お釈迦さまに、ある時お弟子が尋ねました。
「お釈迦さまは仏のさとりを開かれていますから、
悩みはないのでございましょう」
するとお釈迦さまは、
「私にはたった一つだけ、悩みがある」
とおっしゃいました。
どんな悩みか重ねて尋ねると、
「私の心には、雨が降るように、
バタバタバタバタと
人間が地獄に堕ちる様が映れるのだ。
それを思うと悲しい。
これだけが、私の唯一の悩みだ」
と答えられました。
前回は、
「この世のジゴクとは?」
ということについてお話しました。
では、死後の地獄とは、どんな世界なのでしょう?
お釈迦さまは、
「どんな言葉を使っても、ジゴクの苦しみは説けない」
と言われています。
「それでは喩えでなりと…」
とお弟子が申し上げると、
お釈迦さまは、
こんな喩えで教えられています。
「朝と昼と夜の3度、
それぞれ100本の槍(やり)で突かれるのだ。
その苦しみを何と思うか」
と尋ねられました。
「わずか1本の槍で突かれてさえ
どんなに苦しいだろうに、
1日300本で突かれる苦しみは想像も及びません」
とお弟子が答えるとお釈迦さまは、小さな石を拾われて、
「この石と向こうのヒマラヤ山と、どちらが大きいか」
と突拍子もないことを言われる。
「それはそれは、とても比較にはなりません。
大変な違いでございます」
と答えると、
「毎日、300百本の槍で突かれる苦しみをこの石だとすれば、
ジゴクの苦しみはあのヒマラヤ山のごとしだ」
とおっしゃっています。
これでは私たちに、地獄の苦しみを分からせることは、
私たちが犬や猫にテレビやパソコンの説明をするよりも、
大変なことであったに違いありません。
「地獄」と聞くと、
虎の皮のフンドシの鬼や、湯玉たぎる釜を想像して、
あざけったり笑ったりするのは、
苦しみを表す表現であることを知らないからです。
特にインテリを自負する人たちの中には、
「死後の地獄など架空の物語だ」
と蔑視するのが聡明な知識人の証、とさえ錯覚している人が多いようです。
相当の仏教学者や自称「親鸞聖人のファン」の作家でも
そうですから、いかに仏教を正しく理解するのが難しいか、
ということでしょう。
「地獄」とは、
自分の業(ごう:行為)が生み出す実在の世界なのだ
と、仏智を体得されたお釈迦さまは、説かれています。
「地獄」とは、苦しみの世界(苦界)のことです。
インドの言葉で「ナラカ」。
(「奈落(ならく)」は、ここから来ている)
地獄を八つに分けられているのが、「八大地獄」です。
「八熱地獄」ともいわれます。
八大地獄とは、次の8つです。
(1) 等活(とうかつ)地獄
(2) 黒縄(こくじょう)地獄
(3) 衆合(しゅうごう)地獄
(4) 叫喚(きょうかん)地獄
(5) 大叫喚(だいきょうかん)地獄
(6) 焦熱(しょうねつ)地獄
(7) 大焦熱(だいしょうねつ)地獄
(8) 阿鼻(あび)地獄 :無間(むけん)地獄とも言う
平安時代の源信僧都(げんしんそうず)は
『往生要集』(おうじょうようしゅう)に、
『正法念経』(しょうぼうねんぎょう)
『観仏三昧経』(かんぶつざんまいきょう)
などの経典や、
『智度論』(ちどろん)
『倶舎論』(くしゃろん)
『瑜伽論』(ゆかろん)
などに説かれている地獄の様子を細説されています。
(1) 等活地獄(とうかつじごく)
八大地獄の中では最も軽い地獄。
人間界の900万年を1日1夜とし、500歳の寿命を持つ。
ここに堕ちた者は、悉く手に鉄の爪を生じ、互いの肉を破り合うと説かれている。
(2) 黒縄地獄(こくじょうじごく)
等活地獄の下にある。
獄卒(鬼)が罪人を熱鉄の地に臥せて、
