自分とは? 人間とは?
とらえようもない、大きなテーマかもしれません。
でも、まじめに、生き方、進路、仕事などを考えると、必ず直面する問題です。
『孫子』の兵法の、
「彼を知り己れを知れば、百戦して殆(あや)うからず」
は、あまりにも有名。
実は、この言葉の後に、重要な意味が隠されているのです。
「彼を知らずして己れを知れば、一勝一負す。
彼を知らず己れを知らざれば、戦う毎に必ず殆うし」
たとえ相手を知らなくとも、己の姿さえ知っていれば勝敗を五分に持っていける。
しかし、己知らずは、戦うたびに必ず敗れる、と断言しています。
まず、自分の姿を知ることが、
いかなる場合でも、重要な心得であることを示した名言といえるでしょう。
さて、「人間とは何か」を追究するロシアの文豪・トルストイは、
「東洋の寓話を読んで、大きな衝撃を受けた」
と語っています。
世界的な名声を博したトルストイをして、
「これ以上、人間の姿を赤裸々に表した話はない。
単なる作り話ではなく、誰でも納得のゆく真実だ」
と言わしめた「東洋の寓話」、
それが、お釈迦さまの説かれた「人間の実相」だったのです。
『仏説譬喩経』に記されている譬え話の解説を続けましょう。
※例え話はこちら
※例え話を動画でご覧になることができます。
「藤の蔓」に例えたのは人間の「寿命」のことです。
お釈迦さまは、私たちの寿命を、細い細い藤の蔓に譬えておられます。
最近、老人医学が発達し、人生の終着駅を
幾らかでも向こうへ延ばすことが研究され、
また事実、ある程度の効果を上げているようですが、
人間の肉体上における老衰は不可避の宿命です。
不老長寿などということは単に形容上の言葉にすぎません。
老人医学によると、人間は20歳になると、もう老化現象が始まるといわれます。
さらに30歳になると、大動脈、大腸、小腸、皮膚が一斉に後退を始め、
35歳では胃、筋肉、骨、
40歳では毛髪、
45歳では肺動脈が衰え、
50歳になると動脈硬化症を起こして
終着駅のシグナルが上がるといわれます。
ものすごい勢いで老い衰えているのが知らされます。
不老不死を追い求めた秦の始皇帝も、50年足らずで死んでいます。
たとえ100年生きたとしても、一生は、たちまち過ぎ去ってしまうのです。
その証拠に、戦争に負けて、60数年たちますが、
「まるで昨日のことのよう」
と、体験者は口をそろえます。
振り返れば、だれもが、それまでの人生、
あっという間だったと思うのではないでしょうか。
これまでの50年があっという間ならへ人生100年になったといっても、
あっ、あっ、と、言う間です。
悠遠なる大宇宙の歴史から私の一生を眺めて見れば、
まばたきする間もありません。
まさに「一生過ぎ易し」です。
人の命の過ぎ行く速さを、お釈迦さまは、このように教えられています。
「例えば、ここに弓を射る名人が4人いるとする。
一人は東方、一人は南方、一人は西方、もう一人は北方に向き、
それぞれが同時に矢を放った。
名人の放つ矢は目にも留まらぬ速さで四方に飛んだ。
そこに足の速い男がいて、サッと走りだしたと見る間に、
4人が放った矢を捕らえてしまったとする。
この男の足は実に速いだろう」
あるお弟子におっしゃると、
「それは速いです。とても速いです」
答えるお弟子にお釈迦さまは、
「それよりも、もっともっと速いのが人間の命なのだよ、
命は実に足が速い」
と諭されたといいます。
今日でいえば、私の命は
目の前を駆け抜けるF1レーサーより速く、過ぎ去っているということでしょう。
このようなことを知れば、私たちの人生は極めて短いもので、
無量寿の仏の眼からは私たちの寿命は
細い藤蔓以上に感じられたに違いありません。
ところが、そんな細い藤の蔓をガリガリとかじるものがありました。
それは……
(つづく)
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
今日は、午前中、病院に行ってきました。
今月の上旬に、健康診断を受けたのですが、心電図で異常が……。
よって、ホルターの装置を身につけ、24時間の心電図を計測しました。
その間、行動記録をつけるんですね。
運転したとか、階段を昇降したとか、トイレに行ったとか、
けっこうこまめに記録しました。
それで、今日は検査の結果を聞きに病院に行く日だったんです。
最初、心エコー検査をしました。
生まれて初めてしました。
心エコーは、超音波を心臓部に発信し
その反射波をモニタ画面に映し出して
心臓の形態や状態、機能などを調べるものです。
X線と違って被爆の心配がないのでくり返し行うことができて、痛みもありません。
終わってから、医者のところに通され、結果を聞きました。
その時、その心エコーの動画を見せてもらいました。
自分の心臓を、正面から見たところ、
横から輪切りにして見たところを見せてもらいました。
おー!
こ、これがオレの心臓?
