岡山県は25日、5月に県内で実施予定の東京五輪の聖火リレーで走る県選出のランナーを発表した。延期前に決まっていた53人のうち52人に変更はないが、フィギュアスケート・高橋大輔選手(34)は新型コロナウイルス対策で沿道の密集回避が必要なため、一時的に参加保留となった。

 聖火リレーの事務局を務める県スポーツ振興課によると、大会組織委員会は、新型コロナ対策を徹底してリレーを実施する方針で、著名人が走る際は観客の密集を避けるのが必須となっている。

 高橋選手に関しては大会組織委と協議が続いているため、今回の決定では保留になったという。同課の宮野欣也課長は「内定者を走らせないことは、考えていない。リスクを少なくする対策が決まれば、追加で発表する」と説明している。

 また、発表された52人には、改めて参加意思を確認して再度決定した。奈義町の中学校教諭、延原理衣さん(36)は「中止になるかもしれないと思う時もあったが、今は前向きに走りたいと感じている」と語った。

 県内では、スポンサー枠も含め170~180人程度が走る予定。5月19日に井原市をスタートし、岡山市の岡山城にゴールすると、20日は玉野市をスタートして、津山市でリレーを終える。

 

 

 

 

 

 

 5月19、20日に岡山県内12市町を巡る東京五輪聖火リレーで、県実行委員会は25日、ランナー52人を公表した。新型コロナウイルスの影響で延期される前に決まっていた顔ぶれと変わりなく、五輪マラソン2大会連続メダルの有森裕子さん(54)=岡山市出身=らが選ばれた。五輪フィギュアスケート銅メダリストの高橋大輔さん(34)=倉敷市出身=は、沿道の混雑が予想されるとして保留となっている。

 県実行委によると、高橋さんからは既に参加の了承を取り付けているという。観客が密にならない場所を走ってもらうなど東京五輪・パラリンピック組織委員会と対策を検討しており、条件が整い次第、正式決定する。

 オリンピアンはマラソンの重友梨佐さん(33)=備前市出身=らも選出され、パラリンピアンは障害者スキー金メダリストの新田佳浩さん(40)=西粟倉村出身=が参加。西日本豪雨で被災した中学生3人も聖火をつなぐ。

 県実行委は新型コロナの感染防止対策として、ランナーやスタッフの体調管理の徹底、祝賀行事「セレブレーション」での3密(密閉、密集、密接)回避などを組織委の方針に沿って進めていく。事務局の県スポーツ振興課は「各自治体と連携して成功させ、スポーツ熱の盛り上げにつなげたい」としている。

 聖火は5月19日に井原市を出発し、県西部を経由して岡山市に到着。20日は玉野市から県北部、東部を回り、津山市でフィニッシュする。52人が走る市町も変更はない。スポンサー枠を含めると総勢170人以上のランナーが参加する。

 聖火リレーを巡っては、組織委の森喜朗前会長の女性蔑視発言を受けて他地域で辞退者が出たものの、県内では辞退の動きはない。

 他の主なランナーは次の皆さん。(敬称略、かっこ内は主な肩書、住所・出身地)

 川相昌弘(元プロ野球選手、岡山市出身)▽森末慎二(五輪体操金メダリスト、同市出身)▽山口舞(五輪バレーボール銅メダリスト、同市)▽栂安朋子(車いすランナー、吉備中央町)▽ボーマン三枝(がん患者支援グループ代表、早島町)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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