シリアスヤンデレ目指します。
梅雨、暗い空とまとわりつくような湿気
ざああああああ…
あかね「あかり、あかり…」
あかり「ん…」
あかね「朝よ」
あかり「んー、おはようお姉ちゃん」
あかね「うん、おはよう」
今日は一日雨
時々雷雨になるでしょう…
京子「おはw」
結衣「今日はちゃんと用意できているな」
あかり「おはよう、お姉ちゃんが起こしてくれたから」
京子「自分でおきないと!」
結衣「へえ」
京子「うっ」
あかり「あはははは、杏子ちゃんも結衣ちゃんに起こしてもらったんだ」
京子「いや、もう起きていた!そこに結衣が声かけただけ、だよね?」
結衣「はいはい、そういうことにしとこう」
京子「そうだ、ちなつちゃんは今日くるかな?」
あかり「うーん」
京子「電話しても出ないし…お見舞いに行こうかな」
結衣「そうだな、これで3日目だし。今日も休みならお見舞いに行こう」
京子「よし、放課後は部室に集合!ミラクるんグッズ持っていくぞw」
1年教室
がらっ
櫻子「お」
向日葵「おはようございます」
あかり「おはよう」
机に伏せて寝ているちなつ
あかり「ちなつちゃん」
櫻子「あーちなつちゃん疲れているみたい」
向日葵「そっとしておきましょう」
あかり「うん」
昼休み
あかり「ちなつちゃん、体の調子は…」
ちなつ「大丈夫。私、いく所があるから」
教室を出ていくちなつ
あかり「そう…」
櫻子「ちなつちゃん、生徒会室に来ているよ」
向日葵「よく杉浦先輩と一緒にいますわね」
あかり「そうなの?」
向日葵「休んだ日の放課後にも…」
あかり「なんだろう…」
放課後
あかり「ちなつちゃん、部室に行こう」
黙ったまま教室を出ていくちなつ
あかり「京子ちゃんと結衣ちゃんも待っているよ」
結衣の名を聞いて止まるちなつ
ちなつ「まだ…会うわけにはいかない…」
あかり「どういうこと?あ、ちなつちゃん」
ごらく部
薄暗い部室
誰もいない
あかり「はぁ、どうしたんだろちなつちゃん?」
台所から物音がする。
あかり「何?どろぼうじゃないよね…」
メガネをかけたトカゲがクッキーをかじっている。
あかり「え…」
トカゲ「あ」
壁を這って逃げるトカゲ
あかりの脇を通って玄関から抜け出すトカゲ
あかり「きゃあああああああっ!」
部室外
京子「ん、あかりの声が、Gでも出たかな」
結衣「京子がお菓子をたくさんおいとくから…片付けないと」
泣きながら飛び出してくるあかり
あかり「ひゃあああああ!と、トカゲ」
結衣「トカゲ?」
京子「私のお菓子が!」
結衣「心配なのはそっちか…京子、上だ!」
京子「え?」
京子の頭にトカゲが着地
トカゲ「ニョロニョロ」
結衣「…」
京子「…ふぎゃああああああ!」
櫻子「そこにいたかトカゲ」
トカゲ「やあ大室櫻子」
あかり「知っているの?」
トカゲ「僕の名前は十兵衛、大魔王の野望を食い止めるため舞い降りた天使なんだぉ!」
あかり「天使さんなの?」
京子「いや、天使だかなんだか知らないけど、頭から降りて!」
櫻子「天使?この変態トカゲが…」
十兵衛「酷いぉ!タダで魔法少女にしてあげたのに…」
京子「何、魔法少女!?ミラクるんみたいハアハア(´Д`)」
十兵衛「歳納京子、君にも魔法少女の素質があるねニョロニョロ」
京子「そうなんだ!今すぐ変身させてよ」
十兵衛「善は急げだぉ、よし裸になるんだハアハア(´Д`)」
京子「え」
櫻子「裸になって、天使の口づけを受けて、天の雫ってのを浴びるんですよ」
京子「よし、押し入れでやろう、のぞいちゃヤーン」
結衣「一体誰が京子を覗くんだ…」
………………
十兵衛「うっ、出る…ふぅ」
白い雫が京子の胸に吸い込まれていく。
………………
櫻子「このクッキーおいしー」
あかり「それ、京子ちゃんのだよ」
櫻子「いっぱいあるから、一つくらい分からないって」
5枚目をかじる櫻子
押し入れから光があふれだす。
櫻子「あ、終わった」
押し入れを吹き飛ばして出てくる京子
京子「魔法少女ミラクル京子、華麗に参上っ!」
十兵衛「うへへ」
結衣「………………」
あかり「うわぁ、まどマギみたいだね」
十兵衛「歳納京子、キミは万能型だね。速度重視・防御重視・火力重視の3タイプに切り替えられるよ」
京子「おお、ストライカー京子・ディフェンダー京子・ランチャー京子ってとこかな、かっこいー!」
櫻子「へえ、色々できていいな」
京子「櫻子ちゃんは?」
櫻子「私はですね…」
ふぁん、金の光に包まれ変身する櫻子
櫻子「はっ!」
高速で庭園(?)を駆けまわる櫻子
空も飛べる。
櫻子「カッコいいでしょ?」
あかり「うん、二人とも凄い凄い」
京子「えへー」
あかり「ねえ、私は変身できないの?」
十兵衛「うーん、できないことはないけど…今日は疲れたから自重するぉ」
押し入れに潜り込んで眠る十兵衛
ちなつ「この反応は…京子先輩」
綾乃「吉川さん」
千歳「訓練中によそ見するとケガするで」
ちなつ「すみません、よろしくお願いします」
綾乃(歳納京子…あなたも魔法少女になったのね)