

リーディングの素材は2作品

「かばん屋の相続」池井戸潤
「ささのは さらさら」重松清
読み手は、地の文を読む担当をうまく変えながら、役者の体を通してキャラクターの台詞を立体的にして行く

いくつか並べられた椅子だけのセットでシンプルだが、訓練された俳優だから動きもスムーズで無駄が無い

池井戸さんの作品はテレビドラマや映画などでも有名だし、こういう見せ方でも面白いな〜と

長いであろう小説を上手く短くまとめられていて、楽しめました

「ささのは〜」の方は一人称で書かれている作品で、主人公役以外は本を持たずにそれぞれのキャラクターとして現れ、シンプルな動きとともに物語は進行する

衣装も基本白に統一していて作品の世界観にマッチしており、心地よく本を堪能出来ました

「リーディングトリップ」というのが、まさにそういう楽しみ方を提案しているようでして

私のように活字で読むのが遅いタイプは本から遠ざかりがちですが、、新しい本を知ることが出来て嬉しかったです





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