
そうしなければ、大変なことになりますからね。



今回の香盤は以下の通りです。
※敬称略
1 栗 鳥巣&ぬぎたろう
※3回目はシングル
2 京 はるな&星乃 結子
※2回目はシングル
3 灯月 いつか&ふぅ
※3回目はシングル
4 結 奈美子&箱館 エリィ&夏野 こだま(こだ)
※1~2回目は箱館さんシングル
5 風見 蘭喜&日菜
 


日によって香盤が異なります。

なぜこの日にしたかというと

GWといえば金!

だからです。

これを満たすのは5月4日のみ!
この日は終日空けました。



■感想

時系列順で書きます。
再現性ないので、ネタバレ全開でいきます。
※通常興行でやりそうなものは除く

本格的に書くと記事が消されてしまうので、表現は軽くにしています。
あと字数だいぶ削りました。

[1]栗 鳥巣&ぬぎたろう

ぬぎたろうとは兵庫県神戸市西元町から来た二人組です。
そう、二人組なんです。



自己紹介から始まります。
あごさん&ぱんつさんによる脱ぎ芸&ブレイクダンスという斬新なパフォーマンスです。

「ぬぎたろう! お前らに恥をかかせるために呼んだ!」

と栗さん。

えええ、って感じですね。
驚くぬぎたろうと客席。

栗さんが手始めに芸を見せます。
ちょうどそのタイミングでプロデューサーの女王様が出べそ付近へ。

栗さんがSMで必要な物を出します。
それは――ライター!
女王様へ献上しようとするも……このライター火がつかない!

栗さん、すべっちゃいましたね……。
というすべり芸から。

ここからは通常の営業でもやりそうな内容なので軽く。
実際に観ないと動きがわからないと思われます。

まず、あごさんが最近実写化したアニメの曲に合わせて
ブレイクダンスを披露!
ワイルドですね~!

次に、ぱんつさんが天下無敵の特攻服を脱ぎだし
ブレイクダンスを展開!
傾奇者というからしい感じでした!

今度は二人合わせてのダンス。
サバスを振るって感じですね。
非常に盛り上がりました。

この脱ぎ芸を見切れる人は果たしているのでしょうか?
一人霊感がある人が見切ったらしい?
本当に?


② 

①から派生。
①を観ていた方がより楽しめるかと。

この回は京さんや箱館さん、星乃さんらがギャラリーとしてお勉強していました。
後ろ二人は特等席で。

①での反省を踏まえて栗さんがライターを女王様に献上するところから始まります。
と思ったら、ぬぎたろうさんが非売品でQRコード付きのマッチを栗さんに差し出します。
できる男感ありますねー。
デパHの宣伝もされていました。

そんなフライングした感じであごさんがダンス。
オリンピック競技にブレイクダンスが追加されますが

金メダル獲ってきて!」

と女王様がおっしゃるくらい素晴らしいパフォーマンスでした。

次にぱんつさん。
紅に染まるが如くかっこいい動き!

過去にガラス張りの建物でやったら、通報された過去があるらしい。
大丈夫です!
ここはストリップ劇場なので!
幕間でやったら面白そう。

その後はダブルでダンス。
近畿出身の二人組って感じですね。
食べながらだと気管に詰まって大変そう……。

エンディング!
キーワードは「め」「ぬ」
実際にその曲を聴いたら思い浮かべてしまいそうです。

「二畳半あればできる。宴会芸に是非!」

という感じで
ブレイクダンスいいですねー。



[2]京 はるな&星乃 結子

チームとソロ。

①『道場破り

荒くれ者の無頼として京さんが現われます。
初期の宮本 武蔵のような風貌です。
幾多もの果たし合いに勝利してきた強者の貫禄があります。
そんな京さんは獲物を探していました。

