自重終了しましたorz
色々とごめんなさい。
これから巡回に!
主催 タナセさん
共催 雨雪 しずくさん
前回しゃっほー5 の続きになります。
2月14日 朝 連邦高校 1年1組教室
うぉおおおおおおー!
浩(ひろし)・おっす。
エイジ・お、来たな。
マニア・よう。
浩・えらく盛り上がっているなあ。
教卓の周りに、男子生徒が集まっている。
チョコに飢えた野獣の群れだ。
見慣れない顔も多い。上級生も混じっている。
燈佳 (とうか) ・ATMの、チョコ祭w
朱音 (あかね)・100個のチョコに、3つだけ当たりがあるわよ^^
ミサキ ・(ワサビとか唐辛子とか青汁入りがね)
メガネ・あ、当たりを引いたらどうなるのかなハアハア(´Д`)
燈佳・もう一個当たりチョコを食べさせてあげるw
黒野・ま、まさか…口移しで…
エイジ・何!?お口でrghkら@
男子生徒・ポッキーゲームならむ一口チョコゲーム!?
恵・ええええええ
朱音・ちょっ、どうしてそんな方向に!?
ミサキ・そんなこと誰も言ってないよ。
燈佳・どうなるんだろねw
当たりを引いて、ワサビで涙を流すオカマ
普通のチョコを引いて床を転げる音楽バカ黒野…
浩 (まりく、バレンタインのことは何も言わなかったな。
まさかスルーじゃないだろうか…)
ひなた ・おはよう^^
浩・あ、ひなた先輩おはようございます。
ひなた・凄い盛り上がりだね。
浩・そうですね。
ひなた・あ、これチョコね。
ひなたは大きな紙袋から
ピンク色の包みを取り出した。
浩・ありがとうございます…ってコレは!?
ひなた・おいしいといいな^^
もらったのは、手を広げたくらいの大きさのハート型チョコ
銀紙で包み、ピンクの袋でラッピング、金のリボンまでつけてある。
これは…誤解されそうな力の入れ具合だな。
ばさっ
後ろで音がした。
紙が落ちた?
七瀬・…
浩・まりく…あ、いやこれは…
持っていた紙袋を落として、そのまま七瀬は駆けだした。
無表情…だが浩(と恵)にはわかる。
七瀬がひきこもるサインだ。
傷つくと、一週間は家から出てこない。
家に行っても、押し入れに閉じこもる。
(生存に必要最低限のことはするが)
七瀬が落としたチョコを開けてみる。
なんと、
中身は…
浩・え、コレ僕のカメラと同じ形のチョコ!?
器用なのは分かっていたけど、ここまでするか。
大きさまでほぼ同じだ。
紙袋には緩衝材も入っている。
だから落としても無事だったのか
ここ何日か家に入れてくれなかった理由が分かった。
きんこんかんこん
朝のホームルームのチャイムを
七瀬は校門の外をダッシュしながら聞いた。
遅刻確定
七瀬・うぅっ…
ほのか・くくく、青春だねえ( ´艸`)
七瀬・幽霊うるさい。
ほのか・はぁ?あのカメラ代を出したのは誰だっけねえ。
七瀬・だから呼んでもないのに出てきたんだ。はっ、はっ
ほのか・バカだねえ、あんたがあんなに走ったら…
七瀬・うる…さいっ!
ほのか・あ、ちょ何をふぁwpgか
七瀬の家は高校から500mの所にある。
(弐階建てアパートの2階)
息を切らしながら歩いて、階段を…
あれ?
手すりに体重(38kg、七瀬の身長は165cm)をかけた瞬間
階段が近くなった。そのまま視界が黒に染まっていく…。
連邦高校教室・朝のホームルーム
名樽先生・お前ら、何あそんでんだ?チョコだと、大好きだ。一つもらおう。…うっ、まずい。もう一つ。
ミサキ (私の当たり…だけど黙っておこう)
名樽先生・ん、七瀬は保健室か?
保健委員の浩・いえ…
名樽先生・欠席の連絡もないな。
浩(引きこもってんだろうな…厄介だ)
昼休み・保健室
浩・念のため確認を…
保健室の中を調べる。
メガネこと2年の素村が倒れている。
どうでもいいや。七瀬はいない。
浩 (気になるな、近いし家を見に行くか)
ひなた・浩くん、まりちゃん来てないの?
浩・えー、朝はいたのですが…
ひなた・あとでお見舞いに行こうかしら。
ものすごく嫌な予感がする。
浩は学校を抜けだし、七瀬のアパートに向かった。
借家ではなく、七瀬が大家になっている。
…階段で誰かが倒れている。
浩・え…まさか、朝からずっと!?まりく!
友達は、恵だけだと思っていた。
休みがちで無口で愛想もない私とつきあってくれるのは
限られた人だけだと思っていた。
恵との縁を作ってくれた、ほのかさんはもういない。
浩との縁もそう。最初で最後の恋と思っている。
わざわざ、虚弱で気難しい女を選ぶ男がいるだろうか。
面倒な女だと自覚はある。母にもほのかさんにも負担をかけた。
もしも、浩が他の女に関心を持ったら
その分、私への関心が減ってしまう。
いくらでも男に興味を持ってもらえる。
盗らないで、たった一人の大切な…
返事がない。
浩は七瀬を抱え上げ、部屋に運んだ。
布団を敷き、寝かせて、やかんに水を入れ沸かして、覆いかぶさった。
浩(170cm 59kg)がのしかかると骨折しかねないので
体重はかけないよう気をつけて乗った。
胸をまさぐる…冷たい!
