年末年始の予定を決めました。
12月31日~1月2日に関東に滞在予定です。
私は初詣には行かないので、基本的にフリーです☆
ここで呼びかけて申し訳ありませんが、御縁のある皆さん、また関東でお会いしましょう☆
メールお待ちしてます♪
では、昨日の話の続きです。
・・・・・・・・・・
いとし子の骸(むくろ)が氷柱のように、ズシリと腕に食い込む。
舎衛(しゃえ)の街からかなり歩いてきたが、
“もう一度坊やの笑顔が見たい”の一心で、今は疲れを感じる暇もない。
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)にまします仏陀・釈迦牟尼(しゃかむに)にお会いすれば、きっとこの子は息を吹き返す。
青白い息子の顔をのぞき込み、胸張り裂けんばかりの気持ちを落ち着かせてゴータミーは、
郊外へ延びる一本道をひたすら歩み続けた。
精舎にたどり着くと、すぐに仏陀への面会を請うた。
不憫(ふびん)なこの女の来訪を感知なされたのか、許しはすぐに頂けた。
キサーゴータミーは、初めてお会いする釈尊のあまりの威徳に打たれ、この方ならば、の思いを一層強くする。
ここへ来た経緯を申し上げ、頭を床にこすりつけた。
静かに聞いておられた釈迦牟尼は、彼女の話が終わると優しく仰せられた。
「そなたの気持ちはよく分かる。愛する子を生き返らせたいのなら、私の言うとおりにしなさい」
救われた心地がして、ゴータミーは大声で返した。
「どんなことでもいたしますから、どうかお教えください」
「これから街へ行って、ケシの実を一つかみ、もらってくるのです。すぐにも子供を生き返らせてあげよう」
思いがけぬ言葉に彼女は、二つ返事で、早速、街に向かって走り出そうとする。
その背中に向かってもう一言、釈迦は御声をかけられた。
「ただし、どんなケシでもいいのではない。今まで死人の出たことのない家からもらってくるのです」
はやる気持ちを抑え、その言葉の意味も知らぬまま、彼女は精舎を飛び出した。
ただただ夢中で駆け続け、目についた家からしらみつぶしに訪ねていく。
初めの家では中年の男が“昨年、父が死んだ”と言った。
丁寧に辞して隣へ向かうと“夫が今年、亡くなった”と、今度は老女が答えた。
怪訝そうに出てきた向かいの主婦は“ついこの間、子供に死別した”と顔をしかめた。
同じ境遇の相手に、ゴータミーの心はうずいたが、躊躇している猶予はない。
次々と訪ねて聞いていく。
どの家庭にもケシの実はあるが、死人を出さない家は一軒としてなかった。
彼女は、なおも“ケシ”を求めて駆けずり回った。
やがて日も暮れ、夕闇が街を包むころ、ゴータミーはようやく疲れを感じて立ち止まった。
もはや歩く力も尽き果てた。トボトボと釈尊の元へ戻ってひざまずく。
「ゴータミーよ、ケシの実は得られたか」
「世尊、死人のない家はどこにもありませんでした……私の子供も死んだことがようやく知らされました」
「そうだよ、キサーゴータミー。人は皆死ぬのだ。明らかなことだが、分からない愚か者なのだよ」
「本当に馬鹿でした。こうまでしてくださらないと、分からない私でございました。
こんな愚かな私でも、救われる道を聞かせてください」
彼女は深く懺悔(ざんげ)し、仏法に帰依(きえ)したという。
(おわり)
・・・・・・・・・・
「あなたの子供は死んだのだよ」と説得するのではなく、
本人にそれを気付かせるお釈迦さまのお導きは、最新の心理学の手法だ、と驚く人もあるほどです。
このエピソードを通じて、「伝える」と「伝わる」の違いを知らされます。
一生懸命、伝えたいことを伝えているつもりでも、相手に伝わっていないことがよくあります。
相手の立場に立って「どうしたら伝わるか」をもっと意識して普段の会話を見直してみると、
コミュニケーションが、より円滑になるのではないかと思います。
(*^-^)
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
JRの在来線に乗ってると、ときどき、異様にシート(お尻の部分)があたたかい車両があります。
あれは、非常に困るんですよね。
なぜかというと、ものすごく眠くなるんです。
電車の中で本を読みたいなぁ、と思って座ると、シートがあたたかい。
だんだんボーっとしてきて(もともとボーっとしてますが、ますます)、
そして、やがて眠りにつくのです。
ZZZZ…。
気付くと、お~!降りる駅ではないかっ!と駆け込み降車。
あぶない、あぶない。
でも、シートがあたたかいと言えば、ウォームレットみたいな
便座があたたかいトイレもそうですよね。
あれも、つい、ウトウト……、
って、なるはずないですね、はははは(笑)
いやぁ、お尻のあたたかいところは要注意です。
∧ ∧
♪~(^~^ )
┏━━○━○━━┓
┃ぴょんたの ┃
┃ ひまわり日記┃
┗━━━━━━━┛
[発行人]
Hidekuni Moriyasu(ぴょんた)
[Profile]
昭和50年4月13日、ロンドンで生まれる。
英語はすでに忘れ、日本語で精一杯。
高校時代は、長崎で過ごし、陸上部に所属。
大学では工学部の環境工学を専攻。
ベイクドチーズケーキと肉じゃがが大好物。
現在、浄土真宗の講師として活動中。
▼ よろしければ、お友だちにも紹介してくださいね (^^)/
配信希望は「ひまわり希望」とメールでお知らせ下さい。
→ h-moriyasu0193@nifty.com
▼ バックナンバーは、ここから見れます☆
→http://ameblo.jp/go-go-pyonta/
▼ 岡山、大阪、広島、鳥取では、不定期のプチ勉強会を開いてます。
日記の内容を、もうちょっと深く学んでみたい、という方は、
気軽にお声をかけてくださいね☆
→ h-moriyasu0193@nifty.com
▼ 配信停止は「配信停止希望」とメールでお知らせください。
→ h-moriyasu0193@nifty.com
発行部数:104部(目指せ150部!!)