星乃流剣術道場』の剣術指南役は星乃さん。
真面目に日々鍛錬に勤しむのでした。
吉岡 憲法とかを彷彿とさせます。

そんなある日。
京さんが道場に押し入ります。
狙いは看板

この無法者を成敗すべく星乃さんが刃を向けます。
結構本格的なチャンバラなんですよねー。
剣さばきが見事過ぎて一回目は刀が折れました。

余裕の笑みを浮かべる京さん。
気圧されて星乃さんは地に伏せます。
勝者は京さん!
看板を奪取します。

「持っていかないで……」と言いたげな星乃さん。
それを見た京さんは己の性欲を満たすべく星乃さんを蹂躙していきます。
こういう妄想ってしたことあるんですよね……。
後の回がより過激!

精魂が尽きた星乃さん。
いたぶり尽くした京さんが満足して帰り支度をします。
完全に油断していた模様。

倒れていた星乃さんが静かに立ち上がります。
刀を拾い、背後から強襲!
看板を取り返すべく執念を感じました。
ここの演出はSM興行ならではだと思います。



②ー1 京 はるなさん『ゲ謎』 

通常興行で出したと思われる演目。
元ネタは今年1月に公開したあの映画!

扮するはもちろん主人公!
まだ映画を観ていないので観てみたいな~、と思いました。
観たら、違った感想になるでしょうし。


②-2 星乃 結子さん『チャイナ』 

6周年作。
名前の通りチャイナな演目です。

印象に残るのは2曲目で
カンフー映画を彷彿とさせる動きが印象的でした。
プロレスや格闘技がお好きな方だったので星乃さんらしい感じがするんですよね。

他は麗しい雰囲気でしたー。



[3]灯月 いつか&ふぅさん

演技派で美しい方と語り部が上手い演奏者で興味深かったです。

3個出し。

①『牡丹燈籠

日本三大怪談の1つ。
これを知っていると理解しやすいです。
一種の怪談ストリップ的なものを味わえました。

後述の風見さんのような男前である新三郎。
その恋仲となったお露に扮する灯月さん。

新三郎にお露は恋い焦がれていました。
目がとろんするくらいぞっこん。
そんな彼女は会えない寂しさのあまり亡くなります。

「あら、新三郎さま?」

とある日、姿を見せます。
亡くなったはずなのに?

契りを交わすか、呪うか。
ここでの語気が強くておぞましかったです。
新三郎もたじろいだことでしょう。

このまぐわった後の自吊りが印象的。
まるで幽霊的な感じで物語のおどろおどろしさに合う演出だでした。
途中、ポルターガイストが発生したり?


②『八百比丘尼

こちらも有名な逸話から。
不老長寿となった女性に関する物語です。
それが現在に至るまで続いていると考えれば面白い!

SMの世界に降臨して女王様となって
悦ばせているのではないかとか、思っちゃいますね。

女性も男性も魅了するような。
ムチ叩きを見ると、この興行ならではですね。
涼し気な雰囲気に灯月さんのS女気質を感じます。

この伝承にまつわる自吊りが興味深かったです。
人魚が関係している話で面白いなー、と。


③『吉原ラメント

ここから三味線奏者とのコラボに変わります。
①でも思いましたが、灯月さんは着物が似つかわしい。

花を咲き誇らせ
花を散らせ
火花も散らせ


かつての吉原の遊郭にいたような花魁って感じです。
艶やかで美しい!



[4]結 奈美子さん&箱館 エリィさん&夏野 こだまさん

こだが正しいと思いますが、そのまま夏野さん表記で。

① 箱館 エリィさん『HARENCHI☆学園

何度も観ている演目ですが
ミカドで観るのは初見だったという。
ミカド名物ピンク照明でエロさマシマシですね。

風紀の乱れというか
今回は通常興行とは違うのでカオスな場内でした。

お客さんの反応を見ていくと
まじまじ・じっくり観ているのが印象的でしたねー。
この興行の場合はにたにた笑うとかはなく
ガン見するタイプが多い感じなんです。



②箱館 エリィさん『望郷じょんがら

初出はSM興行だったらしい?
2022年2月頭大和で観ています。
初見時は通常興行でした。

津軽を越えた蝦夷の地を思うかのような
季節的には冬の雪が降っている感じでしょうか。

通常と違うのはローソク!
紅白のコントラストって感じですね!

