自分とは何だろう?

と考え始めると、よくわからなくなってきます。


自分を鏡に映して見えるのは、自分の体。


体が自分?


体は何で出来ているか調べてみると…

70キロの人間を構成している元素の重量でみると、主に、

酸素(45.5kg)、

炭素(12.6kg)、

水素(7.0kg)、

窒素(2.1kg)、

カルシウム(1.05kg)、

リン(0.7kg)、

など、その他、微量の元素もありますが、

こんな感じだそうです。


自分の体を改めて見てみると、どうでしょう?


生まれてきたときから、こんなに大きかったわけではありません。

お母さんのお腹にいたときは、最初は目に見えない大きさでした。


どんどん細胞分裂して、だんだん大きくなったんです。

どうやって大きくなったかと言えば、お母さんから栄養分をもらって。


その栄養分と言っても、全部、お母さんが食べたり飲んだりして吸収したもの。

オギャッと生まれてからは、母乳を飲んだり、歯が生えてくれば、自分で噛んで食べたわけです。


考えてみると、体は食べ物で出来ているんですよね。

昨日のハンバーグも、今朝の目玉焼きも、今頃、消化されて、体の一部のどこかを構成してるんです。


しかも、毎日、新陳代謝して、どんどん入れ替わっているから、子供のころに体を構成していた元素も、今はすっかり入れ替わっています。


成人の体は、約60兆の細胞で出来ています。

その細胞も、1秒間に4万個、1分間で250万個が生まれ変わっています。


毎日、40億個の細胞が死に、40億の細胞が生まれているそうです。

皮膚の細胞は数週間、臓器は数か月で入れ替わり、1年たてば肉体を構成する原子の98パーセントが交換されるといいます。


肉体だけでいえば、数年前の自分とはまったく別人というわけです。

いや、昨日の自分と今日の自分とでは、40億個も細胞が違っているんですから、充分、別人かも。


でも、別人という感じはしませんね。


体は、脳も含めて、食べ物(空気中の酸素も含みますが)で構成されているとなれば、自分はいったい何なんだろう?という思いになります。


食べ物だって、もともと存在していたわけではありません。

大地の養分を吸収して大きくなった野菜を収穫して食べたり、、牛や豚も、草や飼料で成長し、その肉を私たちは食べてるわけです。


基本的な構成元素が、形を変えて世の中を循環していて、今、たまたま私の体の一部を構成している、という感じでしょうか?


そうなると、生きているものとそうでないものと、あまり境界がないようにも思えてきます。


また、もっと不思議なのは、例えば、自分の手のひらを見てみる。

手の皮膚を構成している元素は、考えてみれば、地球が存在しなかったころから、あったわけですよね。

宇宙を漂流?していた元素が、今こうして、私の体の一部になっている。


そう思うと、遠い大宇宙を漂っていたものが、今の私を作っているわけで、何だか愛おしくさえ思えてきます。


しかし、いくらそう考えたって、私は現に今、生きています。

人間として、生きているわけです。


私は野菜ではないし、牛でも、豚でもありません。

人間です。


毎日、働いて、テレビを見たり、友だちと語り合ったり、嫌なことがあって落ち込んだり、泣いたり、笑ったり、怒ったり…。

人間は、何のために生まれ、何のために生きているのでしょう。

苦しいことがあると、自ら死を選ぶ人もあります。

しかし、死んではならない。

生きねばなりません。

どんなに苦しいことがあっても、なぜ自殺してはいけないのでしょう。


これが、人間にとっての究極かつ最も重要な問題です。


◆ ひとりごと ◆


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海外の知り合いとつながるのには良いですね。


今日の富山は、すごい雷と風でした。

春の嵐でしょうか。

ゴールデンウィークに入って、いろいろお出かけのご予定などありますか?

私は、ずっと富山にいる予定ですが、ゴールデンウィーク後に、東京に行く予定です。

(遊びではないんですけど)


また近況など、報告させていただきますね。

皆さんも、すてきなゴールデンウィークをお過ごしください。

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