駅まで自転車で向かう途中、電線に4羽の鳥の姿が。
目に焼き付いた姿を頭の中で瞬時に検索。
感じた印象はムクドリなんだけど、なんだろう? なんか違う。
ピン!ときた。
少し灰色がかった羽色と、頬にあるぼんやりとした白斑。
ムクドリの若鳥だ。
成鳥は黒くて頬の白斑もはっきりとして、嘴と脚のオレンジ色が特徴的なんだけど、まだ若いうちは色が薄い。
あぁ、そうか。
見かけた場所の近くの長屋の一軒、その2階の雨戸の戸袋にいたんだ。
雨戸に開いた穴からキュルキュルと鳴き声が聞こえていたことを思い出した。
そしてその雨戸が台風の後に無くなっていたことも。
巣立った訳じゃない。
無くなっちゃったんだね。
もともと何羽いたのかはわからないけれど、4羽は生き延びて近くまで戻ってきたんだろう。
台風の中、鳥や生き物たちはたいへんだっただろうな。
雨の時、自然の中の鳥たちは木や橋や建物の陰に身を潜めるけれど、あの風に吹き飛ばされたらどこかに叩きつけられるか羽根が折れてしまいそうなくらいだったろう。
よく頑張ったね。
4羽の若ムクドリたち。
外敵に負けず、しっかり育ちますように。