こんばんは三日月

 当コーナー、久々の再開は、我が中学3年生時代の話を絡めて、3日間に渡るスペシャル版からです。

 まずは、自分がクラスに馴染むきっかけを作ったこの曲を、お届け致します。

かづみの箱・平成23福岡発~ともに頑張ろう、東日本!!~-Kasaganai.jpg

『傘がない』by井上陽水
作詞・作曲、井上陽水[1972.07.01]

 中学1年生途中、東京都三鷹から神奈川県座間へと転校、新しい環境になかなか順応出来ず、その中でイジメも体験、悪戦苦闘の日々を送って来ました…汗

 しかし中学3年生の時の事、僕はやっと自分の居場所を見つけました。
 3年6組、音楽担当の癒し系教師・上田英子先生を中心に、イジメをする様な下種(ゲス)な奴も無く、しばし平和な時を過ごしました。

 その中でも姐御肌の寺原裕子が僕に積極的に話し掛けてくれたり、側近の高津弘子や大道智子、一学期学級委員の攝津すみれ、家が近所で後に二学期学級委員を務める船田美奈という女子も、こんな僕に親切にしてくれました。

 5月の或る日のホーム・ルーム、上田先生が“Xへの手紙”という企画を持ち込みました。
 無記名で、クラスの気になる人へ手紙を書くのですが、僕の元にも1通届きました。

「さの君は、私達には計り知れない何かを持ってそうな気がします。
 それを、私達にも積極的に見せてくれませんか!?」

 肯定的な意見をいただき、とても嬉しかったです。
 送り主は、字面から攝津学級委員かと思いましたが、気持ちを尊重して詮索しませんでした。

 6月、我らは京都・奈良へ修学旅行に行きました。
 1日目の京都の旅館の夜、お茶と和菓子を食しながら、クラスで懇親会を行ないましたが、なぜか“さの、歌えビックリマーク”という流れに…。
 僕は、当時暗い曲ばかり聴き、その中でも特に暗い曲、井上陽水氏の『傘がない』を、アカペラ歌唱しました。
 場が盛り下がるのを危惧しつつも…。
 そしたら、どういう訳か拍手大喝采ビックリマーク
 懇親会終了後、みんなが僕の顔を見るなり、

「傘がない~音符
「行かな~くちゃ音符

と歌い、イジる始末…。
 しかし、イジメとは違う親しみやぬくもりみたいなものを感じました。

 秋の合唱コンクール、6組はなぜかなぜかリズム感の良くない僕が指揮を任されましたが、練習を重ねていくうち、案の定指揮者が悪いとの意見が…。
 本番前日、僕への猛特訓が始まりました。
 かなり手厳しいものも在りましたが、やはりイジメとは違う、クラス・メイトの僕への期待の表れを感じました。
 しかし、我々のクラスは惜しくも準優勝で終わり、船田学級委員の提案で、ピアノ担当の子が表彰式に出席しました…。
 他のクラスは、みんな指揮者が出ているのに…汗

 船田学級委員に、年賀状で“優勝を逃した謝罪文”を書きました…。
 後日届いた返事には、

「そんなに自分を責めないでビックリマーク

と、記されていました。

続く…


 都会では自殺する
 若者が増えている
 今朝来た新聞の
 片隅に書いていた
 だけども問題は
 今日の雨 傘がない

 (中略)

 テレビでは我が国の
 将来の問題を
 誰かが深刻な
 顔をしてしゃべってる
 だけども問題は
 今日の雨 傘がない

 そして、雨に濡れながら最愛の恋人に会いに行くという流れになるのですが…。

 大震災の余波の中、自分も時々自分や側近の人しか見えなくなってしまう時が御座います…。

~楽曲紹介に於けるアーティスト名は、敬称略で…m(_ _)m~


それではまた後程パー