一日あけてしまって、楽しみにしておられた皆さん、ごめんなさい。

では、早速、続きの話です。

・・・・・・・・・・

「お~い、一休、いるか~。立て札読んだぞ~。まっすぐに見たから金一貫文、もらいに来たぞ~」

すると奥から一休が、

「なんだ、蓮如か。お前はダメだ」

「ダメとは何だ?あれはウソか?」

「あの立て札の裏を見なかったんか?」

「裏までは見とらん」

「じゃ、裏を見て来い」

ということで、蓮如上人、立て札のところに戻って裏を見ると、

『ただし、本願寺の蓮如は除く』

とあった。

蓮如上人にかかったら一発で見破られると思った一休、いつもやられっぱなしだったから、あらかじめ但し書きをしていたらしい。

「ま、そこまで認めてるなら堪忍してやろうか…」

と蓮如上人も問題にせず、立ち去ろうとするが、納得いかないのは周囲の人たち。

そこで蓮如上人、種明かしを。

「何のことはないのじゃ。

 曲がった松の木を、曲がった松の木じゃなぁ~、と見る。これほど真っ直ぐな見方はないのじゃ」

と。

つまり、曲がった松の木をありのままに見る、ということ。

曲がった松の木を真っ直ぐに見ようとするのは曲がった見方。

曲がった松の木を、そのまま「曲がった松」と見るのが、真っ直ぐな見方。

ありのままに見る。これを仏教で「正見(しょうけん)」と言われます。

曲がった見方は「悪見(あっけん)」とか「邪見(じゃけん)」と言われる。




仏教は“法鏡(ほうきょう)”である、とお釈迦さまはご遺言なされています、

「仏教は、ありのままの自己の姿を映し出す鏡である」ということ。

鏡に近づけば近づくほど、自分の姿が見えてくるように、

仏教を聞けば聞くほど、知らされてくるのは、自分の心の真実です。

“よもすがら 仏の道を求むれば 我が心にぞ たずね入りぬる”(源信僧都)

(つづく)

・・・・・・・・・・

では、法の鏡に映る本当の自分とはどんな姿なのでしょう?


■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■

今朝のニュースでドイツで起きた銃の乱射事件のことを知りました。

17歳の少年が、卒業した中学校にやってきた銃を乱射。
生徒9人と女性教師3人を射殺し、逃走中に3人を更に射殺し、最後は警官との銃撃戦の末、警官に射殺される、という凄惨な事件がありました。

銃は、おそらく父親が所有していたものを持ち出した、ということですが、何とも言えない事件です。


この事件を聞いて、札幌市の16歳の高校生爆弾を造って教室で爆破させようとした事件を思い出しました。

実際に人を殺した、殺そうとした、という目に見える形になって現れたので、事件になりましたが、10代の心の中は、今、どうなっているのか、と考えると、こういう事件は氷山の一角に思われてなりません。

「どうして人を殺してはいけないの?」

あるテレビ番組での、この発言にコメンテーターの誰もが答えられず、議論を巻き起こしたこともありました。

「なぜ人を殺してはいけないのか?」

他人を納得させる答えを持っているでしょうか?

「法律で決められているから」

「親が悲しむから」

「とにかくいけないことだから」

答えながら「これでは納得しないだろうな」と思っているようでは、問題解決に向けての前進はないと言っていいでしょう。

深い問題だからこそ、腰を据えて取り組む必要があります。



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 ぴょんたの
  ひまわり日記
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[発行人]
森安秀邦(ぴょんた)

[Profile]
昭和50年4月13日、ロンドンで生まれ、5歳で日本へ。
英語はすでに忘れ、日本語で精一杯(笑)
小学生のときは、サッカーに没頭。
中学時代は、香港で過ごし、
高校時代は、陸上部(種目は400mH)でした。
スポーツも好きですが、美術系も好きです。
大学は工学部環境工学を専攻してました。
ベイクドチーズケーキと肉ジャガが大好物。
職業は、仏教(浄土真宗)の講師。
浄土真宗親鸞会の講師として法話や勉強会などで話をしています。

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