善光寺事務局内に、会場の返上論が起きている。事務局幹部が
18日午前、市役所を訪れ、辞退を申し入れた。
市側は申し入れを受け入れ、出発地点を変更する方針を明らかに
した。
善光寺事務局によると、17日に僧職や事務局役員ら約25人が
出席し、善光寺の運営について決定権をもつ局議を開催。長野市
実行委員会が示した聖火リレーの企画書について議論した。
若麻績(わかおみ)信昭・寺務総長らによると、「チベット人と同
じ仏教徒なのに、中国側に協力していると受け取られないか」な
どと、出発会場となることに慎重な意見が複数の出席者から出さ
れた。一方で、「宗派と関係なく、だれにも開かれた寺である善
光寺が、受け入れを断ることは望ましくない」と主張する意見も
出たという。
計画によると、聖火リレーは善光寺の本堂前を出発。参道を通っ
て中央通りなどを経由し、市内の若里公園までの18・5キロを
予定している。
長野市側はこれまで、イベントの一部中止を決めたが、コースは
そのまま実施する考えだった。善光寺が出発地点を辞退した場合、
参道途中からスタートすることは不可能で、ルート短縮を迫られ
る。
長野市の担当者は「お受けしていただけるものと思って準備を進
めている。返上ということになれば大変だ」と話している。
(2008年4月18日12時51分 読売新聞)