
たまには真面目に囲碁の話でも

前から文章は作ってあったのですが、パソコン故障により画像に苦戦しまして

作成し直すと時間がかかるので、もうあるもので載せてしまおう!と。
子供教室の講師をやっていると、よくされる質問。
「囲碁って何歳からできますか?」
これについて書いていきたいと思います。
*あくまで私の経験による個人的な意見ですので、ご参考までに。
前提として、「できる」の基準によって異なります!
例えば楽器や語学にしても、
「ちゃんと演奏できる」「会話ができる」を「できる」と言うのか、
「触れて楽しめればいい」なのかによって、
何年も変わってくると思うんですね

囲碁も同様に考えて頂きたいです。
まず、「囲碁ってどういうゲームなの?」という方のために
物凄くざっくりですがルールを説明します

道具→碁盤と碁石

丸岡ジョーさんによる写真ACからの写真
こういうのです。テレビなんかでご覧になったことがありますかね

これが19路盤(交点が19×19)と言って公式のものですが、
こんなに広いと戸惑うので、小さなサイズから慣れることがおすすめです

簡単に言うと、陣取りゲーム、
自分の陣地(土地)を取っていくゲームです。
イメージとしては、
碁盤→空き地
碁石→旗 だと思って頂いて、
空き地にそれぞれ黒い旗、白い旗を交互に立てていき、
「ここが自分の陣地!」と囲んでいく感じです。

このように陣地を取り合っていき、広く取った方が勝ちです。
広さはそれぞれの交点(■、□)を数えれば分かります。
*石があるところは数えません。
黒(■)→19個
白(□)→24個
なので、白が5点差で勝ちです。
専門用語では、「5目(もく)勝ち」と言います。
ルール自体はシンプルなので、小さなお子様でも大丈夫です。
ある程度うまく打とうと思うと、
「効率よく陣地を作る」ことが理解できるかどうかがポイントになります。
(もちろん、お子様にはもっと簡単な言い方をしますよ(笑))
あと、19路盤で1局打ち切る集中力などを考えると、
大体ですが5~7歳くらいかなと思います。
もっと小さな子は出来ないか?というと、そんなことはありません。
19路盤でなくても、小さな碁盤で打っても良いですし、
もっと簡単に囲碁(の一部)を楽しむことも出来ます

基本的に「陣地を取る」ゲームですが、
もう1つだけ重要なルール「石を取る」があります。
石から伸びている線を、全て塞ぐと取ることが出来ます。
例えば、

この黒石は、全て取られています。
(何か1つ透けていますが無視して下さい(笑))
盤上から取り去ることが出来ますので、
「石を取った場所は自分の陣地」です。
陣地を広げるため、相手の陣地を邪魔するために
「石を取る」「石を取られない」ことも重要になります。
「先に1個取ったら勝ち」「3個取ったら勝ち」など
「石を取ること」だけに絞って遊べば(「石取りゲーム」と言います)
もっと小さなお子様でも理解しやすくなります

数が数えられる、「囲む」が分かる、くらいが目安なので
大体3~5歳くらいでしょうか。
3歳半の子は何人か教えたことがあります。
※お子様の発達には個人差があります。
楽しんでくれているようなら、早く始めても良いし
なかなか理解出来なくても、焦らなくて大丈夫です。
うちの子も、1歳2か月過ぎても歩く気配が全くないですしね…

ルールについてはかなり省略していますが、
囲碁はルール自体シンプルなので、大体こんな感じと思って頂ければ

ちなみに0歳でも触れることは出来ます

0~3歳向けの絵本があって、最近(←遅)入手しました

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ルール等が書いてあるわけではなく、
石の形を可愛いイラストにした「絵本」です

うちの子は気に入っているようで、いつも触っています。
(ボロボロにしているだけですが(笑))
以前、「グッドライフフェスタ」というイベントの際に大活躍した
「よんろのご」「ななろのご」というボードゲームもあります。
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4路という最小サイズの碁盤!
石がリンゴになっています。赤リンゴVS青リンゴ

7路盤。石が「馬」で、交点には人参が描かれています。
馬が人参を取っていくゲーム

お子様もとっつきやすいと思います

囲碁って難しそう、というイメージがあるようですが
始めるにあたって、そんなにハードルの高いものではありません。
ゲームの1つとして、気軽に考えて頂けたら嬉しいです

ちなみに、私が囲碁を始めたのは8歳の直前(小2)、弟は5歳(年中)でした。
長くなってしまいましたが、
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
ご質問などがあればお気軽にコメント下さいませ

おやすみなさい
