「小釈迦」「八宗の祖師」と今日、賛えられる龍樹菩薩も、はじめから仏縁の深い、立派な人だったのではありませんでした。
優れた才知で、当時のインド中の学問をマスターした龍樹菩薩は、3人の友人たちと、今度は肉体の快楽に走ったのでした。
巷の女性たちでは満足できず、ついに王宮に忍び込み、女性たちと戯れる龍樹たちであったが……。
昨日の記事は、こちらから
・・・・・・・・・・
しかし、このようなことが国王に分からない筈がない。
後宮の微妙な変化を感じ取った王は、早速、それが何に起因するのか、下臣に調べさせたのである。
事実を知って激怒した王はその夜、宮廷の庭かげに下臣を配備して、侵入者を待った。
そうとも知らず、龍樹たちはいつものように、宮中が寝静まった頃、愛欲の蜜を求めて忍び込んできたが、庭半ばに進んだ頃、
「賊どもを斬り捨てよ!」
の、国王の号令一下、飛び出してきた群臣の刃に、取り囲まれてしまった。
突然の異変に抵抗も空しく、3人の親友は、たちまち斬り伏せられ、絶命していった。
混乱の中、龍樹一人が、何とか囲みを逃れ、城外に脱出して、九死に一生を得たのであった。
この時、龍樹は、眼前で斬り殺されていった友人の死を通じ、激しい諸行無常を感じたのである。
「今の今まで、一緒に学び、話していた友人が、もう、この世に存在しない。
人間の命とは何とはかないものなのだ。
死んだらどうなるのか」
死を予感した時、底知れぬ死後への不安を知らされる龍樹であった。
「俺は間違っていた。情欲こそ禍いの本であった。
それにしても、人間の命など、何とはかないものなのだ。
3人の親友は城中で無残に斬り殺されてしまった。
死んだ友だちの魂はどうなったのか。
もし、殺されたのが友人でなくて、俺だったら俺の魂はどうなっていたのだろうか」
王宮の危難から逃れて以来、龍樹の煩悶は日増しに大きくなり、ついに死の解決を目指し、仏道修行に精進することを決意した。
早速、寺院で出家授戒し、その寺の所持する小乗経典を読み始めたが、わずか90日で完全に読み尽くしてしまった。
しかし、魂の救いは得られない。
そこで、インド北方、ヒマラヤ山の麓、仏跡の散在する地域に秘伝されると聞く大乗経典を求めて旅立ったのである。
道中、それぞれの地方で名のある学者を訪問するが、みな、龍樹の博識にかえって驚嘆するばかりで、
師と仰ぐに値する人物に巡り会うことはなかった。
龍樹の求める大乗経典は、山麓の村々には無かったが、ヒマラヤ山中の古びた寺を訪ねた時、
大乗経典を伝持する老比丘に出会うことができた。
初めて念願の大乗経典に接した龍樹の喜びは大きかった。
その寺で経典にもとづきあたう限りの修行に精進していった。
精懃十数年、行の峻厳さは古の釈尊もかくやと思われんばかりである。
その結果、仏覚に至るさとりの五十二位中、十信、十住、十行位をはるかに越え、四十一位の初地の位まで、到達したのである。
(後世、中国天台宗を開いた天台すら、下から九段目の五品弟子位であった)
四十一段目からは不退転位といい、どんなことがあっても退転しない。ゆえにおどりたつ歓喜があり、四十一位を初歓喜地という。
自力修行により、四十一位を悟ったのはお釈迦さまを例外とすれば、龍樹と、後世の天親菩薩の兄、無著の二人だけと言われている。
>> 龍樹菩薩の話(つづき)
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
「さとり」という言葉を聞いたことがあると思います。
一口にさとりと言っても、低いさとりから、高いさとりまで、全部で52の位があって、これを「さとりの52位」と言われます。
ちょうど、相撲取りでも、下はふんどし担ぎから、上は大関、横綱まであるようなものです。
その52の覚りの一番高い覚りを、仏の覚りと言われます。
今日まで、仏の覚りを開かれた方は、この地球上では、お釈迦さま、ただお一人。
記事にも載せたように、その次に高い覚りを開かれたのは、41段目まで覚った龍樹菩薩と無著菩薩のお二人。
厳しい修行のため、手足を失ったインドの達磨(だるま)大師でも、30段そこそこであったと言われます。
さとりの位が1段ちがっても、人間と虫けらほど境涯が違うと教えられます。
阿弥陀仏に救い摂られた人は、生きているときに一念で51段高飛びさせていただいて、
正定聚不退転の身にさせていただくのですから驚くべきことです。
(詳しいことは、またの機会に解説しましょう)
ところで、しばらく前に、ツイッターのサービスを利用してます。
140字のミニブログで、つぶやきを載せる、というもの。
さて、何をつぶやこうか……、と考えていると、なかなかつぶやけないものです。
いつも、ブツブツとつぶやいているのになぁ……。
そういえば、今、おなかが減っていることに気がついた。
さて、晩御飯を食べに行くとするか。
と、こんな感じでつぶやいたらいい?
