地獄とは私たちが造った

悪業(あくごう:悪い行ない)によって堕ちる

苦しみの世界です。

サンスクリット語(梵語)ではナラカといって、

日本語の奈落(ならく)の語源になっています。


その地獄を8つに分けられているのが「八大地獄」です

3番目に、衆合(しゅうごう)地獄というのがあります。

そこに有名な刀葉林(とうようりん)地獄があるのをご存知でしょうか?


ここへ堕ちた男が、ふと見ると、

天に届くような大きな樹があります。

葉は、刀の刃のようになっていて、鋭く焔(ほのお)を噴いています。


ところが、不思議にも樹上には、

なまめかしい女性が、満面媚を浮かべて男を招いているのです。


それは、罪人のかつての恋人でありました。

男は、見れば見るほどなつかしく、

いても立ってもいられない恋しさのあまり、

前後を忘れて木に登っていきます。


すると、刀のようになった葉が鋭く、

男の肉を割き骨を刺し、全身血だるまになるのです。

それでも、男の愛欲は、ますます激しく燃え上がり、

やっとの思いで近づき満身の力で女を抱こうとすると、

女は忽然と消え失せて、今度は地上から声がしてきます。


「あなたを慕ってここまで来たの。

 どうして早くここへ来て、抱いてくださらないの」


愛情あふれるやさしい声で誘うのです。


たかが一人の女のために、

火を吐く思いで登ってきた純情さが、

いじらしく泣けてきますが、

愛恋の情はますます燃えさかり、

樹を下りようとすると、地上に落下した刀葉が、

今度は逆に、上に向かって焔を吐き、

男の肉を幾重にも刺し、骨を削るのです。

言語に絶する苦痛です。


ようやく地上に下りると、既に恋人の姿はそこになく、

樹上からまた身悶えしながら彼をよぶのです。


愛欲の広海は果てしなく、限りなく登り下りをくり返し、

無量数億年、くり返し苦しみ続ける地獄だと説かれています。


別れては恋しく、会えば敵同士となって傷つけあう。

満たされなければ渇き、満たせば2倍の度を増して渇く。


愛欲の実態です。


江戸時代の日本の国学者として有名なのが

本居宣長(もとおり・のりなが)です。

『古事記』の解読に成功し『古事記伝』を著しました。


その本居宣長は、晩年、生き神サマと尊敬されていたそうです。


ある時、使われていた女性が書生に、

「うちの先生は、本当に神サマですか?」

と真剣な顔でたずねるので、

「みんなが言っているのだから、間違いないよ」

と答えると、とたんに泣きだした、というのです。


驚いて理由をたずねると、

「昨晩、神サマが私の床に入ってこられたので、

 思わず頭をなぐったが、罰が当たったらどうしよう」

と言ったという話が残っています。


同じく江戸時代、大岡裁きで有名な越前守が、

「人間は、いくつまで愛欲に悩まされるのでしょうか」

と母親に尋ねると、一言も語らず、囲炉裏(いろり)の灰を

火箸で掻き混ぜているだけ。


釈然としないまま、その場を去った大岡越前、

後でポンと手を打って、

「なるほど、灰になるまでか」

とつぶやいたそうです。


人間は、煩悩のかたまりですから、死ぬまで色欲の苦悩はつきません。


お釈迦さまは、


「あらゆる人は、つねに淫猥(いんわい)なことばかり考え、

 婦人の姿ばかりに眼を輝かせ、

 卑猥(ひわい)な行為を思いのままにしている。

 我が妻を厭い憎んで、他の女をひそかにうかがって

 煩悶の絶えたことなく、

 愛欲の波は高く寄せかけ、寄せかけ、

 起つも坐るも、安らかでない」


と説かれています。


では、次回は「名誉欲」について学びましょう。


━ ぴょんたの ◆◆
◆◆ ひとりごと ━


少々、久しぶりになりました。

ご心配をおかけしましたが、元気にしてました。


さて、昼にニュースを見ていたら、

「田代まさし容疑者、コカイン所持で逮捕」

と報道されていて、「またか」と思いました。

映像には、ゲッソリやつれた顔…。


『渇愛の法則』というのがあります。

海で遭難し、喉が渇くあまり、海水を飲んで渇きを癒そうとしても、

渇きが倍加するように、満たせば満たすほど渇くのです。


最初は、「ちょっとだけ」のつもりが、

満たせばなお渇きますから、

「もう少し」と欲しくなり、

「いや、もっと…」と欲が膨らんで、

「もっともっと」と激しく求めるようになるのです


薬物に限ったことではないでしょう。


車を手に入れると、

次は、もっといい車に乗りたくなります。

買い換えても、それでは満足できず、

更にいい車に乗りたくなる。


お酒も、最初は安いのでチビリチビリ。

でも、たまにはいい物を…、と思って飲むと、

以前のお酒では満足できず、もっとおいしいお酒を、

さらに上級のお酒を、と欲するようになります。


ギャンブルで、最初は小額でやめるつもりが、

一度、儲かるとやめられずに、もっと儲けよう、

と欲の心が鎌首をもたげる。

「もっともっと」という欲の心に振り回されて、

身の破滅をまねく人がたくさんいます。


自分の心を見つめて、

よく自戒したいと思います。



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