ひさしぶりに3日間かけて「拝啓、父上様」を観ました。
にのの声の響きに聞き惚れていました。
まだジャニーズのアイドル・嵐のにのでなく、
二宮和也くんが出ている倉本總さんの作品として観ていたドラマ。
リアルタイムで観ていた頃からどうしてもすべての登場人物に感情移入して、切なくなってしまうドラマであり。
その切なさがたまらなくって、なかなか繰り返してみることがありませんでした。
切なくってたまらなくなっている今だから逆に観たいと思えたのかもしれません。
これだけにののことを好きになってから見るのはおそらく初めてであることに気づいて驚き。
ストーリーはかなりしっかりと記憶に刻まれていたけれど、その一方で画面の記憶はかなり薄く、
今見ると新鮮な一平くんの髪型。そして声。
声。
一平くんが板場で仕事している時に返事する声が大好きです。
竜さんや、目上の人々に対して発する時のしっかりとした声の響き。
そしてこの物語を語る二宮くんの声が大好きです。
物語の中にいざなう声であり、
そして今となってはその周波数そのものが耳に、肌に感じる癒しでもあるようで。
拝啓、二宮和也様。
あなたの声は 心に響きます。
このドラマのテーマの終わりに流れる曲は森山洋子さんの歌。
テンポのいいシャンソンのような「パピエ」。
そして途中からは「手」。
そう、 手。
板場で仕事をする一平くんの手がよく映っていて。
そして車を運転するハンドルを握る手。
細くてきれいな指を持つ手が父親を探る手がかりであり
物語の中でも、いろんなところで「手」がクローズアップされる。
「二宮和也くんと手」
そんなタイトルで論文が書けるんじゃないかなんてふと思わせる。
「青の炎」で秀一が水槽のガラスに這わせた指先。
「プラチナデータ」でリュウがこだわり続けた手。
「拝啓、父上様」で、文字で語るナオミの手に重ねてそのおしゃべりを止める一平くんの手。
そして
嵐のメンバーのは「ハンバーグのようでかわいい」と愛される、にのの手。
ダンスの時にはその指先まで色気を漂わせ、酔わせてくれるその手。
拝啓、二宮和也様。
あなたの手は その指は
私の心をつかんで離しません。
「拝啓、父上様」。
記憶にあったとおりの素敵なドラマでした。
TVから録画したDVDを持っているけれど、次に繰り返すのはいつになるでしょうか。
物語そのものでなく、にのの表情や、にのが訪れた神楽坂の町並みなど
ちょっと違う角度から楽しみたいとも思うのに
どうしても切なさがこわくって
切なさに負けずに軽い気持ちでこのドラマを見られるようになるにはちょっとかかりそうです。
それでもまた、一平くんのやさしい語りを聞きたくなったら会いにきます。
今回は、会えてよかった。
Au revoir. また、いつか。