謎のおじさん。

若いころから、登山をしていて

沢山の山に登っているようだ。


日向山が最高らしく

是非今度案内してあげるって。


行って見たい。




謎のおじさんと記念写真。


色んな事知ってて

とっても勉強になりました。




高山病になりながらも

私より全然速かった、亜子さん。

さすがです。


緑も多くなってきたから

そろそろ来たんじゃない?


ご、ご、5合目に!




きた!!!!

と思ったら。

砂払い5合目。


砂払い5合目?

紛らわしいんじゃい!




下ってきた道を振り返る。


あともうちょっと。

頑張れ。


でも、このぬか喜びな感じで

どっと疲れが出る。


もう足が前に出ない。


謎のおじさんが心配してくれて

リュックを持ってくれた。


見ず知らずの私達を心配してくれて

良くしてくれて、本当に嬉しかった。


でも、急に何だか心がざわざわしだした。


「やっぱり、リュック自分で持ちます。

初めての富士山なので、最初から最後まで自分の力で頑張りたいんです」


せっかくのご好意だったけど。

後で後悔したくなかった。


おじさんは「偉い!良く言った。頑張れ」

と言ってくれた。


まだまだ元気だった頃の登りで見た

見覚えのある風景が見えてきた。


あともう少し。

あともう少し。


神社が見えてきた。

あと少し。


やった!

無事下山できた。


亜子さんと「ありがとう!!!」

と泣きながら握手する。


涙があふれてくる。


近くにいた地元ボランティアの方々が

私が泣いているのに気がついて


「お疲れさま!おめでとう!」と

みんなで拍手をしてくれた。


思い起こせば。

低山ばっかりで、しかもそんなに登山経験のない私が

富士山に登りたいと思い。

亜子さんを誘った時。


こんな私と2人で登るなんて。

亜子さんも、どんなに不安だったことだろう。


でも、快くOKの返事をしてくれて

本当にありがとう。


亜子さんと一緒だったから

辛くもなく、とても楽しく登ることができたんだよ。


ビールとソフトで乾杯!

やったね!


その感動に酔いしれながら

御殿場駅行きのバスに乗り込む。


駅に着いた途端。

急にトイレに行きたくなる。


も、も、もれる!


あんなへろへろだったのに。

猛ダッシュ。


すると足がもつれて

40女が、御殿場駅前で派手にスライディングして

すっころぶ。


絶叫。


道行く人が心配して駆け寄ってきてくれたけど。


「お、お、おしっこ、もれる。。。」


さらに、スピードアップしてトイレに駆け込み。


ごくらく~。


富士山の下りで一度も転ばなかったのによ!

がっくし。