しばらく間が開いてしまいましたが、

古今東西の人間の真実を譬えられたお釈迦様のお話を

続けて解説しましょう。


飢えた大虎に追われた旅人は、断崖絶壁へと追い詰められました。

しかし、そこに生えていた藤づるにすがり、スルスルと降り、

崖からぶら下がった状態に…。

足元を見ると怒涛逆巻く深海、しかも波間から3匹の毒竜が、

真っ赤な口をあけて旅人を待ち構えていたのです。

更には、命綱である藤づるを、白と黒のネズミがガリガリと

かじっているのを発見した旅人は、藤づるを振って

ネズミを追い払おうとしますが、ネズミは動じることなく

かじり続けます。

そこへ頭上からポタポタとしたたるものがありました。

何とそれは、甘い蜂蜜だったのです。

藤づるを揺らす振動で蜂の巣から垂れてくる蜂蜜の味に、

旅人はすっかり酔いしれてしまったのです。


危険を忘れ、蜂蜜に心を奪われる旅人は、

実は全人類の姿を譬えたものでした。


さて、譬えの解説もいよいよクライマックス。

旅人の心を奪った蜂蜜とは何であったのか?


これは五欲を満たす楽しみを表わしています。

五欲については、既に解説を致しました。

食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲の5つの楽しみを、

蜂蜜は表わしています。

虎のことも、深海のことも、竜もネズミも一切は忘却の彼方。


目の前の楽しみに心を奪われているのが、

すべての人の姿ではないでしょうか。


昔、中国の大河、長江を展望できる山上に王宮がありました。

日々、何百艘の船が往来しているのが一望できます。

ある時、皇帝がそばの宰相に尋ねました。

「一日にこの河を往来する船は、何百艘ぐらいと思うか?」

宰相は即座に、こう答えています。

「はい天子様。二艘でございます」

「バカ者、おまえの目は節穴か。

 朕が現に見えるだけでも何十艘もあるのに二艘とは何事か」

「いいえ、名利の二艘でございます。

 多くの船が動いているように見えますが、

 名誉を得るためか、利益を得るために動いている以外にはございません。

 ゆえに名利の二艘だと申し上げたのでございます」

皇帝も、宰相の名答に深く頷いたと言います。


現代なら、目の前を何百台、何千台と走る車やトラックも、

名利の2台と言えるかもしれません。


ギリシャの海運王、アリストテレス・オナシスは、

睡眠時間3時間で猛烈に働き、

生涯に、一兆円といわれる資産を築きました。

ところが、晩年には次のようにもらしています。


「私の生涯は、黄金の絨緞を敷き詰めた

 トンネルの中を走ってきたようなものだ。

 トンネルの向こうには幸せがあると思い、

 出口を求めて走ったが、走れば走るほど、

 トンネルもまた長く延びていった。

 幸福とは遠くに見える出口の明かりなのだろう。

 だが黄金のトンネルからそこには、たどり着けないのかもしれない」


世界的名画「モナリザ」で、有名なレオナルド・ダ・ヴィンチも、

建築や物理など、多分野で名声を得ましたが、


「いかに偉大な業績を後世に残したとしても、

 いざ死んでいく、その人にとって、それが何になるであろうか」

と語り、この世を去っています。


財欲、名誉欲の蜂蜜も、

「これで満足。もう充分」

ということがないことを知らされます。


忙しい忙しいと、欲に振り回され、焦っている私たちを、

お釈迦様はこのように説いておられます。


「世人薄俗(せにんはくぞく)にして共に不急の事を諍(あらそ)う」

世の人は皆、急がなくてもいいことを競い争い、

本当になさねばならぬ人生の大事を知らない、と。


限りある人生で限りない欲を満たせるはずがありません。


無ければ無いで欲しい、

有れば有るで、もっと欲しい、もっと欲しい、

と無限に広がる欲望はどこまでいっても満たされないのです。


まだ足らんまだ足らんと、蜂蜜に心を奪われている間にも、

私たちのすがる藤づるは、ネズミによってかじられ

確実に細くなっています。


今晩とも知れない死の一大事が迫っていることを

見落としてはいないでしょうか。


あたかもそれは、滝壷に近づく遊覧船の上で、

飲めや歌えの大騒ぎで酔いしれているようなものです。


このような旅人の姿こそ私、と自覚したとき、

本当の人生の第一歩を踏み出すことになるのです。


━ ぴょんたの ◆◆
◆◆ ひとりごと ━

先週の23日の夜、実は大ドジをしまして、

手に取った本を上に上げたとき、なぜかわからないのですが、

本を自分の目にぶつけてしまいました。

その後、痛みが引かず、目も開けられない状態になりました。

翌朝、眼科へ。

診てもらうと、眼球の黒目の表面がむけていて、

それで痛みがあるのだとか…。

おー、考えただけでも痛い(実際に痛い)。

これはもう、眼帯確実だな、と思っていたら、

意外にも、眼帯の必要はなく、保護用にコンタクトを

入れておくことになりました。

生まれて初めてのコンタクトです。

私は、なぜか目が良くて、両目だと1.5あります。

メガネもかけたことがありません。

いきなりのコンタクトにはドキドキでしたが、

それより痛かったので何とかして欲しい、

という気持ちが先んじていました。

眼科のスタッフの方に入れてもらったんですが、

目の中に指を突っ込まれるような感じで、怖かった…。

無事にコンタクトを入れ終わると、かなり痛みも和らいで、

開けられなかった目も、普通に開けられるようになりました。

週明けの月曜日、再度、診てもらって、その時には

コンタクトも外して、ほぼ完治しました。

人間の回復力はスゴイ!

今回のことは、おマヌケの自業自得であったのですが、

めったに行かない眼科に行って、医療の現場にふれて、

勉強になりました。目は大事ですネ!!

(*^-^)/ 医学に感謝です☆☆☆



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