小中高校生、夏休みになりましたねサーフィン

うちは全く関係ないけど(^^;

夏休みの宿題といえば、読書感想文ビックリマーク
あれ、キライだったな~(*_*;ダウン


大昔の私の時代なんか、「○年生はコレ本」と決まった1冊しかダメで、ほんとにツマラナイ本を無理矢理読んであらすじで原稿用紙のマス目を埋め

最後の1、2行で「○○がおもしろかったです」
と書いて毎年しのいでいました汗

こういうのって、逆に本をキライにさせると思ったなぁ。。。(~_~;)



今は低学年、中学年、高学年、中学生
それぞれ何冊かある中から、または好きな本でもいいのかなはてなマーク


今は絵本みたいな、楽しそうなのがいっぱいで読みやすいでしょうねクマ



長い前置き、終わり笑


火曜日に借りてきたうちの1冊
「誰にも書ける一冊の本」荻原浩著を読みました。




活字が大きく、字数が少なく、ページ数も少ない。これはすぐ読めるのではないかというカンジで笑


荻原浩の作品を読んだのは
渡辺謙の主演で映画になった「明日の記憶」以来でした。
この本は光文社の企画で6人の作家が「死様(しにざま)」という共通のテーマで書いているひとつです。


合格あらすじはざっとこんな感じサーチ

主人公の男性は小さな広告制作会社を経営。
故郷の母から、入院中の父の容態急変の知らせを聞き帰郷する。
父の元へ着くと既に意識はなく、血圧や心拍数が表示されるモニターがつけられていた。

間もなく主人公は母から、原稿用紙の束を渡される。
3年ほど前から父が書いていた物で、読んでやってくれと言う。

「長く短い物語」というタイトルの、父の半生が綴ってある。

主人公は父の傍らで、または実家でこれを読む。
これまで家族に話してこなかったようなことー


生い立ちから、相撲が強く熊と格闘した少年時代、
父(主人公の祖父)がニシン漁から農地を開拓し成功したこと、
自分は文学の道に進みたかったこと


ここまで読んで、主人公の父は臨終となる。

通夜までの数日、帰宅した父の亡骸の側で酒を呑みながらさらに読む主人公。


やがて日本は戦争が始まり、父は予科練に入隊。そこでのしごきやリンチのようなつらい体験、その後戦地へ赴いてアメリカの戦闘機を撃ち落としたこと。

終戦後、故郷に帰り就職。結婚、子供ができる。
労働争議で左遷されたこと。

その後は内容が薄くなり、最近書いたと思われる文字はひどく乱れていたが、必死に書いた様子が見てとれた。

葬儀には、その原稿に書いてあった少年時代の友人や知人も来てくれた。


合格合格合格


主人公はかつて広告代理店に勤めながら小説を書いて、小さな文学賞をもらったのを機にある出版社から誘われて、長編を書き下ろしたが反故にされた経験がありました。

父がこの原稿を世に出したいのかと、最初は思った主人公でしたが
読み終えて、自分も誰に読ませるでもないがこうした一篇の物語を書こうと思ったようです。


半分くらい読んでもさっぱり面白くないので、
気の短い私は読むのをやめようと思いましたが、短いのに最後まで読めないのも悔しくて意地で読んだ次第(^^;

主人公の現状の部分と、父親の原稿の部分が交互に頻繁に入れ替わり、とても読みづらかったんですあせる

小説としては私好みの面白さはなかったけど
父親の臨終の場面は母の時を思い出し、

また、この父親と私の父も同世代くらいなので、同じ時代を生きたのだろうとか
今までにまだ聞いていないことがあるんだろうとか、チラチラ思いながら読みました。


印象に残った文は

「人生の分岐点とは後から振り返れば、その時には後戻りできない別れ道とも知らずに通過した、なんということはない曲がり道であったりするものだ」


「息子よ、娘よ。人生とは何をなしたかではない。何をなそうとしたかだ」


たしかに、自分の人生を克明に記録すれば1冊と言わず2、3冊書けるかも。
でも出版しても誰が買うだろう(^w^)
有名人でもないのにwwwドンッ


さ、大好きなアガワの本、読もうっと音譜