光害。
「こうがい」と読むと「公害」と混乱してしまうため、「光害」と読むことが多いようです。
文字のとおり、光によってもたらされる公害のことを指します。
動植物への影響や、人の活動に対しての障害となることがあげられています。
空港近くの橋では滑走路と間違えられないようにかなり漏れ光に配慮されたものになっているとかってかなり前に聞いたことがあります。
先日山でナイトハイクをした時には、懐中電灯を点けずに森の中を月明かりだけで歩き、本来の暗さを感じました。ヒメボタルのかすかな光を見つけることができたのも、暗闇の中だからこそ。
山の上で星空を眺めるイベントをした時には、星座早見盤を見るための懐中電灯に赤いセロファンを取り付けて、目がくらまないようにしました。
今回もこちらの団体とは関係のない一般の方が電灯を点けて山道を近づいて来られた時には、光を見ないように目をそらしていました。
そんなことがわかるはずもない動物たちが山中を走る道路を横断しようとして車のヘッドライトに目がくらみ、方向を見失って事故に会ってしまうのも無理もありません。
こに関しては光害とはちょっと違うかもしれませんけど、本来暗闇であるところにまぶしい光が入るというのはある種の怖さを伴います。
天体観測、とまでいかなくてもそこそこ星空を眺めることを楽しみにしている私にとって、最近とても残念なことがありました。
家の近くの高架の道路です。
右側の赤みを帯びた光が以前からの照明。
左側の白い光の列が取り換えられたLEDの照明です。
以前は照明が1本おきに消灯されていたのですがLEDでコストが抑えられるためなのか、すべてに灯りが点されていました。
この時はたまたま片側のみ交換された状態でした。
もう数日前に両側の取り換えがされています。
もう、馬鹿馬鹿しいくらいにまぶしくて。
はっきりいって、交通量の多い道路ではありません。
人もこの道を通ることがありません。
20年近くこの道で大きな事故が起きたこともありません。
暗がりで、不審者が潜んでいそうな危険のある道ではいざ知らず、どうしてこんな道路をガンガン照らす必要があるんだろう。
我が家の2階の寝室の窓からこの光が差し込んでくるようになってしまいました
最近かなり、夜更けに布団に入ることが多いのですが、深夜、東の空から上ってくる木星やオリオンを眺めてから眠りにつくのを楽しみにしていたのですが…。
白い光が目に刺さってくるようで、悲しくなります。
しし座流星群の頃には慣れているんだろうか。