新型コロナウィルスの影響で、多かれ少なかれ、

 

誰もが、これまでとは違った状況に

 

あるものと思います。

 

現状、ウィルスの実態が未解明だからこそ、

 

十人十色の考え方が生まれ、

 

それに伴う行動も百人百様、千差万別となっている。

 

仕事もしかり、稽古もしかり、そのほか、

 

公私とも、さまざまな変化が生じていることでしょう。

 

 

社会的なものである人は、

 

自分だけで光ることはできない。

 

周囲から多くの刺激を受けてこそ、人それぞれが、

 

多様な豊かさを蓄え、

 

魅力として輝きを放っていくものなのだと思います。

 

わずかな刺激でさえ、

 

その受け方、吸収のされ方、

 

結果の表し方は、みな異なる。

 

 

基点となるのは、

 

やはり、受け方なのだと改めて思う。

 

社会のさまざまな変化をこれからどのように受け止め、

 

行動に移していくか、

 

まだしばらくは試行錯誤の日々が続きそうです。

 

 

 

閑話休題

 

稽古の理念の一つとして、創設以来、

 

揺るがないものがあります。

 

「稽古はすべて“受け”から始まる」

 

受け技、攻撃技、蹴り、移動、型、組手、

 

基本、応用、鍛錬などの稽古があるなかで、

 

この考え方を外したことは、一度もありません。

 

受けのなかでも、

 

第一挙動は身体の軸に最も近い動きであり、

 

それはとても地味な手技。

 

受けの大技は中盤以降となります。

 

 

玉石混交、

 

あまたの情報があふれる現代社会にあって、 

 

取捨選択をしつつ、

 

いまこの瞬間までの学びの、

 

コアな部分で受け止めてみる。

 

さまざまなものをそのように考えると、

 

また確かな道を切り拓いていくことが

 

できるように思うのです。