日刊スポーツよりうずまき
 
 
V4を達成し「ベストの演技じゃなかったけど、どんな形であれ、スケート人生の大きな目標だった。結果はうれしい。ユヅ君(羽生)が出てない全日本で3度優勝しても、正直、日本の誰も気づいてない。僕も日本の誰もが一番うまいのはユヅ君だという思いがある。大きな特別な存在。五輪よりも僕は1度でいいからユヅ君に勝ちたいと思っていた」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 

 

 

 

 

松本さんよりうずまき
 
#宇野昌磨 選手が今後について言及。「今後が大体決まってきた。まだ発表していいのかわからないけれど…」と語ったあと「たぶんステファン(ランビエル)のところに…」と発言。「言っちゃった」と照れ笑いしました。正式なメインコーチとなるのは年明けの見込みです。
 
 
 
 
 
 
 
 
【#まいにちこぼれ話(196)⛸】
#宇野昌磨 選手は今回、4回転は4F、4Tのみを予定。練習では4Lo、4Sも着氷させていますが「今季というより来季へ」。4Sは「今季は調子が上がらなかった」とし「来季に向けてLo、S、F、Tという構成でやれるように今から練習しています」と説明。
 
 
 
 

 

全日本選手権の男子4連覇が懸かる宇野昌磨(トヨタ自動車)が順調な調整ぶりを印象づけた。フリー曲をかけての通しではフリップ、トーループと2種類の4回転ジャンプを着氷。

年明けからメインコーチとなる見込みのランビエル・コーチが見守る中、笑顔を見せる場面も多かった。今季は苦戦が続くが、前日18日には「やっと通常に戻れた」。上昇気流に乗ってSPに向かう。

 

#宇野昌磨 選手、会場に到着すると、外の空気を吸って、まず両手をぐんと頭上に伸ばしました。

「眠たい…」と口にしながらも、爽やかな笑顔でした。

 
 
 
 
 
 
 
 

 
#宇野昌磨 選手(SP105.71点)
「とりあえずステップを転ばないように、丁寧にやりながら、もう大丈夫かなって思った時に、嬉しさを外に出したいと。ようやくいつもの自分に戻れた。練習で楽しいと思ってできましたし、試合でも久々にできたから楽しいではなくて、跳べなくても笑ってやろう、という」
 
 
 
 

4連覇を狙う宇野昌磨(22=トヨタ自動車)が、105・71点で2位発進した。トップの羽生に5・01点差。冒頭の4回転フリップを含めてジャンプすべて成功した。

年明けから師事する見通しの06年トリノ五輪銀のランビエル・コーチの前で躍動。演技後は、右腕を大きく振り下ろして、ド派手にガッツポーズした。

「最後のステップで転ばず思い切りいって。もう大丈夫かな、早くうれしさを表に出したいなと思った」 今季はメインの指導者不在でスタート。「1人で練習して1人で試合をする。できる、できないではなく、楽しくないって思った」。同コーチと出会って、滑る楽しさを取り戻した。演技前に「グレートスピリッツで」とハッパをかけられた。「これまで自分にできる以上を自分に望んでいた。(今回は)いつもと違う気持ちになれた」と笑顔。22日のフリーではフリップ、トーループの2種3本の4回転ジャンプで舞う。ープの2種3本の4回転ジャンプで舞う。

 

 

 

■宇野昌磨のコメント「うれしいです。すごく。うれしいという言葉が一番あっていると思います。いい演技をしてこのようにフリーも終わりたい強い気持ちもありますけど、もう一歩目の前のことをやっていきたい」

 

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

#宇野昌磨 選手「全部危なかったですね。本当に危なかったですけど、全部がギリギリで。最後まで伸び伸びと滑ることができたかなっていう印象。やっと自分のスケートが戻ってきた。やっと戻ってこれたっていう。自分がスケートやってて良かったって思えるスケート人生を送れたらって思います」

 

#宇野昌磨 選手メダリスト会見。

「僕も正直、日本の誰もが日本一に僕が3回もなったって気付いていなくて(笑い)。やはり僕の中でも、日本中の方も全員が、日本で一番上手いのはゆづくんだっていうのがあると思う。僕のスケート人生の1つの目標として、1度でもいいから勝ってみたいというのがあった」

 

 

 

 

 

 

