何か、物事がうまくいかないとき、環境に原因を求めることがあります。

仕事がうまくいかないとき、

「そうだ。職場を変えれば、うまく行くんじゃないかな」

と転職する。だけど、行った先でもうまく行かない。


どこに原因があるのだろう?

それを考える一つの小話があります。


ある森でのこと。

顔をしかめて飛んでゆくフクロウを、連れのハトが呼びとめました。

「おいおい、そんな、うかない顔して、どこへいくんだ?」

 さびしそうに、フクロウが答えました。

「知ってのとおり、この里の者たちは、悪い声のオレを嫌うので、所を変えようと決心したんだよ」

 くくと笑って、ハトは、

「それはムダだよ、フクロウさん。

 いくら所を変えたって、おまえの声を変えないかぎり、いく先の者はやはり、おまえを嫌うだろう。

 古巣を捨てる覚悟があれば、声を変える努力を」

と、忠告したといいます。


周囲に好かれる努力をしないまま、環境だけを変えても、結果は変わらないことを教えてくれる話です。

自分のことは棚に上げて、環境に原因を求める心を「愚痴」と言います。


フクロウが声を変えるのはさすがに大変ですが、それに比べたら、私たちは、ちょっとした努力でもかなり変わることができます。


たとえば、職場の自分の机の上に注目。

「自分の机の上なんだから、少々、乱れていてもいいだろう」

と思っていたら要注意。

意外と見られているものです。

周囲からは「ちゃんと整理整頓すればいいのに」と思われているかもしれません。

自分が思いもよらないところで、周囲に不快な思いを与えて、人間関係がうまくいかない要因の一つになっていることもあります。


たとえば、自分の服装や髪型。

高価な服装である必要はなく、要は、清潔であればいいのです。

ヨレヨレであったり、シミがついていたり、ネクタイがだらしない状態であったり……。

また、髪の毛がボサボサであったり。

これでは、行くところ、行くところで、嫌がられます。

幼稚園や小学生のころ、よく言われたと思います。

「爪はちゃんと切っていますか」

「ハンカチ、ティッシュ、持っていますか?」

などなど。

子供でもやっていることですが、改めて「自分は出来ているかな?」と振り返って、出来ていなかったら直す。

これだけの種まきでも、結果は大きく変わるに違いありません。


◆ つぶやき ◆


新潟の佐渡を中心に大きな地震がありました。

富山も揺れましたが、震度は2でしたので大丈夫でした。

あちこちで地震が起きて心配です。


地震も心配ですが、今は雪が激しく降って、そちらも心配です。

勤務先のビル前の道路で、今日は交通事故がありました。

路面が凍結していて、スリップしたのか、車が電柱に激突していました。

幸い、運転手は怪我もなかったようでしたが、急に冷え込んだので、こんな時こそ危ない。


明日の朝は、かなり積もっていそうです。

全国的に冷え込むようですから、皆さんも、くれぐれもお気をつけて。