でも、誰が読むのかなぁ……?
(*^-^)
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優れた才知で、当時のインド中の学問をマスターした龍樹菩薩は、3人の友人たちと、今度は肉体の快楽に走ったのでした。
巷の女性たちでは満足できず、ついに王宮に忍び込み、女性たちと戯れる龍樹たちであったが……。
昨日の記事は、こちらから
・・・・・・・・・・
しかし、このようなことが国王に分からない筈がない。
後宮の微妙な変化を感じ取った王は、早速、それが何に起因するのか、下臣に調べさせたのである。
事実を知って激怒した王はその夜、宮廷の庭かげに下臣を配備して、侵入者を待った。
そうとも知らず、龍樹たちはいつものように、宮中が寝静まった頃、愛欲の蜜を求めて忍び込んできたが、庭半ばに進んだ頃、
「賊どもを斬り捨てよ!」
の、国王の号令一下、飛び出してきた群臣の刃に、取り囲まれてしまった。
突然の異変に抵抗も空しく、3人の親友は、たちまち斬り伏せられ、絶命していった。
混乱の中、龍樹一人が、何とか囲みを逃れ、城外に脱出して、九死に一生を得たのであった。
この時、龍樹は、眼前で斬り殺されていった友人の死を通じ、激しい諸行無常を感じたのである。
「今の今まで、一緒に学び、話していた友人が、もう、この世に存在しない。
人間の命とは何とはかないものなのだ。
死んだらどうなるのか」
死を予感した時、底知れぬ死後への不安を知らされる龍樹であった。
「俺は間違っていた。情欲こそ禍いの本であった。
それにしても、人間の命など、何とはかないものなのだ。
3人の親友は城中で無残に斬り殺されてしまった。
死んだ友だちの魂はどうなったのか。
もし、殺されたのが友人でなくて、俺だったら俺の魂はどうなっていたのだろうか」
王宮の危難から逃れて以来、龍樹の煩悶は日増しに大きくなり、ついに死の解決を目指し、仏道修行に精進することを決意した。
早速、寺院で出家授戒し、その寺の所持する小乗経典を読み始めたが、わずか90日で完全に読み尽くしてしまった。
しかし、魂の救いは得られない。
そこで、インド北方、ヒマラヤ山の麓、仏跡の散在する地域に秘伝されると聞く大乗経典を求めて旅立ったのである。
道中、それぞれの地方で名のある学者を訪問するが、みな、龍樹の博識にかえって驚嘆するばかりで、
師と仰ぐに値する人物に巡り会うことはなかった。
龍樹の求める大乗経典は、山麓の村々には無かったが、ヒマラヤ山中の古びた寺を訪ねた時、
大乗経典を伝持する老比丘に出会うことができた。
初めて念願の大乗経典に接した龍樹の喜びは大きかった。
その寺で経典にもとづきあたう限りの修行に精進していった。
精懃十数年、行の峻厳さは古の釈尊もかくやと思われんばかりである。
その結果、仏覚に至るさとりの五十二位中、十信、十住、十行位をはるかに越え、四十一位の初地の位まで、到達したのである。
(後世、中国天台宗を開いた天台すら、下から九段目の五品弟子位であった)
四十一段目からは不退転位といい、どんなことがあっても退転しない。ゆえにおどりたつ歓喜があり、四十一位を初歓喜地という。
自力修行により、四十一位を悟ったのはお釈迦さまを例外とすれば、龍樹と、後世の天親菩薩の兄、無著の二人だけと言われている。
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「さとり」という言葉を聞いたことがあると思います。
一口にさとりと言っても、低いさとりから、高いさとりまで、全部で52の位があって、これを「さとりの52位」と言われます。
ちょうど、相撲取りでも、下はふんどし担ぎから、上は大関、横綱まであるようなものです。
その52の覚りの一番高い覚りを、仏の覚りと言われます。
今日まで、仏の覚りを開かれた方は、この地球上では、お釈迦さま、ただお一人。
記事にも載せたように、その次に高い覚りを開かれたのは、41段目まで覚った龍樹菩薩と無著菩薩のお二人。
厳しい修行のため、手足を失ったインドの達磨(だるま)大師でも、30段そこそこであったと言われます。
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