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇22日◇東京・国立代々木競技場◇男子フリー

SP首位発進の羽生結弦(25=ANA)は、4年ぶり5度目の優勝はならなかった。SP2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が、逆転で4連覇を果たした。2人の主な一問一答は以下の通り。

-結果を受けて

宇野 今大会に向けて僕は(グランプリ)ファイナルに出ることができなかったので、すごく長い時間調整することができ、楽しく練習、楽しく試合ができました。やっと2年前ぐらいの自分の気持ちが戻ってきた。ここ2年間、辛い思いの方が多かった。久々にうれしい。「スケートやってきて良かった」と思える試合でした。

羽生 良かった点はないです。頑張りました。頭も使いました。ルッツが抜けて「何か3回転増やせるかな」とか「どこで高い点数を稼ごうかな」って思ったけれど、やれることは限られていて。やろうとしただけで、できなかったのは悪いところですし。何て言ったらいいんですか、悪いところ。全部挙げますか? たぶん30分くらいしゃべりますよ。悪いところは…そうですね、頭と体を同時にコントロールできなかったかなって思っています。

-鍵山が3位になった

宇野 僕がこういう(若手の)立場でどれぐらいの順位だったか覚えていないけれど、僕も最近こっち側の立場だったので、すごい不思議な感じが。本当にどんどんすごくうまい子がでてきて「僕も一緒になってうまくなっていきたい」と思っていて。「追われる」っていう見方をされるかもしれないけれど、僕もまだ22(歳)なので、一緒に上を目指して成長していきたいと思っています。

羽生 男子だけじゃなく、女子も含めてこうやって4回転を跳ぶようになって、1つ1つのジャンプを見れば、追う立場でもあるんですよね。(自分は)4回転ルッツの確率が低かったり。それぞれのジャンプを考えてみれば追う立場だし、それぞれのジャンプ、技術を習得したいと思う。(佐藤)駿くんが公式練習で(4回転ルッツを)跳べているのを見たり(鍵山)優真のトーループの高さ、軸の強さを見習うことも僕らにもあるし。違うタイプの選手だからこそ、見習うところ、それを見て、うまくなっていくところは、いっぱいあると思うので。うれしいことだなと思っています。

 

 

 

 

 

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇22日◇東京・国立代々木競技場◇男子フリー

SP首位発進の羽生結弦(25=ANA)は、4年ぶり5度目の優勝はならなかった。SP2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が、逆転で4連覇を果たした。

   ◇   ◇   ◇

宇野が、4連覇を達成した。それ以上に初めて羽生を上回った。「ベストの演技じゃなかったけど、どんな形であれ、スケート人生の大きな目標だった。結果はうれしい。ユヅ君(羽生)が出てない全日本で3度優勝しても、正直、日本の誰も気づいてない。僕も日本の誰もが一番うまいのはユヅ君だという思いがある。大きな特別な存在。五輪よりも僕は1度でいいからユヅ君に勝ちたいと思っていた」と素直に口にした。

耐えに耐えた。冒頭からのジャンプ3本で着氷が乱れたが、踏ん張って耐えた。演技後半の3連続ジャンプは体力が尽きた。最後のジャンプは狙って1回転フリップ。「シニアの選手で1回転フリップを狙って跳ぶ人はいないな」。こみ上げる笑いを抑えて、演じきった。「全部こらえて崩れなかったのが優勝の要因」。18年平昌五輪銀メダルの呪縛があった。高まる周囲の期待。「僕は五輪を特別視していなかったが、想像以上のもの(期待)になった。ユヅ君みたいに強くなりたいと思った。でも結果が出せなくなって、ユヅ君のすごさが感じられた」

昨季を終えて、ふと気づいた。「楽しいと思えることが少ない。もともと小さいころ、高橋(大輔)さんに憧れた。どこかといえば、表現。曲に合わせて踊っている時に心地いい」。「勝負」にとらわれ、滑る喜びを感じられなくなった。

今季はメインの指導者不在でもがいた。11月のフランス杯はシニア転向後ワーストの8位に泣いた。「どん底を経験していつもと違う気持ちになれた」。直後のスイス合宿でランビエル・コーチの教えを受け、少しずつ喜びを思い出した。

五輪の呪縛から解き放たれ、再生の第1歩となるV4。「ユヅ君みたいに自分に厳しく強くあることはできないが、スケートを楽しみたい。アスリートの自覚がないと言われるかもしれないが、そうやっていきたい」と吹っ切れたような笑顔で言った。【益田一弘】