ある方の投稿をシェアさせて頂きました
長いので、分けて投稿しますね
今日はレッスンの注意の受け取り方について書いています。
なんて「ということで」なのか?
それはオーストラリアの学期は2月から始まり、12月に終わるからです。
ということは、ただ今年末試験の最中ですし、来年どうするのか?というインタビューが行われている時期でもあります。
なのでみんなぴりぴりしている時期。
疲れていたり、ネガティブな気持ちで生活している時、自分に対する注意に敏感になります。
いつもは流せるようなコメントでも心にひっかかったり、
やけに凹んだりします。
または、攻撃的になってしまう事も。
ポジティブなときはそっかー、頑張るぞ!って思えるレッスン中の注意でも
疲れている時、特に毎日同じような注意をされる時には
酷い!先生、私の事、嫌いなのねっ!って思ってしまう。
ダンサーの場合、毎回のレッスンでダメだしされます。
注意って、「ダメだし」でしょ?
教育学の面で言ったら、よいところにフォーカスして行きたいところだけれど、
芸術を作る上で、そして作品を作る上で「ダメだし」は避けては通れない道です。
そしてダメなところを直す事で、より理想的なものに近づけるのですよね。
一般学習に使われる教育法=バレエ界で使える(正しいかどうかはおいておいて)
とは限らないからです。
特にプロになる準備をしている生徒達は、プロの世界でカルチャーショックを受けない心の準備も必要です。
今まで「育ててくれる」という環境から「使われる」という環境に移動するとき、
それに負けてしまうダンサーの多いこと・・・
折角バレエ団に入団したのに1年もたない子もたくさんいます。
もったいないですよね。
心という筋肉を鍛える、という記事を書いた時、様々な先生からコメントを頂きました。
最近の子は心が弱い!
それが本当かどうか、私は日本に長い事いないので分かりませんが、
ここ5-6年生徒を見ているとき、注意の受け方を知らない人が多いことに驚きます。
そしてそのせいで、師弟関係がギクシャクしたり、
意味もなくバレエをやめていく生徒を見てきました。
残念ながら、バレエカンパニーで働くときってキツい事を言われます。
だって、振付家は作りたい作品があって、こだわりがあるから。
それを作れる人を雇う訳です。
もちろん、雇われた以上その期待に応えなければいけません。
また、お客さんも辛辣です。
それは分かるでしょう?
皆さん、バレエを見に行くときに思いませんか?
「この人のジャンプ、着地がねー」
「つま先のびきっていないわよねー」
「ピルエット3回転以上しないと最近はダメよ」
なーんて自分では出来ないけれど、ダメだしは出来るのです。
有名になればなるほど、批評家にたたかれます。
でも、それはダンサーの仕事です。
みんなに好かれる芸術はない。
ABTが好きなのか、やっぱりオペラ座なのか?
いやいや、ロイヤルが一番なのか?
そんな感じ。
そしてその為に心という筋肉を鍛えなければいけないのです。
いつも無駄にポジティブにっ!という訳ではありませんよ。
本当の声、意見を聞き分ける能力を育てる必要があるのです。
続く→