私たちには、いろいろな欲があります。
中でも代表的な5つの欲が、
食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲の五欲です。
その中の「名誉欲」が今回のテーマ。
名誉欲とは、
他人からよく思われたい、
褒められたい、認められたい、
悪口言われたくない心です。
テレビを見てると、
化粧品のCMの何と多いことでしょう。
ファンデーション、口紅、シャンプーやトリートメント、
ニキビ予防、脱毛、整髪料や、育毛剤などなど。
フリーペーパーには、美容整形の広告がズラリ。
美しく見せたい、格好よく見せたい、という心は
昔の人も、今の人も、変わらないのでしょう。
忙しい朝でも、女性は身支度に時間をかけてます。
お化粧や髪のセットをするには、人によっても違いますが、
20分から30分ほどはかかるようです。
私だと、顔は洗顔とヒゲ剃りで3分ほど、
髪のセットは1分ですから、
5分もかかりません。
男はラクだ、と思いきや、男性も、最近は身だしなみに
時間をかける人が増えてきて、眉毛を整えたり、
髪の毛のセットにこだわったり、と時代の変化を感じます。
無人島なら、一切、必要のない行為です。
人間を根本的に動かしているのは、
「優越を求める心」
だと心理学者のアドラーは言いました。
みんな褒められたいし、認められたいんです。
実際、褒められると、照れくさいけど、悪い気はしません。
以前、話題になった「ほめられサロン」というサイト。
自分の名前(ニックネームなど)を入れると、
とにかく褒めまくってくれるんです。
「ひでくに」と入れて、ポチッとクリックすると、
画面に、
ひでくにくんって輝いてる!
ひでくにはいつまでもステキだね。
ひでくにさん。頼りになります。
ひでくに。やっぱおまえにしか頼めないわ。
ひでくにくんって雰囲気あるなぁ。
ひでくにさんって何をしても完璧なんだね。
ひでくに。おまえ賢いな。
ひでくに先輩すげぇっす!マジすげぇっす!
ひでくに。キミといると楽しいよ。
ひでくに先輩が夢に出てきました。
ひでくにって出来ないことあるの?
ひでくに。たいしたもんだよ。
……
と次から次へと、画面にバシバシとフレーズが出てきます。
画面を見ながらニタニタしてたら、
よほど日ごろ、褒められていないのかも……。
科学技術の進歩も、
実はこの名誉欲に動かされてのことかもしれません。
遺伝子の構造を解明して、ノーベル賞を受けたワトソンは、
6年後、そのいきさつを暴露した『二重らせん』を出版しました。
科学者たちが周囲を欺いて情報を盗み見たり、
ライバルに成果を隠したりした姑息な手段を、
生々しく記したこの本は、賛否両論を巻き起こしました。
「鳴かず飛ばずの大学教授で終わるより、
有名になった自分を想像したほうが、
楽しいに決まっている」
と語るワトソンは、
決して自分の言動は風変わりなものではないだろう、
と書いています。
近代科学の創始者ニュートンは
「微分積分学」発見の功名争いで、
ライプニッツと長期間、醜い暗闘にしのぎを削りました。
科学界にも、名誉欲が渦巻いているのです。
20世紀最後の11月。別の遺跡から出た石器を自分で埋めて、
「60万年前の石器発見」
と事実を捏造していた遺跡調査団長が発覚しました。
次々と「日本最古」をぬりかえる成果を発表し、
「神の手」などと呼ばれて脚光を浴びていた人物だったといいます。
日本の歴史を揺るがした考古学界最大のスキャンダルも、
一人の名誉欲の引き起こしたものでした。
この名誉欲の大山に押しつぶされて、
無残に果てる人がいかに多いことでしょうか。
かっこよく最期を飾ろうとする死の美学といわれるものも、
結局は名誉欲の演出にほかなりません。
かりそめのやすらぎを守るために、どれだけ自分をあざむき、
他人をだまし通していることかしれません。
他人のことは、ほめているようでバカにし、
自分のことは、卑下しているようで上げているのです。
「ウソくらべ 死にたがる婆 とめる嫁」
といわれます。
姑には、サラサラ死ぬ気はないのですが、
嫁の態度が気に入らないので、脅すつもりで、
「もう、死にたくなったわい」
と言う。
嫁もしたたかで、
“いい加減に……”
と心で殺しておきながら、孝行嫁を演じてみせる。
