子供のことを俗な言い方で「ガキ」と言うことがあります。
応用して「ガキ大将」、「ガキんちょ」と言ったりします。
この「ガキ」は、仏教に由来する言葉。
漢字で書くと「餓鬼」です。
私たちは、現在、人間界に生を受け、人として生きていますが、やがて必ず死んでいきます。
しかし、肉体が滅びても、私たちの本当の生命は果てしなく続いてゆきます。
果てしない過去から、永遠の未来へと続く生命を、仏教では教えられています。
その生命は、六道(六界とも言う)という迷いの世界を、ぐるぐる経巡っているのだよ、と教えられています。
六道とは、地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天上界の6つの世界です。
これを六道輪廻(ろくどうりんね)と仏教で言われます。
その中の、餓鬼界に生きているのが“餓鬼”です。
餓鬼は、骨と皮ばかりに痩せていているのですが、腹は山の如く大きく、のどは針の如く細い姿をしています。
※餓鬼のイラストを描いてみました。
常に飢えと渇きに苦しむ世界で、
食べ物や飲み物があっても、それらを口元に持っていくと、
青白い炎となって、口にすることが出来ず、
決して飢えと渇きが満たされることがありません。
ですから「欲しい、欲しい」と欲しがり続けるのです。
スーパーで、小さい子供がお母さんに向かって、
「このお菓子、欲しいよぉ!
ねぇ、買って!買って!買って!」
と駄々をこねているのを見かけます。
とにかく、子供は欲しがるので、
そういう姿を「餓鬼」に重ねて、「ガキ」と呼んだようです。
「欲しい」「欲しい」と欲しがることしか知らないのが餓鬼だからです。
大人は「ガキ」とは言いません。
では、何と言うでしょう?
これも、皆さん、よくご存知の言葉です。
よく、奥さんが、自分の主人をこう呼んでます。
「うちの旦那は…」
そう、「旦那」という言葉。
これも仏教の言葉なんです。
「旦那」については、また次回のご縁にお話しましょう。
◆ ひとりごと ◆
今日は夏至。
1年で一番、昼の時間が長く、夜が短い日です。
富山はものすごく蒸し暑い一日でした。
昼ごはんを食べていたとき、テレビを見ていたところ、
梅雨を吹き飛ばす気分爽快ソングランキングが紹介されていました。
20代の1位は、DREAMS COME TRUEの「晴れたらいいね」。
50代の1位は、森高千里の「気分爽快」でした。
ちょっと意外な感じもしましたけど、懐かしかったです。
他に、浜崎あゆみの「BLUE BIRD」、Superflyの「Alright!!」、
西城秀樹の「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」、CHAGE and ASKA「YAH YAH YAH」、
などがありました。
音楽で気分転換をはかるのもいいですね。
でも、あまりに暑いと本当に体がバテます。
冷凍庫に保冷剤があったので、ハンカチでくるんで首にあててます。
これはいいです。
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