五欲の中の財欲とは、どんな欲でしょう?
これは、お金が欲しい、物が欲しい、という欲です。
新聞広告をチェックして、
「ここの店のタマゴは3円安い。この店は牛乳が5円安い」
と、少しでも安い店の広告を見つけると、
ガソリン代を使ってでも遠くに買いに行きます。
当たりが出ると噂の宝くじ売り場には、
一獲千金を夢みて、長蛇の列。
もちろん、お金がない人だけが、
財欲に悩まされているのではありません。
どれだけの高位高官、大臣、総理経験者までが、
金の問題で、辞任、逮捕されてきたことでしょう。
悪事と知りながら、利益のため汚いことに手を染めるのも財欲です。
数年前、奈良市の43歳の看護師が、15歳の長女に毒茶を飲ませ、
殺害しようとした疑いで逮捕されました。
長女には3千万円の保険金が掛けられていたのです。
この白衣の母親は、その3年前にも、当時15歳の長男と9歳の次女を
同じ手口で殺し、2千万円の保険金を受け取っていたといいます。
大会社の部長を務める長男と同居する、80歳過ぎの男性が、
体調をこわし精密検査の結果、肝臓ガンと診断されました。
どうせ長い命はなかろうと、手術を勧め入院させた長男は、
同時に死亡通知先の名簿をととのえる。
息子が息子なら嫁も嫁で、義父の定期預金を無断解約し、
入院手術の経費に充てる始末。
ところが術後の経過は良好で無事退院。
息子も嫁も、「案外じゃったのう」のガッカリ顔には、
微塵の罪悪感も見当たらない。
親よりもお金が大事な、財欲の非情さでしょう。
遺産相続で兄弟や親戚同士、骨肉相食む争いも
財欲が引き起こす惨劇です。
金さえあれば幸福になれると信じている人が、
いかに多いことでしょうか。
皆、欲に追い立てられ、欲に使われ、命を奪われるのです。
一つの話を紹介しましょう。
昔、隣接する大国と小国があった。
人口が少なく広大な土地が遊休している大国に対して、
小国は、人口密度が高く狭小な土地を取り合いコセコセしていた。
大国の王様がある時、小国の農民たちにふれを出した。
「オレの国へ来る者には、土地を欲しいだけ与えよう」
「王様、欲しいほどとおっしゃいますが、本当でございましょうか」
半信半疑でやってきた小国の農民たちは尋ねる。
「ウソは言わない。
見渡す限りといっても区切りがつかないから、
おまえたちが一日歩き回ってきた土地を与えることにしよう。
ただ一つ条件がある。朝、太陽が昇ると同時に出発し、
角々に標木を打ち、太陽の沈むまでに出発点に戻ることだ。
その間、歩こうが走ろうが、おまえたちの勝手だが、
一刻でも遅れれば、一寸の土地も与えぬから注意せよ」
農民たちは、その広大さを想像して胸躍らせた。
早速一人の男が申し出て翌朝、太陽とともに出発した。
最初は歩いていたが次第に足が速まり、
やがて小走りになり、本格的に走り始めた。
歩くよりも走れば、それだけ自分の土地が広くなるという欲からである。
当然、標木を打って曲がらねばならぬ所に来ていても、
欲は、もっともっとと引きずった。
太陽が中天に輝いていることに驚き、標木を打って左へ曲がって走った。
昼食も走りながら済ませる。
午後は極度に疲れたが、服も靴も脱ぎ捨てて走った。
もう夕日になっている。
足は傷つき、血は流れ、心臓は今にも破裂しそうだ。
しかし今倒れたら一切が水泡になる。
彼は出発点の丘を目指して必死に走る。
その甲斐あって、太陽の沈む直前に帰着したが、
同時に彼はぶっ倒れ、後はピクリともしなかった。
王様は、家来に命じて半畳ほどの穴を掘らせ、
男を埋めさせて、つぶやいたという。
「この男は、あんな広大な土地は要らなかったのだ。
半畳の土地でよかったのに」
これは、この男だけのすがたでしょうか。
「夢の中 集めた宝 みな置いて
業(ごう)を荷のうて 一人出てゆく」
あれも欲しい、これも欲しい、もっともっと……。
夢の世で、キリのない利益を求めて苦しみ、
必死に集めたすべてを置いてこの世を去らねばなりません。
そして造りと造った悪業をかかえ、
一人、後生へと旅立ってゆくのです。
次回は、色欲についてです。
━ ぴょんたの ◆◆
◆◆ ひとりごと ━
今日は、秋の味覚、栗ご飯とサンマ、
デザートには梨を食べました。
しっかり栄養をとって、夏の疲れに負けないように
したいですね☆
夜、空を見上げると、星がたくさん見えます。
秋空は澄んでいるからでしょうか?