渋い感じでしたが
SMならではの要素が入ったことによって
印象が変わってきますね~。


③『金粉ショー

今回のSM興行のお目当てです!
これを観るために3月の段階で5月4日を空けました。
昨年に引き続きGWという黄金週間に黄金を観ることに!
洒落ていますねー。

この演目はその日の最後に行われます。
フルで養生しなければならないからでしょうか。

前回は30人くらいだったのに
今回は50人くらい残っていました。
ただ、なぜかいい場所で観れるという奇跡。

金紛を塗りたくられた結奈美さんと箱館さんが舞台に登場します。
だけでなく、今回から夏野さんも増えています。

演目自体は同じでも
3人になったことにより
フォーメーションが変わったり
技が増えていたりしました。

神々しい……。
この演目にはエロさとかではなく芸術的。
シンメトリーに三方向へとゆっくりと動く様とか。

金ぴかに光り輝く身体を見ていると
寺に奉られている仏像とかを思い浮べます。
般若とか阿修羅とか想起してしまいました。
夏野さんが増えたことにより、手数が増えてより思うんですね。


神妙
神秘
神聖
神懸り
神通力


神ってつく言葉を羅列しましたが
そういうものを思い浮べてしまうというか。
1年ぶりにミカドに不思議な空間が構築されました。

お笑い系とかもいいと思いますが
こう真顔というか真面目な感じが本質なのかな、と。
緊迫していていいです。
金箔だけに。

GWに金粉ショーはご利益がありそうですよね。
金運アップ間違いなし!
やはり観てよかったです!



[5]風見 蘭喜さん&日菜さん

風見さんは熟練の職人という感じで渋く
日菜さんは落ち着いた雰囲気かつかわいいという。

観れたのは2演目。



職人の如く縛っていく風見さん。
縄の捌き方がかっこいい。

手慣れた感じで
次々と縛り方を変えていくところに
熟練の緊縛師たるものを感じさせます。

流れるように派生していく縛りに
芸術的なもの感じるんですね。

静かに縛られていく日菜さんも印象的でした。
縛りが映えるお姿というか。
着物も似合いますね。

この演目は和テイストでした。




こちらは洋テイストというか。
①とは違った縛りをされていました。

黙々と派生させる縛りに芸術的なものを感じます。

関係性を見るに
風見さんは優しさ滲み出る方だと思いました。



池袋ミカド劇場。
やはりSM興行は体力的に1週1回が限界ですね……。
連日行くの無理!

次回のミカドは5月別日。
空いてるときにしたい。


ブランチは池袋駅構内にある爽亭へ。
名古屋にある住よしの系列店です。
上野にもあるらしい?

ぎゅうたまきしめん。
麺大盛りです。
シンプルに美味しい!

まさごに行く機会があれば本家にも寄りたいですね。


3回目途中、いつもの晩杯屋へ。

GWなのでゴールデンチューハイ!
クーポンおつまみ付き。

煮込みと煮凝り、青菜炒め、揚げカレー、納豆オムレツなど。
青菜炒めと揚げカレーが初見ですが、まあまあ?

途中の休憩を挟むことで気力と体力を養いました。
休憩せず、立ちっぱなしはキツイ。

ここは今月中にまた行くかと?


みどりの日なので緑なものを。
タイ屋台999へ。
ミカドより北側で鶏の穴の隣にあります。
自分以外家族連れや女性客ばかりで焦りました……。

チャーンとお通し。
パクチー付きポテサラは好き嫌いわかれそう。

グリーンカレーご飯大盛り!
たまに食べるといいですよねー。
ほどよい辛さで美味しい。

次回行く機会にはバケツビール飲みたい。



お読みいただきありがとうございました。