こんにちは。


今朝、長淵剛長渕と子育てしている夢を見たこつぶです。

なぜかしらね…。






もう10日以上前のことになってしまった出産。


早いものです。


記事にしておかないと記憶がうろ覚えになってしまいそうなので、今回は出産前後のあれこれを書き留めておこうと思います。


とても長いです。


また少々リアルな場面もあります。


気分が悪くなるようなことがあった場合は読むのを中断してくださいね。





【出産の始まり:破水】


予定帝王切開手術日だった7月31日を何事もなく終え、夫といつものように「み」しりとりをして22時半ごろ就寝。


本当なら今日おちびたちに会えたのにな…という未練がましい思いがあったせいか、なかなか寝付けず。


うとうとしかけた(ような気がする)頃、体がバウンドするくらいの衝撃があって目が覚める。


ん、今のは何だろう、地震かな…としばし考えているとお股のところが少しナマ温かい。


気になるので体を起こしたところ。


ジャーッという音が聞こえそうなほどの勢いで何かが大量に出てきた。


………これってもしかして破水じゃ!?




体を起こす角度が変わるたびに羊水がじゃんじゃん出てきて、あっという間にシーツはびしょぬれに。


ふっと時計を見たら2時すぎだった。


あわててナースコールを押して助産師に来てもらい、「すぐ陣痛が来ると思う」とのことで急きょ内診を受ける。


子宮口開大は2cmだが、破水しているのですぐに分娩待機室に移動。


病室から歩いて移動する時にはすでに下腹部に違和感があって、廊下の手すりを持たないと歩けなかった。





【すぐにやってきた陣痛】


「ご主人に連絡できますか??」と言われ、痛みがこないうちにと慌てて夫に電話。


前日にも電話した時には熟睡していて出なかったので不安だったものの、今回は2コールで出てくれてほっとした。


「分かったすぐ行くからね」という夫の声を聞いた時にはかなりの痛みがきていて、立っているのもやっとの状態。


ベッドに横になってNSTのモニターをつけ、陣痛がきているか、おちびたちの心拍に異常はないかをチェック。


夫はタクシーを飛ばしてきてくれたらしくすぐに顔を見せてくれた。


モニターでしっかり陣痛が始まっていることが確認されたが、私自身前日の痛みとは全く違うので陣痛だろうなと自覚できていた。


ここから怒涛の陣痛の波がやってくる。


痛い時間と痛くない時間が交互にやってくるが、痛くない時間の長さがまちまちなので気が休まらない。


「この痛みが引いたらトイレに行きましょう」「次の休みでモニターもう1回つけましょう」「痛みの合間に子宮口の開きを確認させてください」と助産師が言っているのは聞こえても、痛くて痛くてそれどころじゃないビックリマーク


夫に抱えられてトイレに行き(膀胱に尿がたまっていると陣痛がより強く感じるらしい)、唸りながら仰向けになり、陣痛と触診の痛みに気が遠くなりつつ朝まで陣痛に耐える。





【お腹が…!】


痛みと痛みの合間は比較的冷静で、時間を確認したり夫と話したり、何と眠くてうとうとしたりもした。


「痛くない時に眠れそうなら眠ってね」と助産師に言われた時はそんなことできないと思ったのに、これが眠れてしまう。


その代わり眠れそうなくらいの比較的長い合間の後の陣痛はかなり痛いので、それが怖くてしかたなかった。


8時、主治医が内診。子宮口の開大は4cm。


子宮壁が伸びきっている双胎の場合陣痛が長引くにつれて弱まる危険性があるため、促進剤を点滴することに

なった。


モニターはこの頃からつけっぱなし。


夫が言うには、陣痛がまだ不規則だったため促進剤を投与した後は5分おきに点滴量を上げていったらしい。


私はその事実をこの時知らなかったが、痛みが明らかに変わった自覚はあった。


それまでは子宮頚部や膣のあたり、つまり下腹部を中心にした痛みだったのが腹部全体に広がってきて、とにかくお腹が破裂しそうな感覚が。


さらにその痛みはお尻にも抜けていくようになり、「痛い痛い、もう無理だって怒」と叫びまくっていた記憶が汗


時間は覚えていないがその後また主治医の内診。


ちょうど痛みが引いた時だったので主治医の様子を観察していたら、笑顔で親指を立てる姿ぐぅ~。が見えた。


「こつぶさんすごいね、もう赤ちゃんの頭見えてるよ」と主治医。




ええっひゃ~・・・




「もうすぐ生まれますよ。分娩室に移動しましょう」という主治医の声がどんなにありがたかったか。


恥ずかしながら、おちびたちと会えるというよりもこの痛みと1秒でも早くサヨナラしたいという思いしかなかった。






【いよいよ分娩】


とても体を起こせる状況ではないので、ストレッチャーで分娩室に移動。


しかし分娩台には自分で移動しなければいけない。


陣痛の合間を見計らって、数回痛みをやり過ごしながらやっとの思いで分娩台に移動。


主治医や助産師の言うがままに手足を指定の位置に動かし、いきみ方を教わる。


それまでは痛みを逃がすためにゆっくり長く息を吐くよう言われていたのが、ここにきて短く息を吐いた後痛みにしたがって息を止めて思い切りいきむよう言われるが難しくてうまくできない。


