「電車に財布を忘れた!…いや、財布はいつもチェーンで繋げてるから、居眠りした間に盗まれたかも!」
君は駅員に冷静を装いつつ話していた。
乗っていた車両、財布の特徴を言い確認してもらうが無い。
なので運賃を駅に借りて君は駅前の交番まで行って落し物申請をし帰宅する。
家に帰ってショックで落ち込みながら荷物を出していたら、白いリュックの底に財布がいた。
『よかった。財布も寂しくなって、こっそり帰って来たんだね♪』
バイト中、ジャマだからリュックに入れたような記憶もあるが、きっとそれは記憶違いだろう。
だってこれは君と財布との感動の再開なのだから。
その、君の名は…

