Sedori伝説こたか。 02話 ゴッドフォース03 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地

リバイアを探して都内を探索…



珍宿・都庁周辺 午前10時


防犯・へえ、ゴッドフォースって普通は見えないんだ。

かえで・うん。たまに見える人がいるけどね。


幼児・あ、あのおばちゃん浮いてるw

母親・え、誰もいないわよ。


かえで・まあ、小さい子には見えることがあるわね。

 あと、霊感のある人とか。

占い師・ん…ひえええええ、人が浮いている!

 悪霊退散悪霊退散、すぐに…

防犯・妖怪や幽霊みたいだな。

かえで・近いかも。


……………

………


防犯・まあまあの戦果だな。

 利益3000円て所か。



最高大学前 正午


かえで・ここでもない…

 天才リバイアさんならいるかと思ったのに。

防犯・リバイアさんのいそうな所は?

かえで・池の底かな、海蛇型GFだから。

防犯・蛇ねえ…リヴァイアサンてでかいんだろ。

かえで・うーん、今は海蛇。昇格したらリヴァイアサンになる。

防犯・よくわからん、せどりしてくるわ。


…………

……


防犯・いかん、朝一セールでめぼしいのは売れちまった。

かえで・次行くわよ。

防犯・海蛇ねえ。



首都魚市場 午後3時


防犯・水揚げされていたりして

かえで・それは無いわね、実体化してなきゃつかまらないし。

 ゴッドフォースは食べてもまずいから

防犯・へー

かえで・あ、少し近くなった。リバイアさんは海にいるのかも!

防犯・そっか。ここでせどりは難しいな、アラ鍋でも食うか。

かえで・おいしそw


………・…・

…・…・


かえで・おいしい^^

防犯・俺が食ったらゴッドフォースにも伝わるのか?

かえで・そうね。



聖地 午後5時


防犯・ここはメインのせどり場なんだ、ちょっと寄っていく。

かえで・はいはーい。


………・

……


防犯・よし、ペンタゴンDVD5年分がそろった!

 初回特典付きだから、5万で売れるw

かえで・良かったわね。

防犯・いったん部屋に戻ってから、海を探そう。

かえで・いいの?あんたの用は終わったんでしょ?

防犯・気にすんなって。



機関車橋駅前 午後7時


防犯・どう?

かえで・あ、近い近い!あっちよ。

防犯・モノレールの方か。

 よし、行ってみよう。



こたか。・これはせどりに限らないが

 成功する人は、強い意志を持っている。

 初志貫徹、これが大切だ。

 せどりを始めたきっかけ、それが原点、原動力だ!


ぱちぱちぱちぱち


黒・いつも、素晴らしいお話です。

白・みんな感動なのです☆

こたか。・そうか、それは良かった。



首都人工島 ジャイアントサイト前 午後8時


防犯・もう真っ暗だ。気配は?

かえで・どんどん近くなってくる!…この下よ。

防犯・海の底か…どうやって行くの?

かえで・もぐる。

防犯・無理だッ!

かえで・うーん…リバイアさーん!


へんじが ない


かえで・どうしよう…あんた潜水服借りてきて!

防犯・ちょー、二月の海に素人が潜ったら凍えて溺れるわ!


ざば…

目の前に波紋が広がった。


かえで・リバイアさん!声が届いたんだ!!

防犯・海蛇なら泳ぎは得意なんだろ?

 自力で上がってこればいいんじゃないか。

かえで・リバイアさんは繊細なの。

防犯・え?自力で上がれる体力がないってこと?

かえで…私たちゴッドフォースは野良になると

 どんどん衰弱していくの!

 リア充に取り付いてエネルギーを吸わないと

 弱って消えちゃうのよ!!

防犯・いや、俺って月収10万もないぞ。


リバイア・かえ…で…そこに…いるの、かい…ニョロニョロ


海の底から、かすかに聞こえてくる。


かえで・リバイアさん!私よ!!…(リカバー)

リバイア・ああ…かえでの回復は…気持、いいね…ニョロニョロ

かえで・うう、遠くて効果が薄い…(リカバー)

リバイア・せっかく…だけど、もう上がる気力が…

かえで・大丈夫、絶対に私が助けるからね!

(リカバー)(リカバー)りか…けほっ

防犯・おい、大丈夫か?

リバイア・あり…がとう…苦手な魔法で…

 でも…もう僕は…消え…

かえで・そんな!私の命をあげる、だから…

リバイア・無理…だよニョロニョロ

 今の…かえでの全生命…エネルギーを…魔力に変換…しても

 …僕は…助からない…変換効率…計算…したら

 だから、君だけでも…生き…

かえで・リバイアさんがいない世界で、生きてもしょうがないよ!

 無駄だといってもやるからね!!


かえでの炎の用に赤い髪が

白く、白く、灰のように変わっていく。


リバイア・やめ…るんだ…

 遠隔回復魔法…加えて…水の中…かえでの魔法技術…

 何度計算…しても…無駄死に…

かえで・そう…

リバイア・分かってくれたか…じゃあ…さよな

かえで・今度だけは、天才リバイアさんの計算も間違いよ!

リバイア・え?

かえで・りか…ばあああああああ!


かえでの体が崩れ落ちる。

ほんの数分前とは別人のように変わり果てた姿

大根足が、枯れ木のように…


かえでから放たれた温かい光…

しかし、冬の海・夜の闇は非情に飲み込んでいった

リバイアに届いたのは、小さな小さな光のかけら


リバイア (ああ、僕はまた君を守れなかった。ごめんよ、かえで。

 でも、僕ももうすぐ消滅する。さびしくないよ。

 生まれ変わっても、また夫婦に…)


防犯・天才軍師リバイア、聞こえるか!

リバイア・…

防犯・お前の嫁は生きているぞ!!

リバイア・(気休めだ。あの人間がランクBの人格を持っていたとしても

 かえでの使った魔力・変換効率から計算したら…)

かえで・リバイアさん!

リバイア・かえで…バカな…奇跡か?あ、あの光は


防犯の右拳が輝きを放つ!

夜の闇を切り裂き、海底のリバイアに届く!


リバイア・ま、まさか…ゴッドハンド?


光の中、巨大な海蛇が姿を現す。

静かに、優雅に。


岸で青い光に包まれ

海蛇は痩身長躯の男に姿を変えた。


かえで・リバイアさん!

リバイア・ただいま。

かえで・おかえり!!



黒・マスター、人工島で強力なG反応です。

こたか。・ああ、これは凄いな。

白・ど、どうするのですか!?

こたか。・落ち着くんだ。敵と決まったわけじゃない。

白・は、はいなのです。

こたか。・まさか、彼が刻印を持っているとはね。


 ふふふ、面白くなりそうだ。