熱鉄の縄を縦横に押しつけ、
その縄に随って熱鉄の斧(おの)や鋸(のこ)をもって罪人を引きさくと説かれている。
(3) 衆合地獄(しゅうごうじごく)
黒縄地獄の下にある。
二つの石山の間に獄卒が罪人を追い込んで押し潰し、
或いは砥石(といし)にかけ、
鉄臼(てつうす)で餅の様につく。
刀葉林地獄(とうようりんじごく)もここにあると説かれている。
(4) 叫喚地獄(きょうかんじごく)
衆合地獄の下にある。
大鍋に投げ込まれ煮られ、更に大火坑で焼かれる。
(5) 大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)
叫喚地獄の下にある。
苦相は同じだが、苦しみの程度は叫喚地獄の10倍。
(6) 焦熱地獄(しょうねつじごく)
大叫喚地獄の下にある。
熱鉄地に煎餅の様に叩き潰され、
大火炎の中に投げ込まれ、全身の孔から火を噴き始める。
この地獄の火に比べると、前5つの地獄の火などは
雪か霜の如しと説かれている。
(7) 大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)
焦熱地獄の下にある。
苦相は同じだが、苦しみの程度は焦熱地獄の10倍。
(8) 阿鼻地獄(あびじごく)
最も苦しみの激しい地獄。
前7つの地獄のさらに下にある、と説かれている。
寿命は8万劫。
1劫は4億3千2百万年。
苦しみがヒマなくやってくるので「無間地獄(むけんじごく)」といわれる。
五逆(ごぎゃく)と謗法(ほうぼう)の者は、
無間地獄へ堕ちると説かれています。
>> 地獄の釜を造った鍛冶屋の住所も名前も知っている
━ ぴょんたの ◆◆
◆◆ ひとりごと ━
富山は雪です。
2月2、3日は、福井県の芦原(あわら)に行ってきました。
芦原と言えば、温泉街で有名ですね。
福井でチラチラと雪も降ったのですが、あまり積もることもなく、
たいしたことないなぁ、と思って用事を終えて、
富山に帰ったところ、こちらは10センチほど積もっていました。
さらに、今も、降り続いています。
この時期、いつも心配になるのが「花粉」。
北陸は寒いので、まだ早いかもしれませんが、関東や関西では、
たいてい、そろそろ花粉が飛んでくるような時期。
そこで、対策!!
今年も買いました!
ヤクルトの「ノアレ」のタブレットタイプ。
KW乳酸菌が含まれていて、これを続けて飲むと、
いつも花粉症に抜群の効果を発揮します。
「どうしてだろう?」
因果関係はよくわからないのですが、
乳酸菌のタブレットなので、眠くなることもなく、
薬ではないので、体に害毒もありません。
とりあえず、3か月分を通販で入手。
早速、今日、1粒目。
鼻水、鼻づまりは、ただでさえボォーっとしている頭が
ますますボォォォォーっとするので、本当に困ります。
・マスクをつけなくていい
・眠くならない
・副作用がない
ということで、これまで試した中で一番の効果。
花粉症でお悩みの方にオススメです☆
※人によって、いろいろタイプが違うと思うので、
試したいな、と思われた方はどうぞ。
「お釈迦さまは仏のさとりを開かれていますから、
悩みはないのでございましょう」
するとお釈迦さまは、
「私にはたった一つだけ、悩みがある」
とおっしゃいました。
どんな悩みか重ねて尋ねると、
「私の心には、雨が降るように、
バタバタバタバタと
人間が地獄に堕ちる様が映れるのだ。
それを思うと悲しい。
これだけが、私の唯一の悩みだ」
と答えられました。
前回は、
「この世のジゴクとは?」
ということについてお話しました。
では、死後の地獄とは、どんな世界なのでしょう?
