渡辺道場の渡辺です。
練習の始まりと練習が終わりの座礼の時に、私は必ず何かを話すようにしています。
内容としては、直近の予定の連絡であったり、練習で気が付いた事だったり、空手とは関係の無い社会情勢の話であったり。
年齢によっては、ちょっと難しい話だったり。
人の話を聞く力を着けさせる事が目的であり、上の空で聞いていないような素振りだったり、じっと座っていられなかったりすると、名指しで注意したりもします。
「必ず、話をしている人の目を見て聞くように。言っている事が難しくても、先ずは目を見て聞く癖をつけなさい。」
と言い続けています。
時には質問を投げかけ、指名して答えさせたりするのですが、「間違っても良いよ。解らないから道場に来ているんだし、自分が思った事を自分の言葉で話せば良いよ。」と言っています。
人に話して思っている事を伝えるって、なかなか難しい事ですよね。
伝えなければならない事も、話す順番が悪かったり、言葉のチョイスが良くないと伝わり難かったり。
話をするとなれば、頭で整理して言葉を発しますので、何となく解っているような解らないようなボヤっとした物が見えてくるのですよ。
これも、私は大切な練習だと思っています。
今日は、久しぶりの試合となった昨日のシーガルCに出場した子達に、試合の結果報告をさせてみました。
試合なので、勝った負けたは普通にあります。
何が良くて勝てたのか?
何が悪くて負けてしまったのか?
それを答えさせたのですが…
「蹴りが思うように決まらなかった。」
「何となく調子が良くて、中段突きが結構、取って貰えました。」
「蹴りが結構、決まって良かったです。」
「相手が早くて反応が遅れてました。」
「間合いが近くて技を取って貰えなかった。」
「負けてしまったけど、自分としては納得の行く形を打てました。」
などなど。
それぞれが、自分なりに勝因、敗因が解っているようで感心しました。
そして何より。
しっかりと自分の言葉として、人前でも喋れている事が嬉しかったですね。
道場での慣れも有るのでしょうし、学校での勉強による学力・語彙力の向上、それぞれの家庭での躾もあるのでしょう。
表現の仕方や語彙力には当然、年齢で差が有りますが、ちょっと前まではオドオドと自信が無さそうな物言いだった子が、しっかりと話せているのですよ。
勝てなかったとしても、しっかりと振り返って、自分の言葉として出す事が出来る様になってきたのです。
思うに、それが出来るようになってきた子は、やはり普段から私の話をちゃんと聞いているのですよね。
見ていれば良く判りますが、人の話を聞く事が出来ている子は、飲み込みも早く、技術の向上も著しいですね。
それぞれに成長を感じますね。
嬉しいです。
皆、何処に出しても恥ずかしくない、自慢の門下生ですよ。
何の為にやっている練習なのか?
この練習の目的は何なのか?
これが解るようになると、より効率の良い練習ができますので、強くなるのも早くなりますよ。
春から中学に上がる子達は、更に理解力も上がってきますので、今まで何となくやっていた事も理屈が解ってきて、身体能力の向上により飛躍的に強くなると思います。
大丈夫。
まだまだ、あなた達は強くなれますよ。
静岡県静岡市清水区の空手道場
剛柔流空手道 渡辺道場
練習場所
月・水・金 19:00〜21:00
清水三保体育館武道場(旧東海大学第一高校)
木 19:00〜21:00
清水三保第一小学校体育館
お問合せ 090-8321-0211 渡辺まで
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