阪本道場清水支部 渡辺です。
当道場主催の『第13回金太郎空手道親善試合』が、藤枝の静岡県武道館で行われました。
昔は、市民大会、県大会に、スポーツフェスティバルくらいしかなかったのですが、ここ最近では、季節を問わず、年がら年中、各地で大会が行われており、大会を開催するのも一苦労です。
毎年、我が道場でも、この金太郎親善試合と銘を打たれた大会を行っていますが、試合会場の確保に加え、現行ルールでは、審判員の確保も難しく、他の試合、行事などとの兼ね合いを見て行わねばならず、大変です。
今年も、前日が同会場で、しずおかスポーツフェスティバル空手道中部地域大会があり、「今年は参加者数が例年よりも少なくなるかな?」と思いましたが、いつもお世話になっている25の支部の方々が県内外から集まってくださいました。
中には、まさに「連闘」での参戦の方々もおり、本当に有り難いですよ。
開催種目は、個人形、個人組手、団体組手。
この大会は、元々は内々で行う組手のみの大会で、「とにかく多くの試合をさせてあげよう」と言うのが目的でした。
殆どの大会では、トーナメント方式になっていて、ワザワザ来ても、1回戦で負ければ1分そこいらでその日は終了。強い人は勝ち上がって、試合を多く行えますが、そうでない場合は、寂しい思いをしますよね?いくら、年中多くの大会が開催されるとは言え、なかなか勝てない選手が、経験を積むのは難しいのです。
そこで、この大会で特徴的なのは、「たなぼた戦(棚からぼた餅より由来)」と呼ばれる、1回戦、または不戦勝で2回戦負けの選手達で行われる裏トーナメントが組まれているのですよ。
実際に戦った初めての試合で負けてしまった同士で戦うのですが、簡単に言えば、「どんな選手でも必ず2回以上は試合ができる」と言う事です。
私らの大会ではこの方式をずっと続けていて、非常に好評なのですが、試合数は増えるし、対象となる選手の確認や、本戦との兼ね合い・・・・運営側はかなり大変です(汗)
しかも、全種目、当日の飛び入りエントリーも認めており、団体戦についても、「出たいけれども自分の所だけでは選手が足りない」という方々にも、各部門で「混成チーム希望者」を募り、「○○△△××連合」のように、急造チームでの参戦も有り(過去には何度か混成チームの優勝も有ります)なのです。
個人戦・団体戦共にの道場毎の出場枠の制限もなく、多い部門は個人戦でも50人を超えたり(60人を超えれば分割しますが)、団体でも20チームを超える事もあります。
「とにかく多くの試合を!」がコンセプトですので、団体戦は、勝敗が決まっても当たり前のように3戦全て行う事になっております。
以上の事から、毎年、1000試合前後を1日で消化する事になるのですが・・・
凄いでしょ?(笑)
消化する為のタイムスケジュールを考えるのが一番大変なのですが、多くの審判の先生方に協力して頂いて、コートを数多く作る事さえできれば、何とかなるものです。
まぁ、大変と言いながらも、やり続けているだけあり、私どものスタッフとして動いてくださるご父兄の方々も慣れたもので、時間一杯になりながらも、今年も無事に終わる事ができました。
これもひとえに、お集まり頂いた各道場・学校の選手並びに、審判としてお手伝いをして頂いた先生方、コート係としてご協力いただいたご父兄の方々のお蔭です。
ゴチャゴチャとして騒がしく、先生方や係の方々に大きな負担を掛ける大会ですが、毎年、「楽しかったよ」と先生方が言ってくださるのが救いです(笑)
本当にありがとうございました。
あとは・・・自分の所の選手が・・・勝ってくれると尚、良いのですけどね。
頑張りましょう!