小学生の時、同じクラスにいわゆる
「小人症」の女子、R子がいた。
明るくて楽しい娘だったので、
よくおしゃべりしてた。
クラスでは、あからさまないじめは
なかったと思うけど、口喧嘩をすることは
あって、ワタシも酷いことを言ってしまった。
「椅子に座って背が高くなるのはオマエだけだ」
「アンタの足の長さだって私の次じゃないか」
まあ、それでも仲は良かった。
中学に進むとR子とはクラスが変わって
しまったけれど、入学直後、担任の先生が
酷いことを言った。
「隣のクラスに、ちょっとヘンな子がいるけど、
見ても気にしないように」
中学では幾つかの小学校区が合流するから、
初めて彼女を見る生徒が多いのは分かる。
しかし「ヘンな子」とは何だ、学年主任のクセに。
メチャクャ腹が立った。
今なら食ってかかるだろうけど、
あの頃は♪ハッ!
何も言えない内気な少年。
その後、ワタシが入った部活の顧問も
その先生だったりして、ちょっとヤな感じは
3年間続いた。
見た目はスラっとして知的で上品な先生
なんたけど、30年後に同窓会で会った時は、
デブっとした無口で暗い感じの老人になっていた。
R子は来ていなかった。
きっと苦労していたんだろうな、知らんけど。
都議選とかで東京に行ったついでに、
ヘンな対話をして間違って更なる苦労を
背負わせなくてホントによかった。
来ていれば話をたくさんしたかったけれど、
ワタシの方が話を聞いてもらえるほどに
達観してそうだな。
恐らく会での悟りなんてのは、その多くが
世の中の教訓と比べたら、体験発表するほどの
ものではない気がする。
やれ新聞だ、選挙だ、財務だなど、
正面から向き合わない指導なんて、
問題の本質から目を逸らされ、
踊らされているだけなのに。