12月31日~1月2日に関東に滞在予定です。
私は初詣には行かないので、基本的にフリーです☆
ここで呼びかけて申し訳ありませんが、御縁のある皆さん、また関東でお会いしましょう☆
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では、昨日の話の続きです。
・・・・・・・・・・
いとし子の骸(むくろ)が氷柱のように、ズシリと腕に食い込む。
舎衛(しゃえ)の街からかなり歩いてきたが、
“もう一度坊やの笑顔が見たい”の一心で、今は疲れを感じる暇もない。
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)にまします仏陀・釈迦牟尼(しゃかむに)にお会いすれば、きっとこの子は息を吹き返す。
青白い息子の顔をのぞき込み、胸張り裂けんばかりの気持ちを落ち着かせてゴータミーは、
郊外へ延びる一本道をひたすら歩み続けた。
精舎にたどり着くと、すぐに仏陀への面会を請うた。
不憫(ふびん)なこの女の来訪を感知なされたのか、許しはすぐに頂けた。
キサーゴータミーは、初めてお会いする釈尊のあまりの威徳に打たれ、この方ならば、の思いを一層強くする。
ここへ来た経緯を申し上げ、頭を床にこすりつけた。
静かに聞いておられた釈迦牟尼は、彼女の話が終わると優しく仰せられた。
「そなたの気持ちはよく分かる。愛する子を生き返らせたいのなら、私の言うとおりにしなさい」
救われた心地がして、ゴータミーは大声で返した。
「どんなことでもいたしますから、どうかお教えください」
「これから街へ行って、ケシの実を一つかみ、もらってくるのです。すぐにも子供を生き返らせてあげよう」
思いがけぬ言葉に彼女は、二つ返事で、早速、街に向かって走り出そうとする。
その背中に向かってもう一言、釈迦は御声をかけられた。
「ただし、どんなケシでもいいのではない。今まで死人の出たことのない家からもらってくるのです」
はやる気持ちを抑え、その言葉の意味も知らぬまま、彼女は精舎を飛び出した。
ただただ夢中で駆け続け、目についた家からしらみつぶしに訪ねていく。
初めの家では中年の男が“昨年、父が死んだ”と言った。
丁寧に辞して隣へ向かうと“夫が今年、亡くなった”と、今度は老女が答えた。
怪訝そうに出てきた向かいの主婦は“ついこの間、子供に死別した”と顔をしかめた。
同じ境遇の相手に、ゴータミーの心はうずいたが、躊躇している猶予はない。
次々と訪ねて聞いていく。
どの家庭にもケシの実はあるが、死人を出さない家は一軒としてなかった。
彼女は、なおも“ケシ”を求めて駆けずり回った。
やがて日も暮れ、夕闇が街を包むころ、ゴータミーはようやく疲れを感じて立ち止まった。
もはや歩く力も尽き果てた。トボトボと釈尊の元へ戻ってひざまずく。
「ゴータミーよ、ケシの実は得られたか」
「世尊、死人のない家はどこにもありませんでした……私の子供も死んだことがようやく知らされました」
「そうだよ、キサーゴータミー。人は皆死ぬのだ。明らかなことだが、分からない愚か者なのだよ」
「本当に馬鹿でした。こうまでしてくださらないと、分からない私でございました。
こんな愚かな私でも、救われる道を聞かせてください」
彼女は深く懺悔(ざんげ)し、仏法に帰依(きえ)したという。
(おわり)
・・・・・・・・・・
「あなたの子供は死んだのだよ」と説得するのではなく、
本人にそれを気付かせるお釈迦さまのお導きは、最新の心理学の手法だ、と驚く人もあるほどです。
このエピソードを通じて、「伝える」と「伝わる」の違いを知らされます。
一生懸命、伝えたいことを伝えているつもりでも、相手に伝わっていないことがよくあります。
相手の立場に立って「どうしたら伝わるか」をもっと意識して普段の会話を見直してみると、
コミュニケーションが、より円滑になるのではないかと思います。
(*^-^)
■┓徒然なる ●┓
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JRの在来線に乗ってると、ときどき、異様にシート(お尻の部分)があたたかい車両があります。
あれは、非常に困るんですよね。
なぜかというと、ものすごく眠くなるんです。
電車の中で本を読みたいなぁ、と思って座ると、シートがあたたかい。
だんだんボーっとしてきて(もともとボーっとしてますが、ますます)、
そして、やがて眠りにつくのです。
ZZZZ…。
気付くと、お~!降りる駅ではないかっ!と駆け込み降車。
あぶない、あぶない。
でも、シートがあたたかいと言えば、ウォームレットみたいな
便座があたたかいトイレもそうですよね。
あれも、つい、ウトウト……、
って、なるはずないですね、はははは(笑)
いやぁ、お尻のあたたかいところは要注意です。
∧ ∧
♪~(^~^ )
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Hidekuni Moriyasu(ぴょんた)
[Profile]
昭和50年4月13日、ロンドンで生まれる。
英語はすでに忘れ、日本語で精一杯。
高校時代は、長崎で過ごし、陸上部に所属。
大学では工学部の環境工学を専攻。
ベイクドチーズケーキと肉じゃがが大好物。
現在、浄土真宗の講師として活動中。
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