バックンバックン動いてましたよ(当たり前だけど……)。
どうやら、何の問題もなく、正常とのことでした。
いたって健康です、と。
心電図の異常は、若い人にはよくあることなのだそうです。
ま、何にせよ、医者のひと言は重たいです。
ほんの1~2分の間だったんですけどね、
「健康ですよ」のひと言で救われた思いになるんですから(笑)
肉体は病の器と言われるから、
酒もタバコもやらない私も、何が起きてもおかしくありません。
体を大切にしていきたいな、と改めて思いました。
皆さんも健康にはくれぐれもご注意くださいませ。
(*^-^)
お気軽にお問い合わせください☆
とらえようもない、大きなテーマかもしれません。
でも、まじめに、生き方、進路、仕事などを考えると、必ず直面する問題です。
『孫子』の兵法の、
「彼を知り己れを知れば、百戦して殆(あや)うからず」
は、あまりにも有名。
実は、この言葉の後に、重要な意味が隠されているのです。
「彼を知らずして己れを知れば、一勝一負す。
彼を知らず己れを知らざれば、戦う毎に必ず殆うし」
たとえ相手を知らなくとも、己の姿さえ知っていれば勝敗を五分に持っていける。
しかし、己知らずは、戦うたびに必ず敗れる、と断言しています。
まず、自分の姿を知ることが、
いかなる場合でも、重要な心得であることを示した名言といえるでしょう。
さて、「人間とは何か」を追究するロシアの文豪・トルストイは、
「東洋の寓話を読んで、大きな衝撃を受けた」
と語っています。
世界的な名声を博したトルストイをして、
「これ以上、人間の姿を赤裸々に表した話はない。
単なる作り話ではなく、誰でも納得のゆく真実だ」
と言わしめた「東洋の寓話」、
それが、お釈迦さまの説かれた「人間の実相」だったのです。
『仏説譬喩経』に記されている譬え話の解説を続けましょう。
※例え話はこちら
※例え話を動画でご覧になることができます。
「藤の蔓」に例えたのは人間の「寿命」のことです。
お釈迦さまは、私たちの寿命を、細い細い藤の蔓に譬えておられます。
最近、老人医学が発達し、人生の終着駅を
幾らかでも向こうへ延ばすことが研究され、
また事実、ある程度の効果を上げているようですが、
人間の肉体上における老衰は不可避の宿命です。
不老長寿などということは単に形容上の言葉にすぎません。
老人医学によると、人間は20歳になると、もう老化現象が始まるといわれます。
さらに30歳になると、大動脈、大腸、小腸、皮膚が一斉に後退を始め、
35歳では胃、筋肉、骨、
40歳では毛髪、
45歳では肺動脈が衰え、
50歳になると動脈硬化症を起こして
終着駅のシグナルが上がるといわれます。
ものすごい勢いで老い衰えているのが知らされます。
不老不死を追い求めた秦の始皇帝も、50年足らずで死んでいます。
たとえ100年生きたとしても、一生は、たちまち過ぎ去ってしまうのです。
その証拠に、戦争に負けて、60数年たちますが、
「まるで昨日のことのよう」
と、体験者は口をそろえます。
振り返れば、だれもが、それまでの人生、
あっという間だったと思うのではないでしょうか。
これまでの50年があっという間ならへ人生100年になったといっても、
あっ、あっ、と、言う間です。
悠遠なる大宇宙の歴史から私の一生を眺めて見れば、
まばたきする間もありません。
まさに「一生過ぎ易し」です。
人の命の過ぎ行く速さを、お釈迦さまは、このように教えられています。
「例えば、ここに弓を射る名人が4人いるとする。
一人は東方、一人は南方、一人は西方、もう一人は北方に向き、
それぞれが同時に矢を放った。
名人の放つ矢は目にも留まらぬ速さで四方に飛んだ。
そこに足の速い男がいて、サッと走りだしたと見る間に、
4人が放った矢を捕らえてしまったとする。
この男の足は実に速いだろう」
あるお弟子におっしゃると、
「それは速いです。とても速いです」
答えるお弟子にお釈迦さまは、
「それよりも、もっともっと速いのが人間の命なのだよ、
命は実に足が速い」
と諭されたといいます。
今日でいえば、私の命は
目の前を駆け抜けるF1レーサーより速く、過ぎ去っているということでしょう。
このようなことを知れば、私たちの人生は極めて短いもので、
無量寿の仏の眼からは私たちの寿命は
細い藤蔓以上に感じられたに違いありません。
ところが、そんな細い藤の蔓をガリガリとかじるものがありました。
それは……
(つづく)
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
今日は、午前中、病院に行ってきました。
今月の上旬に、健康診断を受けたのですが、心電図で異常が……。
よって、ホルターの装置を身につけ、24時間の心電図を計測しました。
その間、行動記録をつけるんですね。
運転したとか、階段を昇降したとか、トイレに行ったとか、
けっこうこまめに記録しました。
それで、今日は検査の結果を聞きに病院に行く日だったんです。
最初、心エコー検査をしました。
生まれて初めてしました。
心エコーは、超音波を心臓部に発信し
その反射波をモニタ画面に映し出して
心臓の形態や状態、機能などを調べるものです。
X線と違って被爆の心配がないのでくり返し行うことができて、痛みもありません。
終わってから、医者のところに通され、結果を聞きました。
その時、その心エコーの動画を見せてもらいました。
自分の心臓を、正面から見たところ、
横から輪切りにして見たところを見せてもらいました。
おー!
こ、これがオレの心臓?
バックンバックン動いてましたよ(当たり前だけど……)。
どうやら、何の問題もなく、正常とのことでした。
いたって健康です、と。
心電図の異常は、若い人にはよくあることなのだそうです。
ま、何にせよ、医者のひと言は重たいです。
ほんの1~2分の間だったんですけどね、
「健康ですよ」のひと言で救われた思いになるんですから(笑)
肉体は病の器と言われるから、
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体を大切にしていきたいな、と改めて思いました。
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