お釈迦さまは、
「どんな言葉を使っても、ジゴクの苦しみは説けない」
と言われています。
「それでは喩えでなりと…」
とお弟子が申し上げると、
お釈迦さまは、
こんな喩えで教えられています。
「朝と昼と夜の3度、
それぞれ100本の槍(やり)で突かれるのだ。
その苦しみを何と思うか」
と尋ねられました。
「わずか1本の槍で突かれてさえ
どんなに苦しいだろうに、
1日300本で突かれる苦しみは想像も及びません」
とお弟子が答えるとお釈迦さまは、小さな石を拾われて、
「この石と向こうのヒマラヤ山と、どちらが大きいか」
と突拍子もないことを言われる。
「それはそれは、とても比較にはなりません。
大変な違いでございます」
と答えると、
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ジゴクの苦しみはあのヒマラヤ山のごとしだ」
とおっしゃっています。
これでは私たちに、地獄の苦しみを分からせることは、
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大変なことであったに違いありません。
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あざけったり笑ったりするのは、
苦しみを表す表現であることを知らないからです。
特にインテリを自負する人たちの中には、
「死後の地獄など架空の物語だ」
と蔑視するのが聡明な知識人の証、とさえ錯覚している人が多いようです。
相当の仏教学者や自称「親鸞聖人のファン」の作家でも
そうですから、いかに仏教を正しく理解するのが難しいか、
ということでしょう。
「地獄」とは、
自分の業(ごう:行為)が生み出す実在の世界なのだ
と、仏智を体得されたお釈迦さまは、説かれています。
「地獄」とは、苦しみの世界(苦界)のことです。
インドの言葉で「ナラカ」。
(「奈落(ならく)」は、ここから来ている)
地獄を八つに分けられているのが、「八大地獄」です。
「八熱地獄」ともいわれます。
八大地獄とは、次の8つです。
(1) 等活(とうかつ)地獄
(2) 黒縄(こくじょう)地獄
(3) 衆合(しゅうごう)地獄
(4) 叫喚(きょうかん)地獄
(5) 大叫喚(だいきょうかん)地獄
(6) 焦熱(しょうねつ)地獄
(7) 大焦熱(だいしょうねつ)地獄
(8) 阿鼻(あび)地獄 :無間(むけん)地獄とも言う
平安時代の源信僧都(げんしんそうず)は
『往生要集』(おうじょうようしゅう)に、
『正法念経』(しょうぼうねんぎょう)
『観仏三昧経』(かんぶつざんまいきょう)
などの経典や、
『智度論』(ちどろん)
『倶舎論』(くしゃろん)
『瑜伽論』(ゆかろん)
などに説かれている地獄の様子を細説されています。
(1) 等活地獄(とうかつじごく)
八大地獄の中では最も軽い地獄。
人間界の900万年を1日1夜とし、500歳の寿命を持つ。
ここに堕ちた者は、悉く手に鉄の爪を生じ、互いの肉を破り合うと説かれている。
(2) 黒縄地獄(こくじょうじごく)
等活地獄の下にある。
獄卒(鬼)が罪人を熱鉄の地に臥せて、
熱鉄の縄を縦横に押しつけ、
その縄に随って熱鉄の斧(おの)や鋸(のこ)をもって罪人を引きさくと説かれている。
(3) 衆合地獄(しゅうごうじごく)
黒縄地獄の下にある。
二つの石山の間に獄卒が罪人を追い込んで押し潰し、
或いは砥石(といし)にかけ、
鉄臼(てつうす)で餅の様につく。
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衆合地獄の下にある。
大鍋に投げ込まれ煮られ、更に大火坑で焼かれる。
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焦熱地獄の下にある。
苦相は同じだが、苦しみの程度は焦熱地獄の10倍。
(8) 阿鼻地獄(あびじごく)
最も苦しみの激しい地獄。
前7つの地獄のさらに下にある、と説かれている。
寿命は8万劫。
1劫は4億3千2百万年。
苦しみがヒマなくやってくるので「無間地獄(むけんじごく)」といわれる。
五逆(ごぎゃく)と謗法(ほうぼう)の者は、
無間地獄へ堕ちると説かれています。
>> 地獄の釜を造った鍛冶屋の住所も名前も知っている
━ ぴょんたの ◆◆
◆◆ ひとりごと ━
富山は雪です。
2月2、3日は、福井県の芦原(あわら)に行ってきました。
芦原と言えば、温泉街で有名ですね。
福井でチラチラと雪も降ったのですが、あまり積もることもなく、
たいしたことないなぁ、と思って用事を終えて、
富山に帰ったところ、こちらは10センチほど積もっていました。
さらに、今も、降り続いています。
この時期、いつも心配になるのが「花粉」。
北陸は寒いので、まだ早いかもしれませんが、関東や関西では、
たいてい、そろそろ花粉が飛んでくるような時期。
そこで、対策!!
今年も買いました!
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KW乳酸菌が含まれていて、これを続けて飲むと、
いつも花粉症に抜群の効果を発揮します。
「どうしてだろう?」
因果関係はよくわからないのですが、
乳酸菌のタブレットなので、眠くなることもなく、
薬ではないので、体に害毒もありません。
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ますますボォォォォーっとするので、本当に困ります。
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花粉症でお悩みの方にオススメです☆
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試したいな、と思われた方はどうぞ。
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