ぴー、お湯が沸いた。
湯たんぽに注ぎ、七瀬の足元に置く。
浩 (これで凍死はないだろう)
……………
浩・はい、すみません。早退します(ぴっ)
…………
………
七瀬・あれ?部屋
浩・お前、2月に外で倒れていたら凍死するぞ!
七瀬・ごめん。脚、あたたかい。ありがとう。
浩・冷たかったから驚いたぞ。
七瀬・ごめん…あれ、下はいてない。
浩・制服のまま寝たらシワになるだろ。
七瀬・ぱんつもない。
浩・ついでに。
七瀬・浮気したくせに。
浩・いつどこで?
七瀬・今朝、学校で。ひなた先輩に本命チョコもらってた。
浩・いや、あれは
七瀬・言いわけ聞かない。私のチョコより優先した。
ぴんぽーん
浩・はい。どちら様ですか?
恵・まりちゃん!大丈夫?
浩・え、ああ大丈夫だよ。今寝てる。
恵・ええ!?まさか風邪?おかゆ作ろうか。
七瀬・うん。お願い。入ってもらって。
浩・ちょ、お前今ノーパ…
七瀬:*:・( ̄_ ̄)・:*:
恵・開けるよ。
がちゃ
浩 (鍵閉めてなかったorz)
恵・じゃあ台所借りるね。あ、ひなた先輩から差し入れだよ。
浩・え?
恵が持ってきたのは、ひなたからのチョコ
浩がもらったものと同じラッピング
七瀬・あ…
浩・これで分かっただろ。
恵・私ももらったんだよ、はうーおいしぃよう(≧▽≦)
ひなたのチョコを開けてみる。
浩のチョコには出っ張りが
七瀬のチョコには鍵穴のようなへこみがある。
恵・こ、これは…あなたと合体したいってことハアハア(´Д`)
ぴったりと合う。
浩・ひなた先輩…恐れ入りました。
七瀬・あ…
燈佳・トゥース、お見舞いに来たよo(^▽^)o
ミサキ・大丈夫?
エイジ・よ。
黒野・俺のギターが火を吹くゼ!
マニア・静かにしてろよ。
岡間・栄養とってもらおうと、野菜ジュースです。
朱音・ふふ、仲いいわね。
ひなた・あ、もしかして迷惑だった?ごめんなさい。
浩・いえ、最高のプレゼントです、ありがとうございます!
七瀬も黙って頭を下げる。
浩 (ほのかさん、となりにいるのかな?)
燈佳・じゃ、浮気したヒロシくんに罰ゲームww
朱音・そうね。
浩・な、何を…
朱音・ホワイトデーの先払いはどうかしら。
ミサキ・何も用意してないんじゃないですか?
恵・こういうときは…体で払ってもらうんだぉ。
エイジ&黒野・か、体!ハアハア(´Д`)ハアハア(´Д`)
マニア・ヒロシが体で払うって流れだぞ。
エイジ&黒野 orz orz
浩・いや、体って…おい何だその口は!
七瀬・んー
浩・タコか!?
燈佳・ちゅw
朱音・そうね。記念写真も撮ってあげるわ。
ひなた・朱音ちゃん、それチョコだよ。
朱音・えええ、これカメラかと思った…凄い出来ね。
マニア・これには、ひなたさんも敵いませんね。
ひなた・うん^^
浩 (いや待て、みんなの前でなんて…)
ほのか・何照れてるんだい。さっさとやりな。
浩 (うぎゃー、怪奇現象きた)
ほのか・幽霊じゃ、頭を押すこともできん…
燈佳・えい
(どん)
…パシャ
全員 (*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)(*´3`)
浩・ちょwwwwwwww何ですかその口は!
七瀬・ありがとう…あ、お茶だす。
恵・うん、手伝うよ^^
それは、微かな笑顔。
ほんの少しだけこぼれた笑顔。
それが七瀬の笑顔と理解できるのは浩と恵だけだが
春風のような気配を全員が感じていた。
恵が肩を貸して、七瀬が立ち上がろうとする。
浩(ん?何か大変なことを忘れているような…)
恵・へあーーーーー!
ミサキ・だ、男子後ろ向いて!
朱音・ナニヲシテイタノカシラ?
(完)
野郎キャラ一覧
左から
黒野 竜輝(リュウキ・熱血音楽バカ、歌も上手い。燈佳ちゃん大好きの一方、美人ならだれでも反応する。若さゆえの過ち)
素村 瞬(もとむらメガネ・天才で変態メガネ。燈佳ちゃん大好き、朱音とはライバル?先輩だが、おいメガネと呼ばれる困った天才くん)
岡間 維織(いおり・声も女子ぽい。心も乙女。だが生えている)
増田 貴行(通称マニア、実家がゲマズぽい店、柔道黒帯。2次元を愛し、3次元には関心が薄い。燈佳に好かれているのかネタにされているのか…)
本田 英治(エイジ・一年から野球部キャプテン、1番センター。結構おバカだが、黒野が暴走しメガネが変態行為に走るので目立たない。朱音先輩が本命らしいが、燈佳やひなたに萌えること多し。ミサキといとこで同居中)