相続烈風伝 並木家の栄光 鬼起こし編 02 哀 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地

俺、並木平助、45歳の地方メーカー中間管理職

親父が呑み過ぎで逝っちまったんだ。

その、あるのか無いのか分からない遺産…

不動産にやっきになる妻…koeeeee



 民子・そうよ、あのニートにお義父さんの借金を

全部負わせてしまえバインダー!

 平助・もちつけ、人の兄貴を何だと…

それに兄貴はスロプロで作家でもあるからニー

 民子・そんなことはどうでもいいの!

あんたのバカ兄貴にケガレを押しつけて

私は土地と家をもらうからね!

 平助・いや、そもそもお前が相続するわけじゃ…


 陽子・うっせえなあ、何だよ?

 民子・ふしゅるふしゅる

 陽子・ぎゃあああああ!

 澄・え?

 陽子・く、来るんじゃない澄、バイオハザードだ!

 平助(ついに娘にバイオハザード扱いか)

 澄(とてとてとて)

 民子・ぐるるるるる…

 澄・ママ、新聞



下の娘、澄が新聞を民子に持ってきた。


俺は…



何もせず、様子を見た。



 民子・ママは忙しいの!家を何としても確保しなくちゃ!!

 澄・うっ、ぐすっ;;

 平助・おい、そこは怒る所じゃねぇだろ。よしよし。

 澄;;

 陽子・おい、もうガッコ行こうぜ。

 澄・うん…

 平助・そうか、気をつけて行ってこいよ。


そうだ、これをやろう。


ケーキバイキングのタダ券と

魔法少女ヤンデレほふりの映画チケットだ。

娘の機嫌取りのために用意していた俺イケメンw



 陽子・うおっ、良いもん持ってんな。

 平助・彼氏と行くといい。

 陽子・いねーよ!

 澄・うわぁ…ほふり

 平助・それ、見たいんだろ。

 澄・うん。

 平助・そうだ、土曜に見に行こうな。

 澄・嬉しい…いってきます。



ふぅ、親父の遺言が役に立ったぜ。

女を喜ばすには金よりも観察力と備えってな。



ぷるるるる…

ぷるるるる…



俺は…



民子に電話を取るように促した。



 平助・電話だ。

 民子・それどころじゃないわ。

 平助・出ろよ…

 民子・あなたはお義父さんの不動産を調べて

私は確保する準備をするから。

 平助・確保ってどうやるんだよ。

 民子・古本屋と図書館で調べる。



素人丸出しじゃねえか、あったまイテー



ぷる…あ、キレたいや切れた、でんわが



 平助・不動産ってどうやって調べるんだっけ…

おっとそろそろ会社に行かないと。

 民子・その必要はないわ。

 平助・なんでやねん?

 民子・今日はインフルエンザで休むと連絡したから

 平助・ちょwwwwwwwインフルだとしばらく会社行けないだろ!

 民子・うるさい、ほらさっさと調べる!

 平助・こいつは…



俺は…



とりあえず親父の家にいってみた。


NEXT STAGE 父・回天の家