会社の組織図と利益図 | どこ

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会社の組織図と利益図

得意な製品だけに特化していたらこんなことにはならなかったのではないか。
自社の人間を信用していたらこんなことにはならなかったのではないか。
やるならなるで、新規事業を成功するまでやってみてもよかったのではないか。
苦労の後に成功した体験をもつ会長は、自分の成功体験にあわないものは受け付けない。

■組織図
経営層
 経理
 総務
 営業部
 技術開発部
 中国事業部
 品質管理部
 組み立て・製造部
 システム部
 新規事業部
 ・・・

それぞれの部には1課, 2課, 3課, ... と細かく分かれている。
また名称も半年に1度くらい変更される。

利益は製造部のある高額特殊製品が叩き出している。
全利益といえる。
売り上げでは、全売り上げの半分程度ある。

この高額特殊製品は消耗品であり機能、精度、性能が当社が世界一かな。
まがい物は日本、世界で数社製造、販売はしている。
この製品が年々売れなくなってきている。
高いものほど売れない。

この高額特殊製品だけを作っていれば、高利益な会社だった。
ところが、事業を広げてしまった。

高額特殊製品を製造する装置とかラインは色々な物を作ることができるので
あるコンシューマー製品を作ることもはじめてしまいました。
そのため、どんどん従業員が膨らんで売り上げだけは上がり株式上場までしてしまった。
上場すると株主が何かいってくるので赤字の事業部は閉鎖とか、リストラもしなければならなくなった。

高額特殊製品のいくつかの部品はそれを作っている他者から購入すれば材料費は安くなるのに、
わざわざ自社の他の製造部門に発注し、そこの売り上げを立てている。
自社で作ると高くなるに。

会社の成り立ちが、現会長と数人の仲間があることについて特許を取得し
そして段々会社を大きくしていった。
会長の苦労話が社内報、今はやらなくなってしまいましたが新年会などで
発表される。
かつてはホテルを借り切って新年会をやっていたが今はなくなってしまいました。

会長はIRや経理, 技術開発, 新規事業部などのトップを
他の会社から引き抜いてきてすえる。
役員も全部、会長の友達?関連だ。
事業を一緒に始めた人達はまだ会社に残ってはいるが役員にはなれない。

自分の会社の人間を信用してはいないようだ。

数年前にマスター制度というものがいきなり発表され
55歳から年々給与ががくっと下がり続ける制度が導入された。
最大の理由は定年の延長に対応するためとかなんとかだ。
契約社員を選択できることになっている。

経営層が必要と認めた人以外は、マスター制度に従わなければ
会社に残れない。
55歳で退職を選択した場合は、ある程度の割増金がでる。

労働組合はないので交渉はない。

会社がこの先、少しは生き残るためには高額特殊製品だけを製造販売するという道もある。
そのときは、従業員の8割くらいは退職することになるだろう。
そうしても、高額特殊製品も需要が先細りだからいつかはダメになる。

新規事業も何度か挑戦した。
アメリカのベンチャーからある製品の極東地域独占販売権を取得し
プレス発表まで大々的に打って、がんばったこともあるが。
まったく売れなかった。

中国にも進出した。
会長の息子が中国に作った子会社の社長だ。
中国の工場が完成して直ぐに製造装置の盗難が発生した。
やとっていた警備員が主導して盗み出して行ったようだ。
この件に関しては、株主にもどこにも発表していない。
会社内でやっぱり中国はそういう国なんだな。
っとおもっているだけだ。

システム会社を丸ごと買収したこともある。
会社の経理を管理会計とか財務会計とかをしっかりさせたいため
買収にいたった。
会計は何とかなったし、システム事業部は単独でやや赤字だったり
少しは黒字を出す年もあった。
だが、上場するにあたり子会社とした。
そして数年後に赤字がつづき、その子会社を解散させてしまいました。
コンサルタントを雇って、子会社を解散にもっていった。
システムの子会社の人達は、親会社に残れることになった人もいるが
解雇されてしまった人も多い。
システム事業の人達のうち、製造ラインに回された人達には、無理があったようで。
数ヶ月とかで退職していった。