上野から金沢まで走る電車。
「能登」
12日が最終運転なんだって!
「あさま」がなくなって
長野新幹線に変わる時も
結構さみしかったけどさー。
実はこの「能登」に忘れられない思い出がある。
忘れもしない。
13年ほど前の事。
学生時代にお世話になっていた
スキー学校の地元常勤の先生達が
社員旅行に行くんだけど
りんごも行く?と何故か誘われ。。。
行く!行く!
って鼻息荒めに言ったけど。
その頃
季節は桜咲く4月頭。
私は仕事の都合で
金曜の夜からしか向かえない。
集合は土曜日の早朝、長野のさらに奥。
うーん。
うーん。
まだ当時は長野新幹線なんぞ
ハイテクなものはなし!!
スキーの季節でもないので
夜行バスもないしなー。。。
鼻の下に鉛筆挟んで
時刻表眺めて、考えた結果。
能登ってやつでいけば
夜10時ごろ大宮から乗って
朝方4時ぐらいに長野に着いて
それから在来線の始発まで
1時間半ぐらい待つけれど
その始発に乗れば何とか間に合う!
って事で
行ったるで~!と
急行 能登に乗り込んでみたけど。。。
全然寝れまへん!!
ボックス席で知らない人に
囲まれて。。。
しかも、
夜中には電気消えちゃうの!
こえー。
男性ばっかりの中。
寝れないっちゅーの!
目は瞑るけど
何となく起きてる状態で
やっと長野へ。
長野の駅は、何度も降り立っているので
目当てのホームの待合室に急ぐ。
長い時間をつぶさないといけないの
分かっていたので
本も何冊か持ってきていた。
それにしても寒いな。
待合室にあったストーブをつける。
ついて良かった!
と思いながら本を取り出して読み始める。
だいたいこんな時間に
長野で降りる人なんて
ほとんどいなかったので。
待合室には私ひとり。
ひとり待合ライフを楽しんでいると。。。
しーんとした暗闇の中。
こつ。こつ。こつ。
って足音がする。
何だかこっちに近づいてる気がする!!
やだ!
まじで、怖い!
誰だよーー!!!
と思っていると。。。
がらがらがら。
と待合室のドアが開く。
恐怖におののきながら
ドアの方を見てみると。
若い女性が立っていた。
そして。
その若い女性が一言。
その一言があまりにも驚愕で
私は腰が抜けそうになったのであった。
つづく。