天文の知識がなかったら、夜空に光る物体が浮かんでいるのかな、とか、
空に穴が開いていて、光が漏れてるのかな、とか思うかもしれません。
屋根に上って、物干し竿で星を落とそうとする人を笑えないかも…。
大宇宙は、想像できないことであふれています。
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これは、お金が欲しい、物が欲しい、という欲です。
新聞広告をチェックして、
「ここの店のタマゴは3円安い。この店は牛乳が5円安い」
と、少しでも安い店の広告を見つけると、
ガソリン代を使ってでも遠くに買いに行きます。
当たりが出ると噂の宝くじ売り場には、
一獲千金を夢みて、長蛇の列。
もちろん、お金がない人だけが、
財欲に悩まされているのではありません。
どれだけの高位高官、大臣、総理経験者までが、
金の問題で、辞任、逮捕されてきたことでしょう。
悪事と知りながら、利益のため汚いことに手を染めるのも財欲です。
数年前、奈良市の43歳の看護師が、15歳の長女に毒茶を飲ませ、
殺害しようとした疑いで逮捕されました。
長女には3千万円の保険金が掛けられていたのです。
この白衣の母親は、その3年前にも、当時15歳の長男と9歳の次女を
同じ手口で殺し、2千万円の保険金を受け取っていたといいます。
大会社の部長を務める長男と同居する、80歳過ぎの男性が、
体調をこわし精密検査の結果、肝臓ガンと診断されました。
どうせ長い命はなかろうと、手術を勧め入院させた長男は、
同時に死亡通知先の名簿をととのえる。
息子が息子なら嫁も嫁で、義父の定期預金を無断解約し、
入院手術の経費に充てる始末。
ところが術後の経過は良好で無事退院。
息子も嫁も、「案外じゃったのう」のガッカリ顔には、
微塵の罪悪感も見当たらない。
親よりもお金が大事な、財欲の非情さでしょう。
遺産相続で兄弟や親戚同士、骨肉相食む争いも
財欲が引き起こす惨劇です。
金さえあれば幸福になれると信じている人が、
いかに多いことでしょうか。
皆、欲に追い立てられ、欲に使われ、命を奪われるのです。
一つの話を紹介しましょう。
昔、隣接する大国と小国があった。
人口が少なく広大な土地が遊休している大国に対して、
小国は、人口密度が高く狭小な土地を取り合いコセコセしていた。
大国の王様がある時、小国の農民たちにふれを出した。
「オレの国へ来る者には、土地を欲しいだけ与えよう」
「王様、欲しいほどとおっしゃいますが、本当でございましょうか」
半信半疑でやってきた小国の農民たちは尋ねる。
「ウソは言わない。
見渡す限りといっても区切りがつかないから、
おまえたちが一日歩き回ってきた土地を与えることにしよう。
ただ一つ条件がある。朝、太陽が昇ると同時に出発し、
角々に標木を打ち、太陽の沈むまでに出発点に戻ることだ。
その間、歩こうが走ろうが、おまえたちの勝手だが、
一刻でも遅れれば、一寸の土地も与えぬから注意せよ」
農民たちは、その広大さを想像して胸躍らせた。
早速一人の男が申し出て翌朝、太陽とともに出発した。
最初は歩いていたが次第に足が速まり、
やがて小走りになり、本格的に走り始めた。
歩くよりも走れば、それだけ自分の土地が広くなるという欲からである。
当然、標木を打って曲がらねばならぬ所に来ていても、
欲は、もっともっとと引きずった。
太陽が中天に輝いていることに驚き、標木を打って左へ曲がって走った。
昼食も走りながら済ませる。
午後は極度に疲れたが、服も靴も脱ぎ捨てて走った。
もう夕日になっている。
足は傷つき、血は流れ、心臓は今にも破裂しそうだ。
しかし今倒れたら一切が水泡になる。
彼は出発点の丘を目指して必死に走る。
その甲斐あって、太陽の沈む直前に帰着したが、
同時に彼はぶっ倒れ、後はピクリともしなかった。
王様は、家来に命じて半畳ほどの穴を掘らせ、
男を埋めさせて、つぶやいたという。
「この男は、あんな広大な土地は要らなかったのだ。
半畳の土地でよかったのに」
これは、この男だけのすがたでしょうか。
「夢の中 集めた宝 みな置いて
業(ごう)を荷のうて 一人出てゆく」
あれも欲しい、これも欲しい、もっともっと……。
夢の世で、キリのない利益を求めて苦しみ、
必死に集めたすべてを置いてこの世を去らねばなりません。
そして造りと造った悪業をかかえ、
一人、後生へと旅立ってゆくのです。
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秋空は澄んでいるからでしょうか?
天文の知識がなかったら、夜空に光る物体が浮かんでいるのかな、とか、
空に穴が開いていて、光が漏れてるのかな、とか思うかもしれません。
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