二年生教室
ちなつは結衣を張っていた。
「結衣先輩!」
「ちなつちゃん、部室行こうか」
「はい(゚∀゚)」
(だだだだだ)
十兵衛を抱えて走る杏子いや京子
「うぐぐぐぐ…く、苦しい…
女子中学生の腕と胸ハアハア(´Д`)」
「ちなつちゃん!
ミラクるんになれるよ!」
(きゅるるるん、嫌な予感)
「さあ結衣先輩、急ぎましょう!」
「え、おいちょっと…」
誰もいない家庭科実習室に
ちなつが結衣を連れ込んだ。
「あれ、どこいった?
ミラクるん・ミラクるん!」
「ミラクるんって…学校で叫ぶなよ」
「隠れても無駄だっ!
モードチェンジ、スナイパー京子」
…3分経過
「静かだな。」
「そうですね。
結衣先輩と二人っきり…
あの、私…結衣せ…」
「チェンジ完了!スナイパー京子
オートロックオン
(ぴぴぴぴぴ)そこだ!」
「ちょっ!何その痛い能力?」
「頭イタ…」
隠れているちなつたちに
まっすぐ向かってくる京子。
がちゃ、
扉を開け、机の裏に回り込む京子
「みっつけた☆
ちなつちゃん、こいつと契約して
魔法少女になってよ(^∇^)
ついでに結衣もw」
「お前、ついに現実とアニメの
区別がつかなく…」
「もう契約済みです!
それに、結衣先輩がついで?
結衣先輩は主役に決まってます!」
「あの…ちなつちゃん?」
「え、契約済みだと?
「カレーに変身
魔法少女…マジカルチーナっ!」
(きらん)
ちなつは立ち上がり
魔力を解放した。
桜色の着物に
ベレー帽と絵筆
結衣は頭を抱えた。
「ミラクるんと違う(;_;)」
「ふふん」
ちなつの肩に
黒いカエル(体長30cm)
「非モテウサギと契約しても
うだつが上がらん。ゲロゲーロ」
「お前かカエル!」
「知り合い?」
「このカエルはロリコンなんだぉ」
「お前に言われたくはないゲロ」
にらみ合う十兵衛と
黒いカエル…ノエル
がちゃ
入ってきたのは綾乃と千歳
「ケンカはあかんで」
「そうよ。アッカネーンの夜を
阻止するため協力しなきゃ」
「ちっ、こいつと組むのは
最低限にするゲロ」
「まさか…綾乃と千歳も
魔法少女なのかよ!?」
驚愕の京子
結衣は平然としている。
「うん、私たちも契約して
魔法少女になったんや。
1年くらい前にね」
「べ、別に歳能京子の真似じゃ
ないないナイアガラ…
こっちが先だからね!」
吹き出す結衣
「何の因果でこいつと、ゲロゲーロ」
「僕だって嫌だぉ!」
アッカリーン
はーい^^
あか☆マギ
はっじまるよw
魔法少女になった私たち
どんなことが起きるのかな?
あかり、わくわくしてるんだ。
え、櫻子ちゃん?
マイクほしいの、はい。
はいっ、音速の魔法少女
サクラコ参上っ!
10億円のため、
リリカルマジ狩る
頑張りますわおっぱい魔人w
向日葵(怒)
訓練と治安維持のため
野良イヌ…
じゃなくて
さまよう魔獣と
戦うんだからね!
ビスケットをほおばりながら
説明する十兵衛
(もぐもぐ)
「アッカネーンの夜は次の新月
…25日後が濃厚だぉ」
「そいつを倒せば
コミケで壁ミラクるんサークルっ!
「10億もあれば十分ね」
「ぐへへ、やる気満々だね」
「二人とも、気を引き締めろ」
「そうですわ。
報酬が大きいのは
それだけ強敵なのでしょう」
「うん、今の皆では
1分で全滅かな、かな」
「な、なんだそのバケモンは?」
「手強いって何度も言ってたぞ」
「勝つには
どうしたらいいのですか?」
「訓練と魔力強化だにぃ。
魔獣や使い魔と戦って経験を積むんだ」
「よっしゃ、爆破爆破w
狙撃も接近戦も防御も
マジカルボンバー京子におまかせ」
「練習、面倒だけどしょうがないか」
「魔力強化とは何ですの?」
「夜な夜なさまよう
魔法痛女を浄化したら
魔石…魔力の結晶が手に入る」
「その魔石を得たら
強くなれるのですわね」
「実力差と、絆の強さによって
効果は変わるぉ」
「絆…ですか」
説明を眠そうに聞く京子と櫻子
結衣はただ黙っている。
「浄化するには、ただ倒すのとは
別のことが必要なんだぉ。
相手が心を開いたときだけに
魔石を託してくれる」
「じゃ、その魔法痛女をねらおーっ!
手っ取り早く強くなりたい」
「櫻子、話を聴いてましたの?
まずはできることからしましょう」
「で、その魔法痛女(いたおんな)
ってのはどこにいるんだよ?」
「夜に現れることが多いね。
京子のスナイパーモードなら
魔力のレーダー能力があるだろ」
「おっけ、私が探して狙撃する。
そこで櫻子ちゃんが襲いかかり、KO」
「すっごく華麗な作戦です。
うぉーワクワクしてきた!