「それだとせっかくいきんだ力が逃げちゃうからねー、息を止めていきんでビックリマーク」と何度言われたことか…。


痛みで意識がもうろうとする中やっとうまくできるようになった頃、主治医が「あと3回いきんだら出てくるよ」。


あと3回も痛いのねと思いつつ、おちびが窒息したらいけないと思い集中して力をこめていきむ。


「もう頭がほとんど見えてるよー」と言われてから本当に3回めのいきみで一人目が無事誕生キラキラ


「おめでとうございます、男の子ですよ、元気ですね」という主治医の声とわーんという大きな泣き声を聞き、お腹もスッキリした感覚があってホッとひと息。


実は一人目が誕生する前後、夫は目を潤ませていたらしい。


助産師の一人が「ご主人も感無量ですよね、涙出ちゃいますよね」と言われていたのがしっかり聞こえていたニヤリ


「すごいね、いきみ方がすごく上手ですよ」と助産師に言われるものの自分ではよく分からない。


思い切り脱力していたら主治医と介助の医師(外来時の主治医)に「まだ気を抜いたらダメ、もう1人いるよ」と喝がファイト


あぁそうだった…とふと右を見ると、介助の医師が逆子にならないようお腹の上からおちびを押さえている姿が見えた。


そして続けて主治医とともにぐいぐいと真ん中におちびを寄せていくのも分かった。


その頃には陣痛の痛みが復活していたのでそんな風にぐいぐい押されていても何も感じない。


むしろ、そうやって押すだけできちんと産道にはまってくれるものなのかなー…と変に冷静に考えたりして。


ぐいぐい押されたと思った直後に一人目の誕生間際と同じような激痛の波がやってきて、「いきんでビックリマーク」という主治医と助産師の声にしたがってとにかく息が続く限りいきむ。


もうこんな痛いのはいやだ、すぐにでも終わってほしいという気持ちが強く、どんどんいきむ。


「もう肩まで見えてますよー」と言いつつ主治医が私のお腹の上にかぶさるようにして思いきり押している姿が見える。


ちょっと押しすぎじゃないの!?と思っていると主治医が助産師に「引っ張って引っ張ってビックリマークビックリマーク」と指示している声が。


お願い引っ張ってくださいーーーっと最後のつもりでいきんだら、ずるっと何かが出る感覚がして急に楽になった。


こうして二人目誕生キラキラ


しかし「おめでとうございます、女の子ですよ」と言われて取り上げられた赤ちゃんを見ても泣いていない。


あれ、何で泣かないんだろう…と処置台に連れて行かれるお嬢を目で追う。


「こつぶさん偉いね、上手なお産でしたね」と医師2人に褒められつつも私はお嬢が気になって仕方ない。


と、私の視界から外れた後方でわーんという大きな声が。


あぁよかった無事だった…と思った瞬間、大きな脱力感が。


「2人とも無事生まれてよかったですね。ゆっくりしていいですよ」と助産師に言われ、ようやく心底ほっとすることができた。





【カンガルーケア】


分娩台でぐったりまったりしている私の胸元に、早くもタオルにくるまれた第一子がおかれる。


まず顔を見せてくれて、その後乳首を口にふくませる。


10分ほどで今度は第二子が同じように胸元にやってきた。


新生児は生後1時間程度は目が見えているらしい。


この時間帯に母親の胸元で互いを見つめあいスキンシップをとることは、その後の育児にいい影響を与えるんだとか。


体温低下防止のためニットの帽子をかぶったおちびたち。


さっきまでお腹にいたのに今は目の前にいるとは、どうにも不思議でたまらない。


2人を両手で抱きながら、それでも私は感動するよりただただ無事に生まれてきてくれたことに安堵。






【産後の処置】


おちびたちが小児科医のチェックを受けるために再びどこかに連れて行かれた後、私の産後処置開始。


まずは胎盤が出きってしまうのを待つ。


その間は主治医や介助の医師と雑談(とはいっても医師たちはしっかり処置を進めている)。


いわゆる後産の痛みはあまり感じなかった。


ちなみに胎盤の重さは約900g。状態もよかったらしい。


胎盤が出た後は会陰切開の傷の縫合。


この時前述したカンガルーケアを平行して行っていた。


局所麻酔を打っているので痛くないのかと思ったら意外に痛くて、しかも思ったより長い時間縫合していた。


「次のお産に影響ないように縫っておきますから」


「いやー次は考えてません」


「えっ、それはまたどうして」


「もう年齢が年齢なんで、今回2人授かったしいいかなと」


てな会話を縫合中にしていた。

縫合終了後は助産師が血圧をチェックしたり体を拭いてくれたりして、約2時間を分娩室で過ごしてから病室へ車椅子で移動することに。


この安静時間の間に私の両親と義父が駆けつけてくれて、15分ほどおちびたちと対面。


おちびたちは私より一足先に処置を終えて夫や家族の元にいたが、私が分娩室から出た後はいったん新生児室に。


病室での対面は移動して30分くらい経った頃だったと思う。





陣痛に耐えながらの記憶なのでうろ覚えの部分もたくさんありますが、出産前後はざっとこんな感じでした。


あの陣痛の痛みは当分忘れられないと思いますが、分娩直後に経膣分娩を選択してよかったという満足感が大きかったです。


それは陣痛を経験してこそ出産だ…といったことではなくて、主治医が事前に説明してくれていた以上に分娩がスムーズに進んで、『条件がそろっているのにお腹を切る理由がない』といった主治医の言葉の意味を痛感したからです。


リスクは当然ありましたが、主治医をはじめスタッフの方々が力を尽くしてくれたことがとても嬉しかったですねHAPPY

主治医のH先生、正直ちょっと不信感を抱いてました、ごめんなさい焦る

でも今は主治医がH先生でよかったとつくづく思っています…ありがとうございましたハート





最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。


双胎妊婦の方、これはあくまでも一例であって通常はやはり帝王切開が主流ですが、もし経膣分娩を選択できた場合は参考にしていただけると嬉しいです。