夢の入口緩い石段の途中で振り返って、軽く手を差し伸べて「ほら、おいでよ。」私は 私 だったのか、はたまた犬だったのか。きゅ~ん となったのは私の胸だったのか、思わず漏れた声だったのか。もうそんなことどうだっていい。夢の入口のただ一瞬の記憶だけど「ほら、おいでよ。」低くて甘い声の響きが耳の中でずっとずっとこだまして、ただそれだけで笑顔になれる。力を与えてくれる。やっぱり、君はすごいや。