私と歳納先輩、黄金コンビw」
「あのさ、魔法痛女を倒すのと
浄化するのって、違うような気がするぞ」
「その通りだぉ。
倒しても魔石の欠片が出るだけ
使い魔の報酬3つ分くらいかな、かな」
「エーッ!
欠片だけじゃ強くなれないの?」
そろって頬を膨らませる。
京子と櫻子
「うーん…レベル30辺りから
効果が薄れていくかな」
「それじゃラスボスは倒せないの?」
「ラスボスどころか、
途中に現れる強力な魔法痛女には
通用しないぉ。
レベル60以上の強敵がわんさか
アッカネーンの夜に引かれてくるから」
櫻子と京子が青くなった。
「ほら見なさい
上手い話にホイホイ乗るから…」
「ううう;;聞いてない…
向日葵のおっぱいミサイルで
何とかして」
「私を何だと思っていますの?」
「手っ取り早く強くなりたいー。
どうにかできないの?」
「最初は訓練と倒せる範囲の魔獣で
無理なく鍛えていこう。
ちゃんとコーチするぉ」
「レベル1の二人で
どこまでいけるか…不安だな」
夜、近所を探索する
京子・結衣・櫻子・向日葵・あかり
魔獣を探すスナイパーモード京子
「…あっちだ
このトンネルの中にいる!」
「初戦、どんなのだろ?
ふふっ。クククク」
「櫻子、変な笑い方はおやめなさい」
「よし、私の狙撃後に櫻子ちゃんGO!」
「はいっ、やっちゃうよw」
「心配だ」
「京子ちゃんたち大丈夫かな…」
証明の無いトンネル内部
50cmくらいのネズミ型魔獣が1匹
「うわ、あのネズミでかっ」
「さすが魔獣というだけあって、
奇妙な外見ですわね」
京子が狙いをつける。
「おりゃ、通常弾(たーん)」
ぐぎゃあ!
魔獣に命中
「櫻子スラーッシュ!」
ちゅう…
ぱぁん
櫻子の剣を受けて魔獣は消滅した。
「やったぜ!」
「楽勝っ!」
ハイタッチする京子と櫻子
魔獣1体撃破!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
報酬
魔石の欠片(小)×1
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「簡単簡単、さあ次いってみよう!
…あっちだ」
「オーッ!」
「油断禁物ですわ」
「向日葵はうるさいなあ…」
魔獣と戦闘を繰り返し、3時間経過
櫻子と京子は息切れしている
ハアハア(´Д`)ハアハア(´Д`)
「お疲れ様、レベルが4になったよ」
ぴょこぴょこと十兵衛が二人に近づく。
「やったよちな…つちゃんいなかった」
「一日で3つも上がったw」
「最終的にはレベルどれくらいいるんだよ?」
「敵の魔法痛女は…計り知れない強さだぉ。
最低でも、レベル75。それ以下だと話にならない」
急速に冷めていく京子と櫻子
「最低だって!?」
「ちょ、遠いし!」
「アッカネーンの夜は次の新月…24日後だぉ」
「一日3レベルずつ上げれば、いけるだろ」
「ですよねー」
「レベルは徐々に上げにくくなるぉ。
魔獣や使い魔を倒すだけでは難しいかな、かな」
二人揃って青くなった。
「どうすりゃいいんだよ!?」
「二人で実戦訓練したらいいんじゃないか?」
「それだ!櫻子ちゃん、スパーリングしよ」
「えー、今日はもう疲れ…」
(ふぅぅぅん)
「およ?疲れが消えていく。」
「きもちw」
「もう櫻子、見ていられませんわ」
「向日葵wそれなにw」
「私も契約して魔法少女になりましたの」
薄緑のマントと金のティアラ
小さめの杖を持った向日葵
「うぉう、回復もできるなんて
優秀だね向日葵ちゃん^^」」
「よーし、歳能先輩、練習しましょう!」
「いっくぞー!」
訓練する京子(ストライカーモード)と櫻子
回復する向日葵、すぐにバテる。
「はあっ、はあっ…」
「向日葵ちゃん!大丈夫?」
「な、何とか…でももう回復は無理ですわ…」
あかりが向日葵に肩を貸す。
「ふむ、古谷向日葵、キミは万能型だにぃ。
回復も援護も攻撃もできて
動きも速い、頭も回る」
「へえ、何でもできるもんね^^凄いな」
「しかるに、器用貧乏でもあるぉ。
一人でメイン回復役はきついね」
「そうなんだ;;」
困り顔のあかり
ぎらりと十兵衛の目が輝く。
「赤座あかり、キミは回復が得意そうだ。
僕と契約して魔法少女になってよ」
「赤座さん、無理することは…」
「うん、あかり魔法少女になる」
キタ━(゚∀゚)━
「さあ裸になるんだハアハア」(´Д`)
「え、お外じゃ恥ずかしいよ…」
「私はうちのお風呂で契約致しましたわ。
近くなので赤座さんもどうぞ」
「ありがとう、向日葵ちゃん^^」
………………………………
………………
「白の綿パン!しかもなもり柄…
ふぅ、かわゆ過ぎてすぐでちゃった」
「うわぁ、白くてキラキラしてきれい^^」
「こ、これを飲むんだ、ゴックンだぉ」ハアハア(´Д`)
あかりは練乳のような雫を飲んだ。
桜色の光に包まれる…
………………………………
………………
魔法少女あかり、誕生
「あれ、凄い素質を感じたのになあ…」