「何を言われますの。
お母さんはこの家の柱です。太陽です。
百までも千までも長生きして下さらないと、私たち困ります」
と役者より上手に演技する。
よく見られるためには平然とウソを言い、
言葉を飾り善人をよそおうのです。
ともに真っ赤なウソなのですが、
さて、どちらが本当らしく聞こえるか、と皮肉ったものでしょう。
「心と口とは、おのおの異なり、
言っていることと、念っていることに、まことがない」
人間のうそ偽りの虚仮不実を、すっぱ抜かれたお釈迦様のお言葉です。
名誉欲に振り回され、悪を造り続ける人間の実態が知らされます。
━ ぴょんたの ◆◆
◆◆ ひとりごと ━
アメーバブログとミクシィに、
いつも記事を載せているのですが、
アメブロでは、
「葬式仏教が、“生きている人のための仏教”になるために」
と題して、簡単なアンケートを行っています。
仏教に関心を持たれたきっかけ、
仏教にどのようなことを学びたいか、
など、皆さんの声を集めております。
ご協力くださった皆さんには、
ささやかながら記念品として、
仏教の小冊子を無料でプレゼントさせて頂いております。
ご協力いただける方がございましたら、
一度、のぞいてみてください。
よろしくお願い致します。
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中でも代表的な5つの欲が、
食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲の五欲です。
その中の「名誉欲」が今回のテーマ。
名誉欲とは、
他人からよく思われたい、
褒められたい、認められたい、
悪口言われたくない心です。
テレビを見てると、
化粧品のCMの何と多いことでしょう。
ファンデーション、口紅、シャンプーやトリートメント、
ニキビ予防、脱毛、整髪料や、育毛剤などなど。
フリーペーパーには、美容整形の広告がズラリ。
美しく見せたい、格好よく見せたい、という心は
昔の人も、今の人も、変わらないのでしょう。
忙しい朝でも、女性は身支度に時間をかけてます。
お化粧や髪のセットをするには、人によっても違いますが、
20分から30分ほどはかかるようです。
私だと、顔は洗顔とヒゲ剃りで3分ほど、
髪のセットは1分ですから、
5分もかかりません。
男はラクだ、と思いきや、男性も、最近は身だしなみに
時間をかける人が増えてきて、眉毛を整えたり、
髪の毛のセットにこだわったり、と時代の変化を感じます。
無人島なら、一切、必要のない行為です。
人間を根本的に動かしているのは、
「優越を求める心」
だと心理学者のアドラーは言いました。
みんな褒められたいし、認められたいんです。
実際、褒められると、照れくさいけど、悪い気はしません。
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ひでくにはいつまでもステキだね。
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よほど日ごろ、褒められていないのかも……。
科学技術の進歩も、
実はこの名誉欲に動かされてのことかもしれません。
遺伝子の構造を解明して、ノーベル賞を受けたワトソンは、
6年後、そのいきさつを暴露した『二重らせん』を出版しました。
科学者たちが周囲を欺いて情報を盗み見たり、
ライバルに成果を隠したりした姑息な手段を、
生々しく記したこの本は、賛否両論を巻き起こしました。
「鳴かず飛ばずの大学教授で終わるより、
有名になった自分を想像したほうが、
楽しいに決まっている」
と語るワトソンは、
決して自分の言動は風変わりなものではないだろう、
と書いています。
近代科学の創始者ニュートンは
「微分積分学」発見の功名争いで、
ライプニッツと長期間、醜い暗闘にしのぎを削りました。
科学界にも、名誉欲が渦巻いているのです。
20世紀最後の11月。別の遺跡から出た石器を自分で埋めて、
「60万年前の石器発見」
と事実を捏造していた遺跡調査団長が発覚しました。
次々と「日本最古」をぬりかえる成果を発表し、
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