僕は普段よくyahoo知恵袋を利用する。
とは言っても「質問する側」ではなくて「回答する側」として。
主に受験カテや英語カテで、中1~高2までの人たちの質問に答えさせて貰っている。
ありがたいことに、一応回答リクエストも結構頂いている。
「お前ごときが人様に教えを垂れるなんて世も末だな(笑)」
と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、僕はそれが知恵袋のいいところだと思っている。
「教える側」と「教えられる側」とが分け隔てなく共有し合うことによって、人の長所・短所を上手い具合に補完できるからである。
だから無料で、フリーに、誰でも人に教えてもらったり、教えてあげたりすることができる。
で、なんで「質問ではなく回答するのか」ということであるが、
「質問して頂いた方の解決時の笑顔が見たいから」・・・・だなんて奇麗事は言わない。
実際パソコンの向かい相手の顔など見えやしない。否、そういった要因も多少はあるが、それだけではないと言っておこう。
大きな理由としては、「自分も勉強になるから」である。
例えばある質問について答えるとき、「これ答えられそうだな」と言って、それを選ぶ。
だが、見てみると、意外に自分の知識だけでは答えられない質問。
知恵袋を利用していると、本当にこういったケースが多い。
で、辞書などを使って調べる。
これによって勉強になるのである。
また、他の人との触れ合いによって刺激が生まれる。
僕の周りの友達で大学受験を志している人はいるが、流石に旧帝大レベルの大学を志望している人はいない。
(なぜなら、休学中の今では友達の殆どが小学校以来の付き合いの人たちに限られているからである。おそらく母校の友人ではそのぐらいのレベルの人はいるだろうと思う。)
知恵袋を見ると僕と同じぐらいの大学を目指す、あるいはもっと上の大学を目指す人がごまんといる。
そんな中で、かなり意地汚い精神だが、例えば自分より上のランクの志望大学のくせに、偏差値が自分より低い人を見ると、何だか安心(?)に近い気分になり、逆に自分より偏差値が圧倒的に高い人(そんな人が実際知恵袋にごまんといる)を見ると、焦燥感にかられ俄然やる気が出るものである。
実際僕がここまで勉強で本気を出そうと思ったのも、知恵袋の影響が大きい。
高1冬の駿台模試で悲惨な成績をとって、自分が全国の中でいかに凡人だったのかを思い知らされた。
で、そんな中で知恵袋にアドバイスを求めた。
すると複数回答してくれた中に、僕と同い年の女性がいた。
その人は、駿台模試で3教科偏差値80近くをとり、もちろん優秀者氏名掲載もあり、進研模試なんかでは偏差値80を余裕で超えてしまっている、僕から言わせれば"化け物"のような人である。
同い年で、女性で、そんな人が世の中にいて、そしてアドバイスをもらうのが、もちろん有難かったけど、何か悔しかった。プライドがものすごく傷ついた。
(今思えば、そんなクソみたいなプライドとっとと捨てるべきだったのだが。。)
もちろん一朝一夕の勉強でそんな人に敵うわけがない。
その人に比べて僕はとんでもない遅れがある。
でも、せめてその人の眼中に入るようにしたい。
せめて、自分もその人の後ろをついていきたい。
そう思って、一生懸命勉強してきた。
結果、今でも全統模試の偏差値では差が7~8程度あるが、昔よりはだいぶ相手になるようになった。
本来僕たちが勉強するのは大学受験のため、ひいては教養人になるためであって、ライバルと競う競走馬となるために勉強するなど本末転倒も甚だしいが、僕はこれによってだいぶ自分を高めることができたことも認めなければならない。
というわけで、人にとって何か刺激となるものを見つけるのは、いいことなんじゃないかな~と僕は思いました・・・というお話でした。
(おわり)