おはようございます☆
ギョーザのことが、かなり世間で問題になってますね。
健全な精神は、健全な肉体に宿る、と言われますから、健康には気を遣いたいものです。
では、今日は、こんな話を。
長いので、前編と後編と2回に分けて紹介します。
アニメでもよく知られる「一休さん」のお話です。
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かのトンチの一休が、周建(しゅうけん)といっていた少年時のことである。
7,8才頃、外出した和尚の部屋へ行ってみると、兄弟子がオイオイ泣いている。
ワケを聞くと、
“お師匠さんがいつも来客に見せて自慢されている足利将軍から貰ったというお茶碗、いつか手に取って、ゆっくり見たいものだと思っていた。
留守の今日こそチャンスと箱から取り出して、つくづく見惚れているうちにどうしたことか、落としてこんなになってしまったのだ”
と、真二つに割れた茶碗を両手でしきりにくっつけながら途方にくれて泣きじゃくる。
“なあんだ、そんなことで泣いているのか。
だがな大変なことに違いはないが、こわれてしまったお茶碗だ。今更クヨクヨしてもはじまるまい。
いやしくも禅宗の小僧たる者、セト物の一つや二つこわした位で泣いては恥だ。
たとえどんなことがおきようと一滴の涙も見せぬのが禅僧のプライドじゃないか。
そりゃ泣けば茶碗が元通りになるのなら、大いに泣けばよかろうが、いくら泣いてもどうにかなるものじゃなし、いい加減に泣き止めたらどうだ”
“そりゃ周建、理屈はそうじゃがいくら泣いてもどうにもならぬと思うから余計に泣かずにおれんのだ。オレの身にもなってくれ!”
“気の小さい奴だな。とにかくお前は私の兄弟子だ。兄弟のよしみということもある。
よし、オレがその茶碗こわしたことにしてやろう。
それなら泣くことはなかろう”
“本当かい周建、そりゃ有難い。お前は平生からトンチがあるから、なんとかお師匠さんを丸めこんでくれ。
たのんだぞ周建。
そのかわり今度法事に出るオレのまんじゅうは、全部お前にやるからな~”
兄弟子の哀願に周建、出るやら出ないやら分らぬまんじゅうを抵当に、茶碗こわしの科人役を引き受ける。
こわれた茶碗を無雑作に袂(たもと)へポンと投げこんだ周建、そのまま本堂へ直行、いつものように遊びに無我夢中だ。
夕方、和尚が帰って来る。早速、玄関に迎えに出た周建たちが、
“お師匠さま、お帰りなさいませ”
と、一斉に頭を下げた。
ニコニコ顔の和尚が気嫌よく言葉をかける。
“おお周建か、今日もお前はいつものイタズラばかりやっていたのか”
(つづく)
・・・・・
茶碗こわしの犯人を引き受けたものの、どうやってこの窮地を脱するのか?
次回をお楽しみに!!
○~思い出日記~○
一昨年、大阪にいたとき、数名の中国の留学生と友だちになりました。
そのとき、餃子パーティをしよう、ということになりまして、みんなで餃子作りをしたんです。
皮も自分たちで作るんですが、何せ中国の方はものすごいスピードで生地から皮を延ばして作ってしまうんです。
自分の麺棒(マイ・麺棒?)を持っていて、その早さに具を包むのが追いつかないくらいでした。
日本では、具ににんにくを入れるのが普通になってますけど、中国では入れないそうです。
また、焼くのが一般的な日本に対して、中国では水餃子が一般的だそうです。
みんなで食べたのですが、そのおいしいこと!!
あれ以上、おいしい餃子は食べたことがありませんでした。
ギョーザが世間を騒がせてますけど、ノンキな私は、また、みんなで作って食べたいなぁ、と懐かしく思い出したりしてます。
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発行部数:38部