相続烈風伝 並木家の栄光 鏡映し編 04 限界 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地
平助・うーん…
陽子…
まりく・答え、解った?
平助・わからん。
まりく・イレギュラーはともかく
答えは簡単には見られない。
隠そうという意志があるから。
平助・何だと?
まりく・魔力だけじゃない。
恨みに対抗する強い意志がいる。
小さな澄だけでは、無理。

まりく・兄さんギブアップ?
平助…
澄・パパ…
陽子・なあ、無理しなくても…
平助・イレギュラーか。
陽子!?
まりく・それが?
平助・あれがイレギュラーなら、陽子と維織ちゃんは
犯人じゃないわけだ。
まりく…当たり。
ねちっこい、まるで雀鬼。
陽子・親父、俺は…
平助…大丈夫だ。
まりく・もうこの空間も終わる。
時間切れで兄さんの負け。
澄・まだよ。
私がこの空間を保つから。
まりく・保てても負け。
効果的にヒントを探せる?
上手く時間をコントロールするのは
とてもとても難しい。
平助・探すのは俺だ。
澄・パパ!
まりく・抵抗するなら
もう知らない。
負けを認めたら
兄さんと澄は助けたのに。
平助・気持ちだけもらう。
まりく・陽子
陽子・な、何だよ?
まりく・あなたを守りきれず
ごめんなさい。
せめて…

(ふわっ)

澄・お姉ちゃん!
陽子・ごめんな、俺は…もう

澄・うっ…うわぁぁっん!
平助…

……



平助・落ち着いたか。
澄・うん。
まりく・じゃあ…
平助・ありがとよ、お師匠様
まりく…

(ぐにゃ)

平助・空間が…
澄・うっ…重くて…
平助・大丈夫だ、この周りを保つ。

(ふぁん)

まりくが去り、閉ざされたセカイ
反撃の鍵は…

鏡映し編、完