おはようございます☆
今日は岡山で午後から文化講座です。
さて、今回は、こんな話を紹介しましょう。
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豊後国:ぶんごのくに(大分県)に昔、五岳(ごがく)という有名な画僧がいた。
その寺の近くに住む、貧乏暮らしの老夫婦に歳の瀬が迫った。
いつものように金策に困った爺さんが、ぼやく。
「婆さんや、また借金取りが押し寄せる。どうしようかいの!」
「男のお前さんさえ困ること、女の私が知ったことかいな」
「そんなすげないこと言わんと、なんかよい智恵かしてくれんか」
「情けないねぇこの人。そんなら五岳さんに絵でも描いて貰って売ったら……」
「なるほど、おまえいいこと教えてくれた。それじゃこれから寺へ行ってくるか」
出かけようとする爺さんに、
「あんたあんた、ちょっと、人にものを頼みにゆくのに、手ぶらで行く者があるかいな」
婆さんが、たしなめる。
「あっそうか。じゃが何も持っていく物などないが婆さん」
「ウラの畑に芋ならあるがな。あれでも掘ってゆけば……」
「ああそうか。ウラの畑の芋か」
早速、掘った芋を風呂敷に包んで爺さんが寺へ出かける。
「ごめんください。ご院さんに少々お願いがあって来たのですが……」
「おお爺さんか。よう来たな、何か用か、お上り」
爺さんそこで、“この芋をどうぞ”と出そうと思ったが、
何だかワイロをのようで気がひけたので、帰りに置いてゆこうと考え、下駄のそばに置いて上にあがった。
「ご院さん、まことにすみませんが絵を一枚描いてくださらんか。
実は年末の借金取りに、どうしようかと婆さんに相談したら、
ご院さんに絵を描いてもらって売ったらよかろうと言うものですから……」
五岳さん、カラカラと笑いながら、
「いや、相変わらず面白い爺さんじゃのー。
ワシの所へ絵を依頼にくる者は沢山いるが、みんな子々孫々まで家宝にするとかなんとか言ってくる。
売って借金返したいとは初めてじゃ。そなたの正直に免じて描いてあげよう。しばらく待っていなさい」。
(つづく)
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さてさて、続きはどうなるのやら。お楽しみに~☆
○~思い出日記~○
仏教の講師になって、初めて行ったところが広島でした。
広島市内と東広島で、講座をさせて頂きました。
実は、明日、明後日は、東広島に行く予定です。
すっごく懐かしいので楽しみです。
(*^-^)/
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発行人:Hidekuni Moriyasu
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