前の記事で言っていた英作文の参考書ですが、やっぱり納得できない箇所がチラホラありますね。
(今回はあえて著書名は言いませんが・・・。)
まぁ和文英訳などは僕の能力が低いから、この著者の秀逸な意訳についていけないだけだと思いますので仕方ないと思いますが、自由英作文が・・・。
大阪大学の70語指定の英作文が掲載されていたのですが、
模範解答、110語ぐらいありました。
確かに問題文には「70語程度で」とありましたが、110語は「70語程度」とは到底思えません。
解説の所で「受験生が書きがちなダメ解答」をボロカスに貶し、「以下の自分の模範解答がいかに内容があるか見てもらいたい」と書いてあるくせに、字数40語オーバーという初歩的ミス・・・。
内容云々以前に一番やっちゃいけないのが、問題文の指定を守らないことだと思います。
著者の方の英語力は素晴らしいものがあるのでしょうが、「受験生用の参考書」として、問題文の指定すら守れない参考書が、果たして書店の店頭に並んでいていいものか・・・とも思いました。
大した能力も無いくせに参考書批判するのは何様だという話ですが、著者の書く英語そのものは関心させられるし、英作文の基本的な心構えも参考にさせて頂きました。
ただ、「字数を守らない参考書」っていうのは、僕はこれ以上学びたいとは思わないです。
例えば、国語の赤本などで100字以内で書けっていう解答に、200字で書いてるようなもんだと思うんですよね。
阪大の英作文は、自分の主張を70語程度でいかに過不足なくまとめるかが難しいのであって、字数指定が無ければそんなに難しくはありません。
また、これも初歩的なものですが、「どのような人に賞を与えたいか」という問題に対して、「ボランティア基金を作りたい」という解答もちょっと的外れな気がします。
いや、確かに最初に「何か新しい賞のための基金を設けようと考えたとする。」とありますが、問題文の最後では「では、それはどんな"賞"がいいと思いますか」という聞き方をしてるのであって、「どのような"基金"がいいと思いますか。」という聞き方はしていません。
そういう点でも、少し解答としてはどうなのかな、と思います。
英語自体は素晴らしいものがあるのでしょうが、こういう所が粗すぎると、全体としては残念です。
これからの難関国立受験生のためにも、もう内容を少し練って欲しいものですが・・・。
以上、小も無い愚痴でした^^;