過日開催の桶川市民まつりは、
おかげさまで盛況のなかで、
閉幕を迎えることができました。
瓦割なども、道場生にとって
よい経験となったことでしょう。
身体づくりの要諦は、
運動と食生活です。
無謀な筋トレやプロテインを
使ったものではありません。
空手道を続けているから
体力が向上するというのは、
外れてはいませんが
的を射てもいない。
当会では、
身体に過剰な負担をかけ、
腎臓にも影響を及ぼす研究結果も
報告されているプロテイン等を
道場生に勧めることはしません。
すべては、稽古を通して、
理論的でかつ科学的な心身の構築を
徐々に学んでいくからこそ、
それに伴ったものを
得ていくことができる。
自分の素養やこれまでの経験で、
相対的なものはある程度
把握しているでしょうが、
そういったなかでも
稽古によって己のよい変化、
成長を感じとることはできるはず。
長年の稽古によって
センスは間違いなく磨かれます。
また、
科学的な筋力トレーニングを継続し、
それに合わせた食生活を行っていくことで、
体力も格段に増します。
それは、これまでの人生で、
一番の身体をつくりあげていくとともに、
どのような困難にも負けない精神力を
培うことにもつながっていきます。
私は、空手道の組手で
最強ではありません。
私以上の組手の強者は国内外に
たくさんいるでしょう。
ですが、私は誰にも負けません。
どのような状況であっても ――
社会で絶えず挑戦を続け、
たくさんの失敗も経験してきましたが、
すべてを糧とし、
失敗したこと以上に、
成功体験を積み重ね、
自身の着実な成長につなげてきました。
6割5分の自信が、
不遜、身の程知らずとも捉えられるような
突破力のある前進へのエネルギーとなり、
3割5分の不安が、
謙遜、臆病とも捉えられるような、
静かな自己研鑽へのエネルギーとなっていく、
というのがいまの感覚です。
5年や10年で
得られるものではありません。
ですが、私たちは、
試行錯誤を繰り返しながら、
歩みを止めずに
一歩ずつ前進してきたことで、
確かなものを得ている
手応えがあります。
7割、8割、9割の自信を公言できない
自分の弱さは、
依然として半人前であるがゆえと
思いますが、
空手道の稽古、厳しい筋力トレーニング、
健全な食生活、
そして、これらによって社会で得られる
さまざまなチャレンジの機会及び
失敗と成功体験の獲得、
この不断の取り組みこそが
人を強くする、
そして優しくもすると感じています。
自分で模索し、迷い、
自分で道を選び、経験し、
自分のものとしていく。
人は誰もが必ず強くなれるもの。
そして、
そのような人の強さはしなやかで、
優しさには芯があるのと思うのです。
人生の可能性は無限に広がっている。
取り組み次第で
どのようにも進むことができる。
そう信じています。