行政はとかくルールを最優先する。それは当たり前のことではあるのだが、実際の場面においては、ルール以上の何かが存在するということもある。
人にとって幸せにつながることであれば、ルールを破ってでもしなくてはいけないこともあるはずだ。
ただ、そこには、人としての崇高な思いがないといけない。ヨコシマな私欲が絡めば、それは決して許されるものではない。
昨今『コンプライアンス』という言葉がよく用いられる。日本語に訳すと『法令順守』という意味だそうだ。
世の中の森羅万象は、に人間の想像をはるかに超え、当然、世の中のすべてが法令で納まりきるものではない。
ときに、法令をも凌駕しながら、ジャッジしていかなくてはいけないことも存在する。
正しさだけではなくて、自然の営み、人としての営み…そういうものに思いを巡らし、その高みに目指して行動することが必要だ。
聖人君主だけの話ではなく、凡人たる我々も、少しでもその理想に近づけるよう努力をしていく。そいう日々の活動の中で、ジャッジをする習慣を身につけなくてはならない。