先日、久しぶりにカキエの稽古に

 

少し取り組みました。

 

会長範士に長年教えていただいている

 

稽古の一つであり、

 

絶妙の間合いでの

 

円運動を最大の特徴とする

 

剛柔流ならではのものであると

 

感じます。

 

 

小手や腕力、

 

体重移動に気を取られる者もありますが、

 

体幹を軸とし、

 

足腰の力をも伝達する全身を使った

 

鍛錬法であることは

 

言うまでもありません。

 

みな引き締まった

 

いい表情をしていました。

 

 

この4月、特に新入学生、受験生、

 

就活生などはとてもいい表情をしています。

 

自分の世界が大きく広がっている者、

 

人生の大きな転機にさしかかっている者も

 

あるでしょう。

 

 

私も、社会の中軸を担う世代となり、

 

強く確信していることがあります。

 

人は生まれ持った顔の造りや形ではない。 

 

表情である、と。

 

ゆえに、証明写真では絶対に分からない。

 

各界のグランドマスターの録画映像でも、

 

取締役会におけるTV会議でも。

 

ICTによる最先端の

 

技術を駆使したとしても。

 

真に何かを伝える、

 

感じることはできないと思うのです。

 

 

自分がいま目の前にしている

 

表情にこそ、

 

その者の現在までの取り組み、

 

人生のすべてが現れている。

 

作家の五木寛之さんがよく言う

 

『面授』そのものです。

 

直接、対面してこそ感じることができ、

 

刺激を受けることができる、

 

多くのものを学び得ることができる―――。

 

 

いい表情をしている仲間がいる。

 

これほどに

 

うれしいことはありません。