あらためて | 風の向こうへ☆ from いぬこ

風の向こうへ☆ from いぬこ

私の日常不可欠なもの。
嵐。文房具。ボーダーコリー。自然の中のいろんなもの。

胸に溜まった想いや日々のつれづれをゆるりと綴っております。
嵐情報は遅いです。情報収集には向きませんのでご了承くださいませ~。

まずは

先日の「いぬのこと」ですが、コメント頂いても返信出来そうになかったので閉じてました。

いつもここでいろんな言葉を頂いて励まされ、元気付けてもらっていたのに一方的な報告になってしまってごめんなさい。

お友達からLINEやメールも頂いたのに、「返信はいいからね」の言葉に甘えてました。
もうちょっと気持ちが落ち着いてきたら返信させていただきますね。

ありがとうございます。



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あらためて、出来過ぎた犬だと思いました。

いなくなった悲しみよりも、いぬのすごさといじらしさが痛いんです。

今週、今月、いろいろと外せない予定が詰まっていることをまさか察していた訳ではないだろうけど。



それまで元気印だったいぬが昨年2月にたんぱく漏出性腸炎を発症してから1年1ヶ月。
突然続いた下痢でヨロヨロになったところから自力で歩行出来るまで復活。
私が前の仕事を辞めてしばらくしてからまた具合が悪くなったのが6月末。
思い切って病院を変えたことがよかったのか、低空飛行なりにまたそこそこ元気を保ってくれてました。

2週間ごとの検査のため行く病院ではいつも食欲の有無を尋ねられていましたが、そこはいつも満点。
食欲がいぬの命をつないでいたんでしょう。

日曜日の夕方、3回目の食事は私の手からだったけど35g完食したのに、4回目の食事にはぴったりと口を閉ざして一粒も口に入れようとしませんでした。
ガーゼに染み込ませた水を口元にたらしてやってもほとんど舌を動かさず、きっぱりと拒むかのように口を開けようとしなかった。
苦しくて歯を食いしばっているのかと思ったけど、呼吸は穏やかで落ち着いていました。

思えばこの時点で病院に連れて行けばもう少し永らえたのかもしれない。
けど、点滴・注射で栄養を与えてやったとしてどれだけ頑張れるのか。入院させるよりは一緒にいる時間が少しでも長い方がいい。

「1週間早いけど、火曜日に病院に連れていく?」「そうしようか」

そんなやりとりはしたものの、先生の答え次第でどうするかは心の中で決めていた。
この点はダンナとはもう暗黙の了解だったように思います。


それでも月曜日に仕事から急いで帰ったら、一層しぼんでしまったようないぬの姿に思わず涙してしまいました。
朝には支えて排泄させることが出来たのに、それすらも無理。
足先が怖いくらいに冷たかった。
肉球クリームでマッサージして、オムツパンツをはずして身体を拭いて。

ダンナが仕事に出かけた後に、いぬの隣で座り、寝転び、抱きつきながらプラチナデータを観て一緒に過ごしたのが最後の穏やかな時間です。


ダンナが帰宅し、最期を迎える時も、ちゃんと私に知らせてくれました。

いぬは私に少しずつお別れの覚悟をさせてくれてたんだと思います。

すごい犬です。


月曜のいぬの様子を見て、翌日の予定をキャンセルすべきかどうか迷ったけど、朝になってからお休みの連絡を入れようと思っていました。

そしたら真夜中に。

最期の時間を感じさせてからはほんと、あっという間の旅立ちでした。



眠れずに犬のそばで過ごした時間、いろいろ考えてた。

これは朝、お別れしてから行きなさいよ。 っていうことなのかな。

そんな気がしたの。

土日にゆっくりべったりといぬとの時間を過ごし、真夜中に旅立ち、気持ちを調える時間を与えてくれたんだって。



今の職場はいぬの世話がしやすい勤務時間ということと休みがとりやすいということで選びました。

上司も犬を飼っていてとても理解がある人で、朝に連絡を入れたら「なんとでもなるから休んでいいよ。」と言ってくれました。
しかしその日はよりによって私が指定していた健康診断(というかほぼ人間ドック)の日。
検査の準備なども組んであるし、仕事の使い物にはならないだろうけど受診することくらいなら出来そうだと思ってわがままだけど遅刻で出勤させてもらいました。

いぬのいない家の中でそのまま一日過ごすのも辛いから逃げたのかも。



でも今はこうしていぬのことを振り返って綴ることが出来るくらいには復活してきました。

まだいぬのことを話すと涙も突然こぼれます。
ずっとふわふわした感じもしています。
週末、家にいる時間が長いと染み込んでくるのかもしれません。


それでもだんだんといぬのいない時間にも慣れていくんだと思います。

ケージや、周りのいろんなものも少しずつ、片付けていくことにします。



久しぶりに小説本を買いました。
プラネタリウムにも、映画館にも行こうと思ってます。

まだそれはそこに集中することでいぬのいない時間から逃れるためのことかもしれないけど

忘れることじゃないから。

ずっと、胸に抱いているから。



笑顔でいます。


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「いぬゴト」ではいっぱい支えて下さってありがとうございました。


また、思い出して綴ることがあるかもしれません。

その時は、やっぱり 笑顔で。