クライスラー9.25デフ ノイズ鎮圧 ★コルベット | 横浜アメ車修理、メンテのオールドハウス " FIX the RIGHT WAY"

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GENERAL MOTORS★FORD MOTOR COMPANY★CHRYSLER CORPORATION.....中心に日々JOB~研究に爆走&前進中・・・

10/17/2015(サタデー)

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Greetings!
お立寄り誠にありがとうございます

おせちの宣伝が始まっています
あっという間に2016年がやってきそうです


ダッジバン デフ修理
Chrysler 9 1/4 RearAxle
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ダッジバンショーティー

ここ最近リング&ピニオン、ベアリング交換済みのショーティー
しかし、時速30マイルあたりでかなりノイズがでます

= 催眠術作戦 =
「新品でもアメ車は音が出ます!」
「Umm...  そんな訳ないじゃろう・・・?」
と、催眠術をかけられそうになったオーナー様よりご相談がありました

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車両から降ろし、ご拝見させていただくこととなりました

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 ピニオンシールからもオイルが激モレ 

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ギアバックラッシュ”ゼロ”  ベタ当たり状態

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ベタ当たりになってしまった原因はボヤけたアジャスターの締め付けトルク
9.25のこのシリーズはベアリングキャップがしっかり締まっていても
アジャスターリングが緩んでしまうとギアケースごとウォークしてしまいます

アジャスターロックも一応ついてますが、ちゃちい気休め程度のモノです
sssss

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カバーの付くスレッドにもヨゴれが蓄積しています
クリーニングしていきます

★★★

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おかしなアタリのついてしまったリング&ピニオンも
交換したいところですが、このまま続行で勝負します

もう少し催眠術にかかっていたら、リング&ピニオンも”パー”になってたとこです

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アクスルベアリングも交換します

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アクスルシャフトも点検
少しでも虫食い状態になっていたら、即交換です
現車はパスしました

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ベアリング類もゴツく見えますが、実は意外と繊細なのでもう一度全交換します


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pinion gear depth adjustment
リングギアのセンターラインを求め、ピニオンの収まる位置を決めていきます

現物は2,735"のコマンドー
1,000分の1の単位まで指示があるので、
"Mike"して最適なシムを地味に選んでいきます

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▲クラッシュスリーブ潰し式典に移ります
ただ潰すことが目的ではありません

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ふつうのブレーカーバーでは潰れてくれません  巨大なトルクが必要です


ここも非常に重要なセクションで、ノイズ、ベアリングの寿命に
大きく関わってきます
********
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プリロードは今回、28pound-inchに決まりました
おなじみ”山田うどんトルクレンチ”が大活躍します


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▲ドライブ側にダイアルゲージをセットし、バックラッシュ調整に入ります

90°ずつ4か所計測し、一か所最適な箇所を見つけます

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0.006"に調整します
この9.25"のタイプは0.003"~0.004"辺りに一回持っていき、
その後、右側のアジャスターリングを締め付けていき、0.006"になればバッチリです

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Gear Contact Pattern Analysis
ギアコンパウンドでアタリを目視します

まじめにやれば一発でキマります

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アクスルベアリングを交換していきます (左右)

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ピニオンヨークも今回は交換します
オイル激モレだったので、
思い切って新品にします

すでにピニオンシールは二回交換しても激モレは止まらずということでした


高価な部品ですが、またオイルが漏れてコネている間に他もダメにしてしまう
可能性もあるので、新品にバトンタッチしました

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せっかくなのでペイントしてリフレッシュします

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ピニオンヨークのトルクをキメます



■おまけコーナー■
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下まわり高圧洗浄

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推進軸で飛ばされたピニオンシールからのオイルを洗浄させていただきました
(画像は洗浄前)

■おまけコーナー■
(The End)

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ピニオンシールのモレも確認が必要なため、テストドライブは2日間行いました

今回は下道(したみち)重点です

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オイルモレも大丈夫そうです

ギアノイズも消えたようです

デフ以外でもアメ車だから音が出るというのはまずなく、
各メーカーのマニュアルでもノイズ退治の項目が何ページにもわたって
解説されているほどアメリカのクルマは異音対策にシビアです

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Moparファン増えてきています

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当工場も書庫になつかしのマガジンがたくさん眠っています

ダッジバンショーティ
デフ異音修理
【完】


デフのお悩みご相談下さい
また、AuburnGear,EATON,Yukonなどの
リミテッドスリップ(LSD)の装着も行っています
Detroit Lockerもです


●我が家にVette Ⅴ●

コルベットのホーンを正規の位置で鳴るようにしました

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テレスコタイプです
ステアリングのセンターのホーンボタンではホーンが鳴らずスイッチが
リロケートされているので、直してみます

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 この角度でしたら、コルベット屋さんやコルベットのこの年式あたりに
詳しい方なら鳴らない原因がお分かりかと思います

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テレスコ部分とホーンのプレートをつなぐスプリングが
取り外されています
コラムがリペイントされているので、その時に外されてしまったようです
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エックラーズでも売っているようですが、
テレスコのストロークを考えて、普通の電線でバイパス線を製作しました

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リングとのコンタクト部も順番がでたらめに入ってました
このパーツは1967-82年まで同じみたいです

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 プレートを組み付けていきます

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リロケートされたスイッチを取り外します

古い車で、当時モノのゲージやスイッチが正常に機能すると
少し感動をおぼえます

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 新車当時のスイッチの位置でホーンが復活

実は大変、ノーマルやストック戻し
パーツや難易度の問題で嫌がる修理屋さんも多いです

●我が家にvette Ⅴ●
[完]

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オールドハウス
横浜市港北区新吉田町6070
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Mail:superior_olds007@ybb.ne.jp

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